2009/12/12

ショイカゴ

こんばんはtarasukinです。

背負籠(ショイカゴ)。竹で編んだ背負い籠。
私たちの住んでいる伊豆の端っこではみんな使っています。
おばあさんも、おじいさんも、おばさんも、お姉さんも・・・・・。

私たちの住んでいる集落は、浜辺から、細い路地、階段、
坂道、細い路地、階段・・・・。というつくりになっているので、
車が集落の中へは入ることができません。
駐車場は、漁港か集落の一番上(私たちの家よりはずっと下)
に設けられているので、皆さんは、そこまで登ったり降りたり。

 遠くのスーパーまで車で買出しに行くと、自宅まではこの
背負籠に買い物を詰め込んで、両手にはトイレットペーパーや
ティッシュペーパー、肥料の袋やお花の苗を抱えて、
階段や路地や坂道を下りてゆくか、登って行くのです。
おばあさんも、おじいさんも、おばさんも、お姉さんも・・・・・。

また、山や畑では必需品です。裏の畑の”おばさん”は必ず
この背負籠を背負っています。畑からかの帰り、背負籠は
取れたての野菜で満杯に。カマやナタも一緒に放り込んで。
で、私たちも、これほしいなぁと思っていたところ。
 
そんな先日、民宿の”お姉さん”が「背負籠、便利だから。
あなたたち、家が階段の上だから使うといいわよ。」って、
物置から古いのを一つ、探し出してきて僕たちにくれた。
すごくうれしーぃ。
これ、地元の人が編んだ物なのだそう。
 
細く裂いて丁寧に編みこまれている竹は、使い込まれて
飴色をしています。古くっても、かえって僕たちには嬉しい。
そして、背負ってみたときの、なんと背負い心地のよいこと。
見た目以上に軽く、背中に当たる竹の弾力の優しさ。
よい重心と、安定した形状で、動いても揺れず、
古布で編まれた肩紐は、安心感のある幅と厚み。
 
ながい、ながい間、使い続けられているそのカタチには、
たくさんの理由が詰っているのです。
僕たちはこういうものが、大好き。