2009/11/19

ニホン蜜蜂の

こんにちはtarasukinです。今年のハチミツが絞られました。
 
私たちの住んでいる地域では、山のいわかげや、崖のした
など、ひょんなところで小さな木箱を見かけることがあります。
大きさは、少し大きめの郵便受けほどで、
小さなトタンの屋根が付いています。
一見、神様が祭られている祠(ほこら)のようにも見えます。
どうやらこれ、ミツバチの巣箱だったようです。
しかも最近姿を消しつつあるといわれる
貴重なニホンミツバチのです。
  
ニホンミツバチたちはこの巣箱に棲みついて、
このあたりに咲いているいろいろな花から、せっせと
蜜を集めます。そういえば私たちの家にも
時々迷い込んで来ていたっけ。
(窓から逃がすと、みんな同じ方角に一直線に飛んでいく)
  
春から、ハコベ・ホトケノザ・フキ・カワヅザクラ・ヨシノザクラ
オオシマザクラ・アケビ・クワ・クリ・マテバシイ・スダジイ・・・・・
アオシマミカン・ポンカン・レモン・・・・・サンポウカン・ハッサク
ヤマアジサイ・ビワ・アシタバ・ハマボウ・ハマユウ・・・・・カンナ
コスモス・アザミ・イソギク・・・・イヌタデ・ツワブキ。と、秋まで。
 
それで、たいてい10月から11月、この時期になると
巣箱の中にたっぷり集められた色々な花の蜜は、ジュワッと
絞られてビンに詰められます。これは僕たちの大好物です。
 
見た目にはほとんどが、半分固形のはちみつ。
なにやら不純物も見られます。手作りだから。
でも、その味といったら。
感動的なかおり。
みかんやレモンの花のかおりは、まるでネロリ。
素朴で純粋な味は、
酸味とほろ苦さと、なんと慈悲深い甘さ。
なぜか、みかんの白い花の奥にするりと潜り込んだ
ニホンミツバチの姿を思い描く、そんな味なのです。