2009/12/31

良いお年を

こんにちはtarasukinです。
 
大晦日ですね。私たちは今日からしばらく伊豆を離れます。
 
庭。二人でジャングルのようだった藪をきりひらいて、
土を削って、石積みをつくって、ススキの種や芝生を植えた。
だから、この庭を僕たちは大好き。しばらく眺められなくなる。
昨日、今年最後の買出しのときに見つけた、新しい集落。
車で通り過ぎるだけでは、なかなか分からないものです。
道路からずっと奥につづく集落の路地を行くと、50世帯ほどの
小さな集落は、迷路のようです。
どの家々も、古くて頑丈そうで、丁寧に住み続けられています。 
 
この海沿いの集落は、美しい石積みと、
(石と石が削ったように、すき間なくぴったりとくっついている)
重厚な瓦屋根の建物、その瓦の美しい細工が特徴的です。
魚や、逆立ちをした獅子や、鳥、花の形をした瓦飾り。
どれくらい古いか分かりませんが瓦職人の手によるものです。
漆喰でレリーフされた棟飾りのついた家もあります。
昔の家は本当に美しい。
 
まだまだ、こういう場所や物がいっぱいあるのです。
また、少しずつ新しい風景を探しに行こうと思います。
今年はこれでおしまいです。
年が明けて、2週間ほどで新しい記事に更新します。
皆さん、良いお年を。
 
こんにちは。bonkersです。
強風吹き荒れる中、これから出発します。
来年も毎日楽しむぞー!!

2009/12/28

甘いパセリ

こんにちはtarasukinです。

 サクラの小枝です。近くのサクラのが枝打ちされていたので、
切られた枝を短く刻んで、もらってきます。いろいろ使いたくて。
このサクラはカワヅザクラで、2月には満開になります。
4月に咲くソメイヨシノよりもピンク色が濃い花で、
同じ時期に満開になる、ナノハナの黄色とよく合います。

 小枝は開花にそなえて、赤味を帯びた樹皮をしています。
つやつやと滑らかに光っていて、とてもきれい。
この樹皮を煮出した染液で布を染めると、
桜の花びらと同じ色がでるのです。
以前”おねえさん”に頂いた背負籠に入れて、もって帰ります。
午後、五本指靴下を草木染めしていると、「おーい。」
と、裏の畑から”おばさん”の呼ぶ声。

  出てゆくと、頭ほどの大きさのカブみたいな大根を6個、
(おばさんは毎年、大根というとこの大きい品種を作っている)
ほうれん草をひと抱え、(肉厚でとても立派です)
大きくて柔らかいパセリをたくさん、(とても大きいです)
くれました。ネギは勝手にぬいて食べていいからねって。

  つめたい風が吹いてきたので、
温かいミルク紅茶を入れて”おばさん”に出しました。

  で、頂いたパセリ。森の木のように大きくて、茎はセロリの様。
みずみずしくて柔らかいので、bonkersと一緒に
染物を続けながら、ちぎってはムシャムシャとつまみ食い。

  ものすごくよい芳香と、甘みがあります。
パセリが甘いとはねぇ・・・。考えたこともありませんでした。
”おばさん”いつも本当にありうがとうございます。

2009/12/27

セロリ50円

こんにちはtarasukinです。
 
「顔柄ソックス五本指」。いろいろな顔の絞り柄です。
これは木綿100%の靴下です。
草木で木綿を染めるのには、ちょっとした工夫が要ります。
 
草木の染料は、たんぱく繊維とは結合しやすいのですが
植物繊維とは結合しにくい性質があるので、絹(たんぱく質)
にはよく染まりますが、木綿(植物)には染まりにくいのです。
ですから、植物繊維に植物性のたんぱく質を固着させます。
植物性のたんぱく質というのは、ダイズです。
具体的にはダイズをすりつぶして絞り、生の豆乳にします。
これを木綿に揉みこんでからよく乾かします。
 
この一手間で、色の染まり具合がよくなるのです。
で、絞ったダイズのカスは、オカラとして夕食のおかずに。
となり町にある、「より道売店」で買ってきた野菜。
セロリには手書きで「50円」って札がくっついている。
僕がこれをカゴに入れたとき、残りは1束だけだった。
近くに立っていたおばさんが、
「良かったぁ。売れてるわ。売れると思わなかったよぉ。」
と、つぶやいた。
たぶん、このセロリを出品した人。
「50円」って、ずいぶん自信のなさそうな文字で書いてあった。
 
もう一つは、カキナ。私たちの住んでいる地域では冬から春に
よく食べられている野菜。多分カラシの仲間。50センチほどの
紫色をした大きな葉っぱで、マスタードのような独特な風味。
葉っぱを欠き取って収穫するからカキナ。こちらは「80円」。
 
蒸して(又はさっと茹でて)カリカリに焼いた油揚げと一緒に
すじょうゆで食べるとおいしい。冬の味覚。

2009/12/25

ドリルでケーキ

こんにちはtarasukinです。
 
皆さんの地域では「クリスマス」の気配、漂ってますか?
私たちの住んでいる地域では、まったっく漂っていません。
どちらかというと、お正月が来ますよっていう気配で、既に
門松が立てられている所もあるほどです。
 
私たちも特に「クリスマス」を意識した暮らしはしていません。
でも、(クリスマス)ケーキが食べたい。とは思います。
 
ケーキが食べたいねぇ → 作る。というのが私たちの暮らし。
たとえば、
ギョーザが食べたいねぇ → 小麦粉を練って皮を作る。です。
 
食べたいものを思いついても、買いに行くのが大変なので、
自然と手作りする方向になるのです。そのほうがおいしいし。
 
で、ケーキ。スポンジケーキを作る為にとても役に立つのが
家の改装にも役に立つ「電気ドリル」なのです。
ドリルの先端に泡だて器をセットして、ギュイーン・・・・。
少々重いうえパワーが強く、危険な雰囲気もあるのですが、
たまご3個が、みるみるクリーム状に。
小麦粉、溶かしバターを加えて170度のオーブンで焼きます。
生クリームも「電気ドリル」でホイップして、たっぷり塗って。
bonkersが買ってきた、近所の農園のキウイ。
新鮮で、初々しい甘さがあります。
三温糖ですこし揉んで、スポンジケーキの間と上にのせます。
夕食の後に食べるのが、楽しみ。
この日、bonkersが作った古いパイル生地のふきん。赤。
お店で売っているふきんとは比べ物にならない使い心地。
僕たちのお気に入り。

2009/12/24

イト

こんにちはtarasukinです。
 
僕は、こまかいことがあまり得意ではありません。
途中ですぐに嫌になってしまいます。
その点、bonkersはこまかいことを黙々とつづけられます。
イト。絡まっているのを解くのなどは得意なようです。
 
その点、僕は絡まったイトなど適当にしか解けません。
解けないとなると、切ることしか考えられなくなります。
bonkersは根気よくちょこちょこと、いじっては(ハナ唄まじり)
時間を掛けイトを解いてゆきます。少しもイトを無駄にはしません。
見習うべきところは、しっかりと見習べきということで、
僕もイトをていねいに扱ってみることにしました。
 
まず、小枝のかけらを切り出して、糸巻きを作りました。
端からていねいに巻いてゆきます。
強くひっぱらないように、優しく扱うのがコツのようです。
巻けたら、新しい糸巻きだよ。ってbonkersにあげます。
こうしておけば、僕が使うときでも絡まったりしません。
イト。さっき新しい糸巻きに巻いていたイトと、
太目の木綿のタコイトを3本に撚り分けた、ほそいタコイトを
それぞれ適当な長さに切って
ヤシャブシ、クサギ、ツバキの花で染めます。
普段だったらこのあたりでもう、嫌になっている頃です。

鉄とアルミの2種類の媒染をかけると、6色に染まります。
庭に咲いている紅いツバキの花で染めたイトは、
鉄媒染でムラサキに、アルミ媒染でピンクに染まりました。

イトを扱う、ていねいなココロが身についたようなので
途中で絡まることもなく作業が進められるようになりました。

で、染めたイトを芯に使って作ったのが、
マサキの小枝から型をとって作ったろうそく。
どれもやさしい色。

2009/12/23

キツツキ穴のつづき

こんにちはtarasukinです。
 
キツツキの穴。家の外壁で、一番たくさん突っつかれていた
お風呂場の窓の周りを修理しました。
古い外壁をはがして。そうしたらキツツキの巣が出てきて。
そのあとから、怖い西風がずっと吹きつづけていたので、
はしごには登れず、作業は中断していました。
で、ここ数日は風もおさまり、よく晴れたので作業の続きを。
新しく桟を入れて、杉板をはります。2日かかって出来上がり。
はしごの上は10メートルくらい。はしごが立っているのが
階段の途中なので、下を見るとすごく高い。あー怖かった。
これで私たちの家のキツツキ穴はぜんぶふさがりました。

2009/12/21

にっきあめ

こんばんはtarasukinです。

 午後3時過ぎ、僕たちは飴を買うために隣の集落へ
歩いて行くことにしました。散歩がてらということで。

 私たちの集落は、入り江に臨んでいます。その対岸にある
集落には飴屋さんが2軒あります。
1軒は、僕たちが大好きな「にっきあめ」を作っているところ。
おじいさんとおばあさんが作っています。天保二年創業です。
もう1軒は、その隣の隣くらいのところにある、手作り飴の店。
二つのお店はよく似た雰囲気です。たぶん・・・ライバル。

 ちなみに僕たちが大好きな「にっきあめ」は、そこでは
買えません。そこは、おじいさんとおばあさんが作っている所。
売っているのは、野菜などの直売所の中です。
ですから、これから行くのは手作り飴の店の方。

私たちの集落から対岸の集落までは、直線距離でおよそ
1kmほど。ほとんど車の走らない国道が入り江に沿って
くねくねと走っているので、そこを歩いて行くと、2kmほどの
道のりでしょうか。道草を食ったせいで、もう太陽が沈みそう。

 ビュービューと海風に吹かれながら、飴を買いに行きます。
で、手作り飴の店に着いたころにはもうすっかり日暮れ。
250円の飴(こちらもニッキあめ。そっくり)を1つ買って、
二人でそれをしゃぶりながら、同じ道を帰りました。 

僕たちの大好きな「にっきあめ」は

三温糖・水飴・桂皮油・桂皮粉で、できています。(右)
この日買った飴は
砂糖・水飴・香料だ、そうです。(左)

2009/12/20

灯すもの

こんにちはtarasukinです。
 
bonkersが何か作っています。古いズボンとマフラーを切って。
何ができるのでしょうか。
これは僕の。
マサキの小枝から型を取って作ったろうそく。
クツクツと煮えた蝋にヤシャブシの実を入れて、
蝋を淡く染めます。
ろうそく芯は、草木染めした麻紐。僕たちは毎週、土曜日と日曜日だけ、夕食にお酒を飲みます。
1本のワインを2人で半分ずつ。それで充分。
このろうそくは、その時にテーブルの真ん中で静かに灯します。
寸点け(すんづけ)ろうそく。
ちょっとだけ燃やしたいときのために、作ったろうそく。
 
白い木綿紐、茶色いヘンプ紐、紅い麻紐の3色。
ほそいほそい、ろうそく。
クリップに挟んで、ちょっとの間だけ灯す。
およそ3分間。砂時計代わりに。

2009/12/18

風に耐える

こんにちはtarasukinです。

 今年の西風。だんだん強くなってきています。
私たちの家のベランダから眺める海と山。
入り江なので、普段は波立つことのない静かな海ですが、
風の強いときには、さすがに白波を立てています。
潮が煙のように舞い上がっては、吹き飛んでゆきます。

 ぐるりと入り江を回り込んだ、向うの山の上には扇風機。
扇風機というのは風力発電の風車ですが、
これが2つ並んで建っています。
ここぞとばかりに、グルグル回り続けています。

私たちの家は古い木造。風が吹くたびにビシビシと
大きな音を立てて耐えています。
映画に出てくる嵐のシーンに使う、効果音そのもの。
家が、耐えかねたようにガキガキと震えると、私たちも
じっと身を硬くしてその風が行くのを待ちます。
なんだか臨場感が満載です・・・・。

2009/12/17

あたたかいシャワー

こんにちはtarasukinです。
 
私たちの家には、お風呂がありません。白いシャワー室だけ。
寒くて仕方のないとき、シャワーの下でじっと体を温めます。
これは2007年夏の姿。
壁には火山岩が貼られていて、さながら岩風呂。
でも、水色の浴槽は、支えが錆びて床下におちてしまいそう。
 
まだここに引っ越す前、家の中の掃除や藪刈で疲れた体を、
何度も、このシャワーでさっぱりさせました。
床が落ちないように、そうっと、そうっと。
汗を流せるだけでも、とっても気持ちがよかったものです。
まもなく水色の浴槽と、コンクリートの床を取り去って、
新しく根太を入れて。
床を作り直して、防水をかけて。
モルタルをしいて、金ゴテで平らにして。
白い小さいタイルをはって、目地を入れて、もともと付いていた
シャワーヘッドや蛇口をきれいに磨いて取り付けて。
 
2007年冬、やっとできたシャワー室。そのときの喜びといったら。
お湯の勢いは相変わらずよくないけれど、
寒い夜、僕たちはこのシャワーで、温まれることを
今でも幸せだと感じています。

2009/12/16

尊いもの

こんにちはtarasukinです。
 
昨日、久しぶりに漁港を散歩していました。
そこで漁船から降りてきた、ご近所の方に頂いたお魚。
イサキが3尾と黒い鯛みたいな魚です。
イサキは塩焼きによし、刺身によし。上品な味の魚です。
 
黒い鯛みたいな魚は、先日、民宿の”お姉さん”が背負籠を
くれたときに、ブダイと一緒にくれたのと同じ魚のよう。
 
で、今日。雪でも降りそうな寒い曇り空の下、裏の畑では
”おばさん”が畑仕事をしています。「おーい」と呼ばれて
出てゆくと、大きな大根を2つ、引き抜いてくれました。
「今、ほうれん草もやるから。」といって、畑の奥の方に
行ったしまったので、僕は温かい紅茶を用意していました。
 
しばらくして、「おいておくよー。」って声がしたので、
急いで出てゆくと、”おばさん”はすでに階段の下の方に。
階段の途中でお茶にするのも、落ち着かないものと思い、
 
それでは、魚をおすそ分けしましょう。と思って、
「おばさーん、魚をもって行きませんかー。」って、
頂いた魚があるという話をしたのです。
すると”おばさん”は
 
「魚は、海の荒ている今、とっても”尊い”ものだから、
なんとしてでも、あんたたちで食べなさい。」と。
 
僕は”尊い”という言葉をずいぶん久しぶりに聞きました。
でも”尊い”は、決して忘れてはいけない言葉。
イサキも、黒い鯛みたいな魚も、大根も、ほうれん草も。
どれも”尊い”ものです。
だから、どれも大切に頂きました。

2009/12/12

ショイカゴ

こんばんはtarasukinです。

背負籠(ショイカゴ)。竹で編んだ背負い籠。
私たちの住んでいる伊豆の端っこではみんな使っています。
おばあさんも、おじいさんも、おばさんも、お姉さんも・・・・・。

私たちの住んでいる集落は、浜辺から、細い路地、階段、
坂道、細い路地、階段・・・・。というつくりになっているので、
車が集落の中へは入ることができません。
駐車場は、漁港か集落の一番上(私たちの家よりはずっと下)
に設けられているので、皆さんは、そこまで登ったり降りたり。

 遠くのスーパーまで車で買出しに行くと、自宅まではこの
背負籠に買い物を詰め込んで、両手にはトイレットペーパーや
ティッシュペーパー、肥料の袋やお花の苗を抱えて、
階段や路地や坂道を下りてゆくか、登って行くのです。
おばあさんも、おじいさんも、おばさんも、お姉さんも・・・・・。

また、山や畑では必需品です。裏の畑の”おばさん”は必ず
この背負籠を背負っています。畑からかの帰り、背負籠は
取れたての野菜で満杯に。カマやナタも一緒に放り込んで。
で、私たちも、これほしいなぁと思っていたところ。
 
そんな先日、民宿の”お姉さん”が「背負籠、便利だから。
あなたたち、家が階段の上だから使うといいわよ。」って、
物置から古いのを一つ、探し出してきて僕たちにくれた。
すごくうれしーぃ。
これ、地元の人が編んだ物なのだそう。
 
細く裂いて丁寧に編みこまれている竹は、使い込まれて
飴色をしています。古くっても、かえって僕たちには嬉しい。
そして、背負ってみたときの、なんと背負い心地のよいこと。
見た目以上に軽く、背中に当たる竹の弾力の優しさ。
よい重心と、安定した形状で、動いても揺れず、
古布で編まれた肩紐は、安心感のある幅と厚み。
 
ながい、ながい間、使い続けられているそのカタチには、
たくさんの理由が詰っているのです。
僕たちはこういうものが、大好き。

2009/12/09

ニホンミツバチ

こんばんはtarasukinです。シイタケ50コ。
 
今日は買出しの日。お弁当を持って出かけます。
スーパーのある町まで、車で山を越えてゆきます。
山を少し下った辺りにある小さな集落で、ニホンミツバチ
ハチミツを2瓶、購入します。おくりもの用。
 
僕はこのハチミツの絞りかす(みつろう)がほしかったので、
お店のおばさんに教えてもらって、このハチミツを絞っている
養蜂家訪ねてゆくことにしました。
教えてもらったお屋敷(お屋敷らしく、とても広くて大きい)では
おばさんが庭でシイタケを広げて干していました。
  
飼っているニホンミツバチのみつろうは、冬場のハチたちの
餌になるので、残らずハチたちに返してあげるのだそうです。
と、いうわけで、みつろうは全くあまってはいませんでしたが、
おばさんはニホンミツバチのことを、色々と教えてくれました。
巣箱のことや、ハチを呼んで住み着かせる方法など。
 
話をしている軒先には1つだけ巣箱が置かれていて、
ニホンミツバチが元気に出たり入ったりしています。
冬場でも花のなくならない南伊豆ですから、ハチも元気です。
この巣箱1つで、20瓶のハチミツが取れるのだそうです。
それを聞いたら、絶対に飼ってみたい・・・。
 
お礼を言って帰ろうとしたとき、「焼いて食べたら美味しいよ」
って、おばさんがシイタケを買い物かごいっぱいくれました。
初めて、シイタケが重いと感じるほどの量でした。うれしい。 
川原でお弁当を食べて、買い物をして、図書館に行って、
銀行に行って・・・。で、もう陽が傾いてしまいました。
帰り道、いつも通る道をほんの少しそれた所に、静かな畑と
草原が広がっていました。空気がひんやりと潤っています。
 
イヌタデ。藍染のアイと仲間でほとんど同じ姿をしています。
アイ同様、草木染めの材料となりますが、私たちの庭にある
イヌタデよりも花の色が鮮やかです。紅葉かな?きれい。

2009/12/08

みかんの皮

こんにちはtarasukinです。
 
みかんの皮。先日頂いた、もぎたてのみかんを、
2人でムシャムシャ食べていて、
皮がパリッとしていて、新鮮だなぁなんて思っていた。
なんというか、食材に見えてきた。みかんの皮なのに。
 香りもよいし、つややかだし、農薬も使っていない。
 
刻んだみかんの皮を湯通ししてから、三温糖で煮る。
ずっと煮ていると、オレンジピールになる。
 
また、”お姉さん”に大根をたくさん頂いたので、
大根の千枚漬けを大量に作った。
で、ユズの代わりに、みかんの皮を刻んでみたら、
千枚漬けがお正月の味に!
 
みかんの皮。意外と皆さんの近くにあるはずです。
お近くのみかんの皮でも、ぜひ試してみてください。

2009/12/07

つくね芋

こんにちはtarasukinです。
 
つくね芋。知ってますか?山芋の一種のようです。
先日、頂いたものです。ジャガイモほどの大きさで、
小さい動物のようにも見えます。なんだかかわいいカタチ。
タワシでゴシゴシこすると、薄く皮がむけます。
とろろにして、お昼ご飯。温かいご飯に掛けて頂きます。
ひときわ粘りが強く、野性っぽいおいしいさ。

裏の畑の”おばさん”がみかんをたくさんくれました。
みかんや柿などの果実は、種類によって一年おきに
豊作をむかえるのだそうです。豊作の年を「表年」
その前後の、実がならない年を「裏年」というそうです。
”おばさん”のみかんの木は、今年が表年のようです。
 
ハクビシンにやられたから(狸みたいな動物。作物を荒らす)
悔しくてみんな採ったよ。って言うことで、まだ緑の実も。
でも若々しい甘さでおいしいです。いつもごちそうさま。

2009/12/06

須崎半島

こんばんはtarasukinです。
 
かわいい小屋。海辺で発見しました。
漁の道具などがしまってあるのでしょうか。
今日は下田の須崎半島という所を散歩しました。

 ところで今日は防災の日なのだそうです。
朝9時にサイレンが鳴って、続いて放送がありました。
「津波が発生しました・・・高台に避難してください・・・。」
避難所は私たちの家の下にあるのですが。
訓練なので、いちおう階段を90段下りていって避難しました。
避難所では集落の皆さんが集まって、津波とは関係なく
消火訓練・・・。とはいえ、日ごろの備えは大切です。

須崎半島は下田市街の東側にある半島で、周囲7kmくらい
の大きさがあります。皇室の御用邸がある美しい半島です。
 下田港に車を止めて、そこから歩くことにします。
下田港から須崎半島の入り口までは、1kmほどの距離で、
入り江に沿って気持ちの良い遊歩道が整備されています。
波打ち際の遊歩道には時折、波しぶきが上がってきます。

そんな遊歩道に面して家々が軒を連ねています。
軒先にアロエの咲いた空き家。波風に耐える姿がカッコイイ。


下田竜神宮」という小さな神社。入り江から突き出した形の、
小さな島(つながっている)全体が、境内になっています。
潮風に浸食された岩棚の下に、社が建てられています。
ソテツや椰子の木が、風にざわめいているところが、南国風。
社の柱や壁板は、波風に晒されて銀灰色に光っていました。

気持ちの良い木漏れ日の下、すべすべした縁側に腰掛け、
今朝にぎったおにぎりを食べます。ザーザーザーザー・・・。
 
波の音と、枝葉を抜ける海風の音が周囲を取り囲みます。
掃き清められた白砂の境内や、修理を重ねて歳月を経た
古い社を見れば、ここが大切な場所なのだと、気づきます。

須崎の集落。
須崎半島の太平洋側にある集落です。漁船がいっぱい。
日本酒のコマーシャルに出てきそうな、絵に描いたような
魚村の風景です。真っ青な空に真っ青な海。そして漁船漁船。
釣り宿や民宿も、山肌に貼りつくように建ち並んでいます。 

  
集落のすみっこに、トレッキングコースの看板があって、
ここから「爪木崎」までおよそ2.7kmのコースです。
お地蔵さん。石切り場の跡のような、岩肌に彫られた窪みに
たくさん奉られています。ここから山道が始まります。

登って行くところ。
山道を歩いているのに、周囲がぐるりと海に囲まれているのが
なんとなく分かります。小さな半島を歩くと分かる感覚です。
しばらく行くと、おもむろに視界がひらけ・・・。
海。水平線が広がっています。遠く、伊豆七島が見えます。
落ちたら命がなさそうな、荒々しさ。
そして道のりはまだまだ続き、再び木々の中を歩いたり、
波打ち際を行ったり、ジャングルのような緑の中を抜けたり
岩の上をのり越えたりします。どこもみな、美しい自然です。
やがて「爪木崎」に到着です。
爪木崎はスイセンの群生地として有名な岬で、
海に面した斜面に、たくさんのスイセンが揺れています。
また、アロエの花も今が盛りです。
 
行きがけに買ったクッキーを食べながら二人で海を眺めます。
ここが今日の折り返し地点。
爪木崎の浜辺に流れ着いた木の板を、拾って帰ります。
(船か何かの残骸のようなもの。ペンキの色が気に入ったので)
ここからは車道を歩いて下田の駐車場まで帰ります。
再び下田の入り江。もう陽が沈みそうです。ヨットがたくさん。
bonkersは足が痛くなってきたようです。
出発してから、ちょうど5時間が経っていました。