2009/12/06

須崎半島

こんばんはtarasukinです。
 
かわいい小屋。海辺で発見しました。
漁の道具などがしまってあるのでしょうか。
今日は下田の須崎半島という所を散歩しました。

 ところで今日は防災の日なのだそうです。
朝9時にサイレンが鳴って、続いて放送がありました。
「津波が発生しました・・・高台に避難してください・・・。」
避難所は私たちの家の下にあるのですが。
訓練なので、いちおう階段を90段下りていって避難しました。
避難所では集落の皆さんが集まって、津波とは関係なく
消火訓練・・・。とはいえ、日ごろの備えは大切です。

須崎半島は下田市街の東側にある半島で、周囲7kmくらい
の大きさがあります。皇室の御用邸がある美しい半島です。
 下田港に車を止めて、そこから歩くことにします。
下田港から須崎半島の入り口までは、1kmほどの距離で、
入り江に沿って気持ちの良い遊歩道が整備されています。
波打ち際の遊歩道には時折、波しぶきが上がってきます。

そんな遊歩道に面して家々が軒を連ねています。
軒先にアロエの咲いた空き家。波風に耐える姿がカッコイイ。


下田竜神宮」という小さな神社。入り江から突き出した形の、
小さな島(つながっている)全体が、境内になっています。
潮風に浸食された岩棚の下に、社が建てられています。
ソテツや椰子の木が、風にざわめいているところが、南国風。
社の柱や壁板は、波風に晒されて銀灰色に光っていました。

気持ちの良い木漏れ日の下、すべすべした縁側に腰掛け、
今朝にぎったおにぎりを食べます。ザーザーザーザー・・・。
 
波の音と、枝葉を抜ける海風の音が周囲を取り囲みます。
掃き清められた白砂の境内や、修理を重ねて歳月を経た
古い社を見れば、ここが大切な場所なのだと、気づきます。

須崎の集落。
須崎半島の太平洋側にある集落です。漁船がいっぱい。
日本酒のコマーシャルに出てきそうな、絵に描いたような
魚村の風景です。真っ青な空に真っ青な海。そして漁船漁船。
釣り宿や民宿も、山肌に貼りつくように建ち並んでいます。 

  
集落のすみっこに、トレッキングコースの看板があって、
ここから「爪木崎」までおよそ2.7kmのコースです。
お地蔵さん。石切り場の跡のような、岩肌に彫られた窪みに
たくさん奉られています。ここから山道が始まります。

登って行くところ。
山道を歩いているのに、周囲がぐるりと海に囲まれているのが
なんとなく分かります。小さな半島を歩くと分かる感覚です。
しばらく行くと、おもむろに視界がひらけ・・・。
海。水平線が広がっています。遠く、伊豆七島が見えます。
落ちたら命がなさそうな、荒々しさ。
そして道のりはまだまだ続き、再び木々の中を歩いたり、
波打ち際を行ったり、ジャングルのような緑の中を抜けたり
岩の上をのり越えたりします。どこもみな、美しい自然です。
やがて「爪木崎」に到着です。
爪木崎はスイセンの群生地として有名な岬で、
海に面した斜面に、たくさんのスイセンが揺れています。
また、アロエの花も今が盛りです。
 
行きがけに買ったクッキーを食べながら二人で海を眺めます。
ここが今日の折り返し地点。
爪木崎の浜辺に流れ着いた木の板を、拾って帰ります。
(船か何かの残骸のようなもの。ペンキの色が気に入ったので)
ここからは車道を歩いて下田の駐車場まで帰ります。
再び下田の入り江。もう陽が沈みそうです。ヨットがたくさん。
bonkersは足が痛くなってきたようです。
出発してから、ちょうど5時間が経っていました。