2019/06/21

暮らしの気配。ひものの薫り・・・

こんにちはタラスキンボンカースです。

朝ごはん前、家から波止場まで散歩にでかけました。

私たちの暮らしている集落は、海から山がせりあがるような地形のわずかな面積に、小さく寄り集まるように形づくられています。

集落の中には、車の入れない細い路地や階段がめぐっており、まるで迷路のよう。
私たちの家はこの集落から見ると、山の上にポツっと建っているように見えます。

家から波止場までは直線距離でたったの400メートルですが、高低差が70メートルほどあるので往復30分程度の、ほどよい散歩コースになります。

路地に人の気配はありません・・・。
波止場。

誰もいません・・・。
漁船を岸へ引っ張り上げるときに使う部材いろいろ。
鎖。

集落の人たちは大なり小なり、たいてい船を持っており、漁(仕事としての場合もあればそうでない場合もある)をすることが日常的な暮らしの一部となっています。

いつもは、おじさんたちがおしゃべりしながら船の手入れをしているのですが、誰もいません・・・。
波止場の一角にある倉庫。

建物をおおうツタの葉っぱが風に揺れて、「サラサラ」と音を立てていました・・・。
軒先に干してあるニンニクとタマネギ。

どこもかしこも人の気配がない朝の集落。
しかし、暮らしの気配はそこかしこにあって、ただ忽然と人影が消えてしまったかのようです。

その時、どこからともなく”ひもの”を焼く薫りが漂ってきました・・・。

どうやらみんな、お家で朝ごはん食べているようです。

2019/06/18

たっぷりのカラアゲにたっぷりの野菜を添えて

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

今日のお昼ご飯は鶏のカラアゲでした。

鶏のカラアゲにはいくつかの作り方がありますが、私たちがそろって好きなのは片栗粉をまぶしてカラッと揚げた『竜田揚げ』です。

気づけば1Kgの鶏のカラアゲをふたりでペロリと食べてしまうのだけれど、付け合わせには丸ごと1個分のキャベツの千切り・水菜・明日葉・赤タマネギのスライスと、野菜も負けじとたっぷりの量です。
インゲン。

家の裏手で畑をやっている”おばさん”が今朝くれた初採りのインゲンです。

インゲンは蓋つきのナベに入れ、100ccくらいの少ない水と塩ひとつまみを加え、強火に掛けて水気がなくなるまで短時間で蒸します。

火を止めたら、バターをひとかけら入れて出来上がり。

香りと味が濃く、ほっくりと柔らかくておいしい!

2019/06/17

本来の味。本来の明るさ。

こんにちはタラスキンボンカースです。

私たちの庭。
小径をたどってゆくと、その先に『タラスキン農園』があります。

『タラスキン農園』とか言っていますが、タタミ2枚ていどに小さく仕切った区画に、たき火で燃やした草木の炭や灰を盛って作った実験農園なのです。

『炭や灰で野菜が育つのだろうか?実験』です。
『タラスキン農園』でピーマンが育った。
こちらは”こどもピーマン”という名前のピーマン。
バジル。
収穫。

細長い”こどもピーマン”は、トウガラシから辛さを取り去ったような感じのもので、肉厚でおいしい。

さっそくキタダと1本ずつつまんで「かんぱーい」して、ぱくっとかじった。

しとっとやわらかく、口に広がる芳香と甘みのある濃厚な味。
これがピーマンのデフォルトの味。

(野菜の香りと味は、切り取ったとたん、どんどん揮発して薄くなってゆく)
残りのピーマンとバジルはおひるごはんの『ナポリタン』になりました。
昨日のお月さま。

カメラを新しく変えたら、何やら望遠がすごいヤツなのでこんな月も撮れる。
今日のお月さま。

実際にはこのくらい明るく見える。
伊豆半島の先っぽは、月がものすごく明るい。

まぶしくて「ウサギ」も見えないくらい真っ白なのです。
月明りで本が読めます。

これが月のデフォルトの明るさ!

2019/06/10

新じゃがでマッシュポテト

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

「おーい」

朝、私たちの家の裏で畑をやっている”おばさん”が呼んでいる。

「ジャガイモ掘ったから食べない?」
そう言ってバケツ一杯のじゃがいもをくれた。

ゴロゴロとみずみずしい新じゃがを眺めながらキタダが
「ステーキの横に乗ってる、やわらか~いマッシュポテトが食べたい。」
と言う。

では、さっそくおひるごはんに、やわらか~い『マッシュポテト』を作りましょう。

①洗ったじゃがいも(中サイズ)5個を皮付きのまま1センチくらいのサイコロに切ります。
②鍋に入れ、ひたひたの水と塩を小さじ半(2つまみ)くらい加えましょう。
③強火で5分ほど、水が3分の1に減るまで茹でて火を止めます。
④小さく切ったベーコン3枚くらい・刻んだパセリひとつかみ・すりおろしたニンニク半分・黒コショウ少々・バター30gを加え、泡だて器ですりつぶすようによく混ぜます。
⑤生クリーム(または牛乳)50ccほどを加えて滑らかに仕上げて出来上がり。

やわらか~い『マッシュポテト』の横にステーキを添えて、出来上がり。
午後、砂浜の近くにある郵便局へ手紙を出しに行った。

砂浜から、「ワイワイ」と楽しそうな子供たちの声が聞こえてくる。

今のシーズン、『臨海学校(サマーキャンプみたいの)』の子供たちが、この入り江にやってくるのです。
子供たちが使うシーカヤック。

シーカヤック・カッターボート・岬の遊歩道・キャンプファイヤー・キモだめし。

ここで体験する子供たちのアクティビティは盛だくさん。

伊豆半島のさきっぽの小さな入り江には、何にもないようだけれどいろんなものがある。

2019/06/01

今は昔。けれども今も。

 こんにちはtarasukin bonkersです。

今日は6月1日。

私たちの住んでいる集落では毎月1日に、みんながそれぞれの持ち場をそうじする『持ち持ちの掃除』が行われます。

「時間になりました~。持ち持ちのそうじをお願いします~。」

そんな放送が午前5時45分に、大きい音で流れる。

私たちの『持ち場』は、家までつづくこの階段(↑90段ある)ということになっている。
階段の上から下に向かってホウキで掃いてゆくと、赤黒い木の実がたくさん。

下までキレイに掃いて、ふぅ~と今掃いてきた階段を見上げると、またたくさん落ちている!

・・・と思ったら、ホウキで掃いている私の頭の上にもぽつぽつ落ちてくるではないか。
コレ↑。

赤い実が黒く熟すと、風で枝がゆれるたびにぽつぽつと落ちてくる。

枝からつまんで食べてみる。
いまどき、だれも摘んだり食べたりしなくなった桑の実も、ちゃんと甘酸っぱくておいしい。
赤い灯油ランプ。

ひと月ほどまえに集落の『もえないゴミ』当番だった時のこと。
(集落では燃えないゴミの収集が月に2回あって、当番のひとが朝6時に収集場所に立ってみんなの分別を手伝う。)

誰かが出したのを「わぁっカッコイイ!」と思ってもらってきたもの。

「みんなこういうのマーガレットのハウスで使ってたんだよ。」(近くにいたおじさん)

私たちの暮らしている集落ではその昔、マーガレット栽培が盛んに行われており、山の畑に設けたビニールハウスの中で、こういう石油ランプやストーブを暖房と二酸化炭素の供給のために使用していたのだそうだ。

もうだれも使わなくなった灯油ランプを、タワシでごしごし磨いた。
よく乾かして灯油を入れたら、ぽっと明るい灯が点いた。