2019/06/01

今は昔。けれども今も。

 こんにちはtarasukin bonkersです。

今日は6月1日。

私たちの住んでいる集落では毎月1日に、みんながそれぞれの持ち場をそうじする『持ち持ちの掃除』が行われます。

「時間になりました~。持ち持ちのそうじをお願いします~。」

そんな放送が午前5時45分に、大きい音で流れる。

私たちの『持ち場』は、家までつづくこの階段(↑90段ある)ということになっている。
階段の上から下に向かってホウキで掃いてゆくと、赤黒い木の実がたくさん。

下までキレイに掃いて、ふぅ~と今掃いてきた階段を見上げると、またたくさん落ちている!

・・・と思ったら、ホウキで掃いている私の頭の上にもぽつぽつ落ちてくるではないか。
コレ↑。

赤い実が黒く熟すと、風で枝がゆれるたびにぽつぽつと落ちてくる。

枝からつまんで食べてみる。
いまどき、だれも摘んだり食べたりしなくなった桑の実も、ちゃんと甘酸っぱくておいしい。
赤い灯油ランプ。

ひと月ほどまえに集落の『もえないゴミ』当番だった時のこと。
(集落では燃えないゴミの収集が月に2回あって、当番のひとが朝6時に収集場所に立ってみんなの分別を手伝う。)

誰かが出したのを「わぁっカッコイイ!」と思ってもらってきたもの。

「みんなこういうのマーガレットのハウスで使ってたんだよ。」(近くにいたおじさん)

私たちの暮らしている集落ではその昔、マーガレット栽培が盛んに行われており、山の畑に設けたビニールハウスの中で、こういう石油ランプやストーブを暖房と二酸化炭素の供給のために使用していたのだそうだ。

もうだれも使わなくなった灯油ランプを、タワシでごしごし磨いた。
よく乾かして灯油を入れたら、ぽっと明るい灯が点いた。