2023/12/31

台所

こんにちはタラスキンボンカースです。

2023年の大晦日は、珍しく雨降りの朝でした。
大抵カラっと乾いた日が多い12月の末ですが、今日はしっとりもんわりと暖かい空気で、家の前にある山々には薄く雲がかかっていました。

そんな大晦日は、朝からずっと台所で過ごしています。
『おせち』づくりです。
まず『黒豆』。

朝起きてすぐに、黒豆を煮始めました。
黒豆は材料を鍋に入れて煮るだけなので簡単な料理ですが、長い時間煮るので最初に。
それから『豚の醤油煮』。

豚肉の塊を、ネギの青いところと生姜、1:1の醤油と酒で煮るだけの料理です。
全ての材料を小鍋に入れて弱火にかけ、煮立ったら15分くらいで火を止めると、あとは余熱で出来上がる。

明治生まれの祖母から伝わる料理です。
朝食の後には『栗きんとん』。

昨日作った”べにあずま”の焼き芋(茹でてから焼く)の中身をグッと絞り出して練ったものに、”甘栗”を加えるだけ。
栗の甘露煮があまり好きではないので、甘栗を使う。
残った焼き芋の皮はおやつに。
焼き芋の革をつまみつつ作る『田作り』。

昨日、下田市の鰹節店で買ってきた塩気のない小魚を使う。

砕いた生クルミを加えた。
三温糖を煮詰めて、お醤油を少しだけ加えた蜜を回しかけ・・・。
ザクザク混ぜるだけ。

ナッツの香ばしさが加わり軽い仕上がりでおいしい。
昼食の後片づけの続きで『伊達巻』。

市販の伊達巻はなぜあんなに甘いのかしら。

タマゴにはんぺんを加え、醤油と砂糖で薄く味付け。
ミキサーにかける。

フライパンに薄く広げて、パンケーキの要領で両面を焼く。
家には巻きすが無い。

ラップでくるくる巻いて、フキンに割りばしを並べてもう一度くるくるきつく巻くと・・・。

伊達巻のような見た目になる。
それほど甘くない伊達巻が完成。
こちらはキタダの『ポークパイ』。

『おせち』らしからぬメニューだが、ごちそう感のあるキタダの定番料理。

ポークパイが焼けるまで、キタダがもう一品、地物の野菜をたっぷり使った『筑前煮』を大鍋で作って、コンドウが『なます』と『ローストビーフ』を作った。

それから、長野県で買ってきた蕎麦粉をこねて夕食の年越しそばを準備して、このブログを書いています。

1年のうちほぼ毎日、毎日、コンドウとキタダが交代で作る『朝ごはん』・『昼ご飯』・『夕ご飯』。
今年もこの小さな台所で、たくさんのごはんを作って、たくさんオイシイと言って、ごちそうさまと言って、たくさん笑ったなぁ。

そんな2023年もあと少し。

皆さまも、どうぞ素敵な新年をお迎えください。

2023/12/28

静岡の旅行

こんにちは近藤です。

先週、静岡県を旅行しました。

伊豆も静岡なので変な言い方ですが、伊豆半島は静岡県の中心部とはだいぶ離れている場所にあるので、なんとなく遠くに出かけるという気がする。

やって来たのは『静岡空港』。
空港のまわりは茶の産地だけあって、見たこともない面積の茶畑が広がっていました。

畑のまわりを車で走ると、そこはかとなく茶を炒る香ばしい香りが漂っていて、刈り込まれたチャの木がまるでコーデュロイのようだった。
そして飛行機。

2023/12/13

ビーチコーミング

こんにちはタラスキンボンカースです。

週末は近くの海岸へ、ビーチコーミングに出かけました。
12月だというのに海の風は温かく、陽射しもポカポカと良い気持ちです。

足元を眺めながら波打ち際を歩くと、波が小石を転がす「ガラガラガラガラ」という音が絶え間なく耳をくすぐって、なんだか気持ちが落ち着く。
この浜には、小さな貝殻がたくさんありました。

浜の位置や潮の流れによって、流木や貝殻など打ち上げられているものは様々です。
日ごと、打ち上げられているものが違うのが、ビーチコーミングの楽しさでもあります。
『BEACH COMBING PAPER WEIGHT(ビーチコーミング ペーパーウェイト)』

ビーチコーミングの、そんな『楽しさ』を小さく詰め込んだペーパーウェイトです。
小石や貝殻、流木や木実やカラフルなプラスチックのカケラ。そのすべてが、そのままリアルな海岸の姿です。

てのひらに乗せると「ジャラジャラ」と、浜辺の音そのものの音がします。

『BEACH COMBING PAPER WEIGHT』は、福岡市<BBB&>/糸島市<bbb haus>でお選びいただけます。

どれも異なる中身です。

2023/12/06

林道の散歩

こんにちはtarasukin bonkersです。

11月の終わり、薄曇りの天気にも関わらず、ふと、林道を歩きたくなったので、お弁当を作って出かけることにしました。
林道に到着してすぐにお弁当を食べます。
簡単な弁当ですが、山で食べると何故かおいしいので得した気分。
ここが林道の入り口。

この林道は、数年前に見つけて、どこへ続くのだろう・・・と、ずっと気になっていたのです。

林道はたいてい、材木を切り出して搬出するために作られているので、植林の中で行き止まりとなっているはず。

行けるところまで行ってみましょう。
トラックが通れる幅があるので見通しは良いです。
砂利の路面に成長したコケのかたまり。

林の中に切り開かれた無機質な路面には、すでにたくさんの草木の子供が芽生えていました。

それはまるで、森の始まりの1コマを見るようで、初々しい景色です。
しっとり湿って静まり返った空気。

草木が静かに吐き出した空気は、ほんの少し甘い香りがして、体の中が浄化されるようで心地いい。

林道が続く限り歩いていられそうです。
そうやって無心に歩いていると、木々の隙間から夕暮れに映える遠い海が見えました。

林道の先はまだまだ続きますが、陽が沈むので引き返すことに。
林道のその先の続きは、また今度の楽しみに取っておくことにしましょう。

さよーならー。

2023/11/25

下田公園(城山公園)遊歩道

こんにちはtarasukin bonkersです。

先日、下田市街で買い物をした帰り道に『下田公園(イルカのいる『下田海中水族館』の近辺)』の岬をめぐる遊歩道を散歩しました。

太古の昔に海底火山が隆起して出来上がっている伊豆半島は、地質の変化に富んでいて、この遊歩道のあちこちでも様々な岩石や地層を見ることができます。
特に海水に浸食された凝灰岩(ぎょうかいがん:火山灰などが海底に堆積圧縮してできたもの)の岩壁は、白やベージュのやさしく美しい積層。

遊歩道に見られる草木は、あらかた海岸性の植生で、潮風にも負けず揺れているのは『ウバメガシ』や『シャリンバイ』などの照葉樹や『ツワブキ』など艶やかで硬い葉をもつ植物たちです。(つま潮風に弱い植物は育たない)

この遊歩道は下田の市街から程近く、よく整備されているので、春には磯辺でお弁当を食べたり、夏にはちょっと泳いだり、ちょこっと立ち寄れる楽しい場所なのです。
崖の上にのっかっているのは『下田東急ホテル』。

遊歩道は、磯をめぐって森を越え、いくつかのコースで周回することができます。
ゆっくり歩いて1周およそ1時間。

素敵な場所です。

2023/11/20

吉田口遊歩道

こんにちはタラスキンボンカースです。

先日、1泊2日の山梨旅行へ出かけました。

『吉田のうどん』の昼食をとった後、やって来たのは『吉田口遊歩道』です。

伊豆では旅の前日まで『半そで』『短パン』で過ごしていたのですが、さすがに標高1000メートルの山中湖あたりでは、ひんやりと空気が冷たい・・・。
とか、言いつつ『短パン』。

『北口本宮冨士浅間神社』から少し上がったところの、『諏訪の森自然公園』の駐車場に車を停めてそこから『中ノ茶屋』まで、細い細い森の中の1本道を歩くことにしました。

いちおう登山道の一部なので緩やかに上り坂。
モミジが紅く色づいていました。

うっすらと曇りの陽射しの中、色とりどりの落ち葉が広がる森の中は静かで、すがすがしくなんとも美しい。
11月半ば。暑くもなく寒くもなく、ゆっくり歩くのには良いシーズンです。

2023/11/08

彩雲の朝

こんにちはタラスキンボンカースです。

気づけば11月もすでに1週間が経ったのに、11月という感じがしない。

ここ数日の陽気が著しく高温多湿で、まるで真夏に戻ったようなので、季節感覚が狂ってしまったようだ。

湿度のせいで、うっすらと黄色い靄のかかった朝日に謎の彩雲が・・・。

2023/10/15

秋の日曜日

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

日曜日。
大雨の朝でしたが、日が昇るにつれみるみる空が晴れて、すっかり秋空となりました。

気持ちが良いので、「外でお昼ご飯を食べよう」と、車に乗って海辺へやってきました。

海辺の駐車場に車を停めてドアを開けると、透き通るような潮の香りがした。
潮風に吹かれつつお昼ご飯を食べて、それから浜辺を散歩することにしました。
秋の海は人影もまばら。

ザワザワと草を揺らす風の音と、ザーザーと打ち寄せる波の音しかしません。
浜に座り込んで何かを探し始めた・・・。

何か言っていますが、波の音にかき消されてよく聞こえません。
・・・。
「見つけたー!」

どうやら、キレイな貝殻を見つけたようです。

そんなことをずーっとずーっとやっていて、私はそれをずーっとずーっと眺めていた。

そして、風と波の音がずーっとずーっと。
ずーっと。

いつまでも、そうしていられそうな秋の日曜日。

2023/10/11

鹿ぞ鳴くなる。(シカの鳴き声)

こんにちはタラスキンボンカースです。

なななんと恐ろしい。
夜な夜な、辺りの山の中で悲鳴が・・・!

(イヤホンして聞いてみて)

↑これは家のベランダで撮影したシカの鳴き声。

数年前まで、私たちの家の近くにシカは棲んでいませんでしたが、ここ数年、秋になるとこんなシカの鳴き声が聞こえるようになった。

シカは、天城山にはたくさんいて、となり町の西伊豆辺りでは、夜に車で走っていると道端にいるのを見かけたりもしました。

それが今では、家のすぐ近くでも(姿は見えず)鳴き声がするようになった。

黄昏時に「ひぃぃぃぃ~」と突然鳴かれると、ゾッと鳥肌が立つ。

ちなみに、シカはけっこう大きい。

2023/10/04

今年のマコモダケ

こんにちはタラスキンボンカースです。

毎年、この季節に楽しみにしているものがあります。
↑『マコモダケ』です。(今年は何だか小さいなぁ・・・。)

『マコモダケ』は『マコモ』というイネ科の植物の茎なのですが、なんともオイシイ。

このブログでは、毎年のように記事に書いているので、食べ方なども参考にしつつ読んでみてください・・・。

2023/10/03

秋の味覚『栗』

こんにちはタラスキンボンカースです。

今日はついに秋の陽気で嬉しい。
暑さに疲れた体が、ゆるゆるとほどけるようです。

近所の直売所で買ってきた『栗』。(←前回のブログ)

『栗』のシーズンは短く、山ほど採れるわけでもないので、見つけたらすぐに買ってきます。

ちなみに、カチカチに硬い『栗』ですが、野菜や果物と同じように生きているので、どんどん水分が抜けてしまいます。

なるべくすぐに調理して食べましょう。

まず、買ってきたその日に4粒、包丁で皮をむいてお米と一緒に炊き込んだ『栗めし』を作りました。
『焼き栗』

いろいろ料理するのもよいですが、なにしろ『栗』のシーズンは短く、たくさん食べる(食べられる)ものでもありません。

そういうものは、そのものの味をひたすら堪能することにしましょう。

と、いうことで『焼き栗』にしました。

昨晩に、皮に包丁で切れ込みを入れた『栗』を水に浸けておきました。
(こうすると中の渋皮まで柔らかくなります)
そして今朝、鍋で5分ほど茹でてから220度のオーブンで20分ほど焼きました。
焼きたてを手でむいて食べる。

「アツツ・・・」と言いながら、皮をむくとホクホクとした実が現れる。

そのままの味を味わう。

ホクホクの実は、自然の甘みが慈悲深く、秋の恵みを感じさせてくれる味がします。

中の渋皮がすでに柔らかくなっているので、私は渋皮のままでも堪能できました。
渋皮ごと口の中に放り込むと、渋皮独特の、やや渋くて深い森の木々のような大らかな味がします。

そう。お腹いっぱいになるものではないけれど、なんともありがたい味わいなのです。

『栗』。また来年~。

2023/10/02

秋が来た・・・けどまだだった。

こんにちはtarasukin bonkersです。

今朝は空が曇っていたというのもあるかもしれないけれど、何だか秋みたいな陽気。
やだ、うれしい!

そう思って、久しぶりにエアコンのスイッチに触れずに過ごした午前中でした。

↑お昼ご飯は、キノコたっぷりのカレーせいろ(蕎麦)。

「わー。秋だねー。」

と、フーフーしながらアツアツのカレー蕎麦をすすっていたら、何やら陽が射しはじめ、だんだんと暑くなってきた。

秋を堪能するには、まだちょっと早かったようだ。
でもいちおう『栗』など買ってきた。

昨日、直売所の棚に『栗』がたくさん並んでいたので、ひと袋買ってきた。

今この記事を書いている午後13時15分は、すでに真夏に逆戻りしたように暑い・・・。

できれば、秋を感じながら堪能したいなぁ。

2023/10/01

ちょこっと泳ぐ

こんにちはタラスキンボンカースです。

10月1日の日曜日。買物がてら海へやってきました。

やって来たのは、下田の『田牛(とうじ)』という浜です。

ちょうどお昼時となったので、車の中でコンビニで買ったお弁当を食べました。
わーい。

白い砂浜の海は人の気配もまばらで、爽やかな青空が広がっていました。
ザバぁ。

海水温は温かく、空気はやや爽やかで、陽射しは暑い。
その具合がなんとも気持ちよい。
ちょこっと泳いで、買い物して帰りましょう。

こんなにきれいな気持ちのイイ海でちょこっとだけ泳げる、そんな幸せ。

2023/09/30

伊東に行くなら『ハトヤ』

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

『伊東に行くならハ・ト・ヤ』

伊豆半島で暮らし始めて、すでにだいぶ経つのだけれど、行ったことがなかった。

この日、伊東を散歩してみましょうということで、海辺の国道135号線沿いにある『道の駅 伊東マリンタウン』に車を停めて、『ハトヤ』まで歩いてゆきました。

ちなみに『ハトヤ』はふたつあって、海辺にあるのは『サンハトヤ』。この日、向かったのは山側にある『ハトヤ』のほうです。

伊東の、昭和の香りが漂う町並みを抜けて、およそ3キロメートルほど。
ファミリーマートの脇にある小さな路地(どう見てもこの先に大型ホテルがあるとは思えない)を山に向かって上ってゆくと、広大な傾斜地に聳え立つ『ハトヤ』が現れます。(その手前には、同じく広大な傾斜地に『ホテルじゅらく』が聳え立っている)
まず目に入るのは、この『渡り廊下』。

敷地全体が傾斜地となっていて、坂道のアプローチは立体的で複雑に見えます。

『渡り廊下』の下をくぐるように、急坂のロータリーをぐるりと回ると、下からは見えなかったホテルのエントランスが坂の頂きに広がるという造りです。

ロータリーの中心部分には、傾斜の高低差を利用したガレージが洞穴のようにくり抜かれており、そこに赤い消防車(古の『ハトヤ』コマーシャルにも登場する『ハトヤ消防隊』)がひっそりと駐機していました。
そしてここがエントランス。

こだわりのある意匠と、抜かりなく複雑な造形となっている独特の建築美に、思わず、奥へ奥へと足が進んでしまう。

「こんにちは。『ハトヤ』グッズなど売っている売店にお邪魔することは出来ますか?」

フロントの方にそう聞いてみると、快く館内へいざなってくれました。
やや派手なのだが。すごい・・・。

建物の中は、昭和的『ハレ』の空間となっていた。

まんべんなく敷き詰められたロビーの絨毯や、空間を彩るシャンデリア。煌びやかに鏡を張り巡らした壁面。

『ハトヤ』が創業した1960年代の、『観光旅行(今でいうリゾート)』を盛り上げるための贅沢な仕掛け(意匠)が、そこかしこに溢れていました。
そしてこの『渡り廊下』。

アーモンド形の宇宙的な窓が連なり、腰高まで張り巡らされたのはストライプ柄のカーペット、そして配光の美しい照明、カマボコ型の廊下断面にフィットするように造作されたバタフライ式の鉄扉。

その意匠の一つ一つに、建築に込められた熱意を感じ取ることができるはずです。

『ハトヤ』は観光ホテルなので、あくまでエンターテイメントを目指した建築ですが、この”熱意”を今の多くの建築に感じ取ることは出来ません。
そして『ハトヤ』グッズを買った。
伊東の『ハトヤ』。

古き良き。活気に溢れた。
紅いネオンが、そんな時代の明かりに見えました。