2010/10/29

朝は夏。夕は秋

こんにちはtarasukinです。
 
今年の秋は短いようです。
 
庭でたき火をしていた午前中は「暑い夏」。
まだまだ汗も出ます。
 
シャワーを浴びて、お昼から町へ買出しに。
 
買いものを終えた帰り道、山を越えて僕たちの住んでいる
海側に戻ってくると、風がビュービュー吹いています。
 
僕たちの住んでいる地域では、毎年11月から2月くらいまで、
海からものすごく強い風が吹きつけます。
今日はその前ぶれ。
 
前ぶれだけれど、じゅうぶん強いビュービュー風に、
「夏」はどこかにいってしまって、いきなり「秋」。
 
しかも、「そろそろ冬ですよ。」っていっているような秋です。

2010/10/25

マコモダケ

こんにちはtarasukinです。
 
サクラの枝。
みずみずしいナマの木を輪切りにして、
太陽と風にあてて、よーく乾かす。何日も何日も。
 
 一度加熱して、殺菌。そしてまた乾かして・・・。
 そうすると、たんだんカチカチに堅くなってきます。
 
 これを加工すると、『枝のろうそくたて』になります。
マコモダケ。
 
この時期だけに出回る、とっても変わった野菜。
大きさは40センチくらいで、ずっしりしています。
イネ科の植物の茎なのだそうです。
 
包丁で、緑色の皮をむくと、
しっとりとした、山芋のような白い身が現れます。
包丁で切ると、里芋のような感触です。
 
おおきめの固まりに切って、バターでゆっくり焼きます。
焼いたタケノコのような歯ごたえで、
味はくせのない、トウモロコシのよう。
 
何とも例えられないあいまいな感じ。
でも、とってもおいしい。『枝のろうそくたて』
 
カチカチに乾燥した枝の真ん中を、丸くくりぬくと
あまーいサクラの香りが漂います。
 
乾いた布でゴシゴシ磨いて、もう直ぐ出来上がり。

2010/10/24

洗われます・・・。

こんにちはtarasukinです。
 
今日は静かな日曜日。
朝起きて、午前中はお針子仕事。
 
チクチクやっていると、裏の畑では”おばさん”の鍬の音。
「シャクッ・シャクッ・・・。」何か植えているようです。
 
「おはようございます。」
 ”おばさん”が植えているのは、菜の花の苗。
 これがすくすく育って、収穫を迎える頃は、もう春です。
 
暑いねぇ。って言うので、アイスティーを出して
休憩してもらいます。
 ”おばさん”は一人で、本当によくがんばる。
 
お昼、お針子を終えて、おにぎりを持って山に行きました。
雨が降りそうな曇り空ですが、bonkersが草木染の
「ヤシャブシ」を拾います。
「ヤシャブシ」は、小さな松ボックリみたいなカタチの木の実。
 
しっとり静かな山の中で、パラパラと雨粒が落ち始めると、
一斉にカエルの声が、僕たちを取り囲みます。
「ケラッ・ケラッ・ケラッ・・・・。」
カエルの声がぐるぐる回っているような感じがします。
 
雨がやむと、カエルの声もどこかに消えてゆきます。 「ヤシャブシ」を拾った山から、少し行くと、海。
 
お昼はこの波を眺めながら、おにぎり。
ソーダ水のような、ブルーの波がくり返し、くり返し・・・。
 
「ドォォォォ・・・・。ドォォォォ・・・・・。」
何もかも忘れてしまいそうな、波の音です。
 
心というか体というか、何かがキレイに洗われる感じです。

2010/10/22

磁石でピトリ。

こんにちはtarasukinです。
 
布のしおり。
bonkersが、手もとにあったハギレで作った”しおり”は、
いつもbonkersの本の、どこかのページに挟まっている。
 
その”しおり”をたくさん作って、お客様にプレゼント。
草木染のハギレと帆布のハギレ。
ハンコは、僕たちの名刺になっている。
 
『スーベニアフロムトーキョー』で。

コツコツ作っていた『枝のフック』が出来上がりました。

玄関のドアー。冷蔵庫。デスクのスチール引き出しに。
磁石でピトリ。

2010/10/21

うどん

こんにちはtarasukinです。
 
涼しくなってきたので、煮込みうどん。
 
先日、お米がなくなってしまったので、
小麦粉で作ったうどん。
 
適当に作ってみたら、とてもおいしいうどんが出来たので、
ときどき作って食べています。
イメージは「吉田のうどん」。
 
「吉田のうどん」というのは、富士急ハイランドのある、
富士吉田市独特のうどんで、堅いのが特徴のようです。
 
堅いの、食べてみたいなぁ・・・。なんて思っていたので、
イメージで作ってみました。
まず、小麦粉。ふたり分(たっぷり)で、400グラムくらい。
塩、小さじ1くらい。
 
さっと混ぜて、少な目の水でこねます。
ぽろぽろの粉がだんだん、まとまってきます。
ものすごくチカラいっぱいこねつづけます。
 
手をグーにして、体重をかけていっしょうけんめいこねます。
こねればこねるほど、コシが強くなりそうなイメージ・・・。
かなり堅いです。
 
あくまでイメージでやっています。
丸くまとめて、ビニール袋に入れて、
冷蔵庫で寝かせます。30分くらい。
 
ゴムボールのようです。
 
この間に、汁を作りましょう。
 あくまでイメージですが、「吉田のうどん」は
そばつゆに、味噌が入っている感じらしいので、
そんな感じのものを作っておきます。
 
具はカボチャやジャガイモなど、これもイメージで。
冷蔵庫から出したら、適当に伸ばして、
(麺棒がないので、おはしでゴリゴリ伸ばします。)
たたんで、包丁で切ります。ザクザク。
 
茹でるとふくらむので、わりあい細く。
でも太いのが、なかなかおいしいのです。
 
ザクザク。いい感触。
塩水を沸かして、茹でます。
 
浮いてきたら、あと5分茹でます。
ざるにあげて、流水で締めます。
 
もう一度湯に通してから、器に盛って、汁を加えて
できあがり!
 
モチモチ。ゴリゴリ・・・?
食べ応えがあって、とっても好き。
(ホンモノの吉田のうどん、いちど食べに行きたいなぁ。)
 
休日のお昼、みんなで一緒に作ったらきっとたのしい!

2010/10/20

くり

おはようございますtarasukinです。
 
くり。  
山道を歩いていると、ときどき栗が落ちている。
たいてい、先に通りがかった誰かか、ケモノに
中身だけ採られて、イガだけになっている。
けれど、たまには中身が入っていることもある。
ラッキー。
 
これは直売所で買って来たやつ。
茹でて、半分に切って、スプーンですくって食べる。
 
ちょこっとおやつに。グツグツ・・・。
 
大きな鍋を火にかけて、bonkersが草木染をしています。
庭から摘んできた「せんだんぐさ」は
黄色い小さな花をつけ始めました。
  
種をたくさんつけるので、キライな雑草だったのだけれど、
とっても綺麗なキイロに染まることを知ったので
今では大切に摘んでいます。
 
庭には秋の草花が咲き始めています。
キイロやピンク、ムラサキ、白。そしてススキの銀色。
  
庭にじっと立っていると、枯葉の落ちる音が聞こえてきます。
カサカサ・・。
コツコツ削った枝。
 
磁石を埋め込んだら、カンナをかけて、 
今度は乾いた手拭で、ゴシゴシ磨きます。
ゴシゴシ・・・・。
 
枝の切り口が、すべすべピカピカに。
『枝のフック』がそろそろ完成です。

2010/10/18

イノシシ対策に

こんにちはtarasukinです。
 
ワイヤーメッシュ。
土間にコンクリートを打設するときなんかに、
鉄筋として入れる、鉄の格子です。
 
僕たちの住んでいる地域では、別の使い道で、これが大活躍。
金物屋さんに行くと、「イノシシ対策に!」と書いて売っている。
 
これを畑の周りなどに立てて並べると、
ちょうど良い高さの柵が出来上がるのです。
イノシシがジャンプしても飛び越えられない高さ。1メートル。
 
僕たちの庭にもイノシシがやってきます。
穴を掘って、石積みをこわして、張ったばかりの芝生も・・・。
で、柵をすることに。
 
じょうずにできるかなぁ・・・『何度も洗ったパイル地ふきん』
 
もともとは、お気に入りすぎて、捨てられなかった
bonkersのパイル地のジャケットで作ったふきん。
着古しただけあって、ものすごくよく水を吸う!
 
で、これは新品のパイル地を何度も何度も洗って干して・・・。
bonkersのパイル地のジャケットに、少しでも近づけたやつ。
 
今回は、さらにボイルして、より吸水性を良くしてみました。
 
草木染したいろいろな色のリネンを、裏地に合わせて、
紐で結わえて、東京行きの便に乗せます。
 
「ちゃんと活躍するんだよ。」
『ポンプホースのバック』
 
工事現場で、地下水なんかをくみ上げるポンプホース。
平べったいから、ダンプカーや工事のおじさんに踏まれても平気。
なにより、かわいい色がbonkersのお気に入り。
  
麻の袋は、ジャガイモや収穫物を入れる農業用のやつ。
どこかの国からの輸入品で、なにやらハンコが押してある。
こういうの、大好き。
 
大きな麻袋をジョキジョキ切って、
帆布で作ったパイピングを周りに縫い付けて・・・。
 
これも東京行きの便に乗せます。
「いってらっしゃーい。」

2010/10/17

コツコツ。

シャカシャカ・・・。
 
小さなメモ用紙に描いているのは
『SOUVENIR FROM TOKYO』のディスプレイ案。
 
9月8日から11月8日までのプロモーションが
折り返しの機会に、展示をちょこっといぢくろうと、
先日、東京へ向かいました。
 
ホウキはこっちで、クマちゃんはこっち・・・。
いっしょうけんめい考えてきたメモ用紙をにぎりしめて、
閉店後の店内でせっせと模様替えです。
 
出来上がったばかりの『ワッフル古布ブランケット』も
置いてゆきます。
「ちゃんと貰われてゆくんだよ。」
 
お店の皆さん、遅くまでありがとうございます。
『ワッフル古布ブランケット』
 
bonkersが作ったちいさいハラガケがオリジナルです。
 
bonkersのは1枚のワッフル生地でできていますが、
これには裏地をつけてあります。
 
裏地は、やさしい肌触りの木綿二重ガーゼと、
草木染した、オーガニックのトリプルガーゼです。
 
もう少し肌寒い季節にも、ぬくぬくくるまれるように、
サイズは一回り大きめに。
 
ひと針ひと針、bonkersの手縫いです。
コツコツ・コツコツ・・・。
 
ノミで削っているのは、サクラの枝。
たて半分に切って、コツコツ削って、
マグネットを埋め込んで、磨いて・・・。
 
もう直ぐ『枝のフック』が出来上がるところ。
コツコツ・・・・。

2010/10/15

ちょっと休憩

こんにちはtarasukinです。
 
ジョロウグモの巣。
きれいに作られて、秋の風に揺れていました。
午後、金色の秋の陽射しをうけて、
キラキラ光る姿はとてもきれいです。
 
以前、「僕はクモが苦手です・・・。」
って、裏の畑の”おばさん”に話したら、
「好きな人はいないよ。ははは。」って笑われました。
 
そんなクモも、せっせと巣を作っているところを見れば
なんとなく、親しみがわいてくるものです。
毎日毎日、巣の手入れにいそしみます。
カマキリなんかが破った穴を縫い合わせて、
引っかかった枯葉をいっしょうけんめい外して、
ポイッと巣の外に落とします。
 
一仕事終えると、巣の真ん中に戻って、
「ふぅ。」っと休憩。
こちらは、赤トンボ。
 
休んでばっかり。
突っつくと、ツーッと飛んでゆきますが、
庭を一周して同じところに戻ってきます。
 
首をかしげながらなにやらモグモグしています。
また突っつくと、ツーッと飛んで戻ってきます。
 トンボも、どうやら休憩中のようです。
 
ちなみに、朝飛んでいる蚊が
昼に飛んでいないのは
bonkersによると、”お昼寝中だから”だそうです。

2010/10/11

窓から

こんにちはtarasukinです。
 
僕たちの小さな作業部屋には、窓がふたつあります。
こちらはbonkersの窓。
 
部屋の壁に沿ってL型に作った机の片方は
bonkersの場所で、パソコンに向かうと
こずえの間から、海が見えます。 
 
こずえには、たびたびコトリがやってきます。
なにやら、色々な種類のコトリです。
そして、 こちらは僕の窓。
 
L型の机の反対側は僕の場所で、
パソコンに向かうと、目の前はこんな感じ・・・。
 
ツタの葉っぱは、好きです・・・。

2010/10/07

おやつ

こんばんはtarasukinです。
 
朝ごはんの支度のときに、おやつを作っておくと、
3時に食べられる。
 
今日のおやつはラスク。
バターに、たっぷりの三温糖を練り込んで、
パンに塗ります。なるべくいっぱい。
 
200度くらいの、オーブンに突っ込んで10分。
焼けたら、お皿の上でさましておきます。
お昼ごはんのときに、今度は150度くらいの
低い温度のオーブンに突っ込んで、10分。
 
焦げない程度にカリカリに。
甘くてカリカリ。
 
3時になったら、庭でカジります。
楽しみ。
ジョキジョキ・・・。
 
切っているのは、アフリカの生地。
「シュカ」という名前で、マサイ族が身にまとっているやつ。
目の覚めるような赤・黄・緑。大地の色です。
 
窓の外からは、乾いた秋風がやってきます。
セミの鳴く声と、秋の虫の声、ヒヨドリの囀る秋の声がします。
 
布地を扱うのには、良い季節です。

2010/10/05

手縫いでチクリ

こんばんはtarasukinです。
 
チクリ、チクリ・・・。
bonkersがなにやら作っています。
 
フワフワの木綿ワッフルに、タイから届いた民族織物。
裏地には真綿のように軽くてしなやかな、二重ガーゼと、
草木染したオーガニックコットンのトリプルガーゼ。
そしていろいろな草木染の麻に、フランスのシャツ生地・・・。
 
 
秋の夜長、チクリ、チクリ・・・・。
ゆっくり丁寧に、手縫いで仕上げています。
裏の畑の”おばさん”に頂いたシシトウ。
 
毎日毎食、シシトウが食卓に登場します。
朝食のシシトウは、グリル。
 
ベーコンとシシトウをフライパンで、空焼きして、
よく焼けたところにオリーブオイルと塩・コショウを振り掛けます。
オリーブオイルは火を通すと酸化するので、
仕上げに使うほうが、香りが良いようです。
 
昨夜のシシトウは、おひたし。
スライスしたナスと、さっとゆでたシシトウ。
たっぷりのゴマと、シソを加えたら、
(今の時期は、シソの花も良い食感です。)
酢とおしょうゆで和えます。
 
そのほか、オーブン焼き。
オーブンでカリカリに焼いて、オリーブオイルと塩で。
 
味噌いため。
フライパンで空焼きして、適当に焼けたら
味噌、しょうゆ、砂糖、酒を混ぜたのを、ジャッとかける。
 
ひき肉で肉詰めみたいに・・・・。
とにかく、いろいろ。

2010/10/02

シシトウ

こんにちはtarasukinです。
 
プチッ・プチッ・プチッ・・・・・。
ダンボールいっぱい、シシトウを摘み取るbonkers。
 
今朝はさわやかな良い天気だったので、
コーヒーをすすりながら、庭でミーティング。
 
裏の畑で”おばさん”が、「おーい。」と呼ぶので
行って見ると、シシトウの株を2つ引っこ抜いてくれた。
「もう終わりだから食べるだけ食べて。」って。
 
春、”おばさん”が植えたシシトウの株は、
すっかり木のように大きくなって、びっしり実が付いています。
抜いちゃったシシトウの株があった場所には、
別の作物が植えられるのです。
 
ホウレンソウ・ダイコン・エンドウマメ。
そんなものがこれから育ち始めます。
 
bonkersが、摘み取ったシシトウをシンクで洗っています。
たっぷり。
少し暑くなってきたので、”おばさん”を呼んで、
冷たいコーヒーで一休み。
ロウソクを灯して週末の夕食。
 
シシトウ三昧の食卓です。
シシトウ料理、いろいろ考えなくっちゃ。

2010/10/01

バター

こんばんはtarasukinです。
 パタパタ・・・。
  
今日は10月1日。
私たちの住んでいる集落では、毎月1日に、
 みんなで掃除をすることになっています。
 
浜の近くの人は、砂浜の掃除。
神社の近くでは境内を。
僕たちは、家まで登る90段の階段を掃除します。
朝6時30分からです。


この時期、辺りにはヒガンバナがびっしり咲いています。
本当にたくさん。
おいしいバター。
 
牧場で作っているバターなので、やさしいクリーム色です。
少し酸味のある、チーズのような味。
 
今日の夕食はチキンソテーにします。
トリ肉に、きつめの塩・コショウをして、小麦粉をパラパラ・・・。
 
バターで、ジー・・・・・ッと焼いて。
春に庭から摘んできたクワの実。
 
たっぷりのお砂糖と、
ウィスキーで漬け込んであります。
 
ひとカケラのおいしいバターと、クワの実のシロップを
フライパンに放り込んで、チキンのソースにします。
 
香ばしいチキンに良く合う、甘くて香りの良いソースです。