こんばんはtarasukinです。
背負籠(ショイカゴ)。竹で編んだ背負い籠。
私たちの住んでいる伊豆の端っこではみんな使っています。
おばあさんも、おじいさんも、おばさんも、お姉さんも・・・・・。
私たちの住んでいる集落は、浜辺から、細い路地、階段、
坂道、細い路地、階段・・・・。というつくりになっているので、
車が集落の中へは入ることができません。
駐車場は、漁港か集落の一番上(私たちの家よりはずっと下)
に設けられているので、皆さんは、そこまで登ったり降りたり。
遠くのスーパーまで車で買出しに行くと、自宅まではこの
背負籠に買い物を詰め込んで、両手にはトイレットペーパーや
ティッシュペーパー、肥料の袋やお花の苗を抱えて、
階段や路地や坂道を下りてゆくか、登って行くのです。
おばあさんも、おじいさんも、おばさんも、お姉さんも・・・・・。
また、山や畑では必需品です。裏の畑の”おばさん”は必ず
この背負籠を背負っています。畑からかの帰り、背負籠は
取れたての野菜で満杯に。カマやナタも一緒に放り込んで。
で、私たちも、これほしいなぁと思っていたところ。
そんな先日、民宿の”お姉さん”が「背負籠、便利だから。
あなたたち、家が階段の上だから使うといいわよ。」って、
物置から古いのを一つ、探し出してきて僕たちにくれた。
すごくうれしーぃ。
これ、地元の人が編んだ物なのだそう。
細く裂いて丁寧に編みこまれている竹は、使い込まれて
飴色をしています。古くっても、かえって僕たちには嬉しい。
そして、背負ってみたときの、なんと背負い心地のよいこと。
見た目以上に軽く、背中に当たる竹の弾力の優しさ。
よい重心と、安定した形状で、動いても揺れず、
古布で編まれた肩紐は、安心感のある幅と厚み。
ながい、ながい間、使い続けられているそのカタチには、
たくさんの理由が詰っているのです。
僕たちはこういうものが、大好き。