2010/12/31

年の瀬

こんにちはtarasukinです。
 
「ねぇねぇ。年の瀬ってなぁに?」
「・・・・。年のせとぎわ・・・。ってこと・・・?」
 
今日は、今年最後の日。
朝ごはんを食べながら、今年一年を振り返ってみます。
 
たくさんの出来事が1日1日と、積み重なって
できている、365日の1年です。
 皆さんの365日には、どんな出来事がありましたか?
 
今年の記事は、これでおしまい。
皆さん、どうぞよいお年を。
 
こんにちは。bonkersです。
来年も、tarasukinと、
みなさんと、
楽しい1年を送れることを願い。
良いお年を!

2010/12/29

正直な

こんにちはtarasukinです。
 
僕たちの住んでいる町の、隣町には、
どことなく、ふしぎなケーキ屋さんがあります。
 
田んぼの中の、まるで駄菓子屋さんか、商店のような
それでいて、ふしぎなほどおいしいケーキを売っている
ケーキ屋さん。
 
この日は、僕たちの”ご褒美”のため、
ケーキを買いに行くことにしました。
 
くねくねの山道や、崖っぷちの細い道を
25キロほど行くと、そのケーキ屋さんがあります。
ケーキ!
 
田んぼの中の、ふしぎなケーキ屋さんのケーキは、
素朴で、素直で、ものすごくやさしい味。
そして”正直”な味なのです。
 
僕たちの、特別なご褒美に。
正直なケーキ。
ひとつ140円。

2010/12/27

ひじき

こんにちはtarasukinです。
 
「ひじき」
僕たちの住んでいる地域の特産品です。
ヒジキといえば、お弁当のすみっこなんかに
ポチリと、小さく入っているイメージでしたが・・・。
 近くの無人売店で売っている「ひじき」は
まるで別物のおいしさです。
 
「ひじき」は、水のきれいな近くの磯で採れます。
ゆらゆら波に揺れる「ひじき」を刈りとって、鉄鍋で
およそ5時間、グラグラ煮ます。グラグラ・・・・。
ドラム缶のような鉄鍋です。
”鉄”でないと、「ひじき」は黒くならないのだそうです。
 
煮たら、水で洗って天日に干します。数日。
「ひじき」を、朝ごはんのサラダに。
 
袋から、一つまみの「ひじき」を小さなボールに。
お水かぬるま湯をちょろっとかけます。(大さじ2)
磯の香りが、台所いっぱいに立ちのぼります。
こんなに「ひじき」のよい香りを感じたことがありません。
 
春菊、さっと茹でたサヤエンドウ。季節の食べたい野菜を
いろいろ選んでお皿に盛ります。
ふやけて3倍くらいになった「ひじき」をのせます。
(少し目をはなしている間に、驚くほど増えます。)
 
ドレッシングは、オリーブ油・塩・胡椒・1滴のおしょうゆ
そしてお酢をシャカシャカ混ぜたものです。
 
「ひじき」のサラダ。モリモリ食べましょう。

2010/12/22

気持ちの味

こんにちはtarasukinです。
  
牛肉のしぐれ煮と、かわいい包みのお菓子。
どちらも、作った人の
「おいしいものを、喜んで口に入れてもらいたい」
そんな気持ちが伝わってくる品物です。
いっしょうけんめい、思いを込めて作ったものは
なぜか、どこかが違う。
 
「伊賀うしの志ぐれ煮」は、まるで作りたての鍋の中から、
お箸でつまみ食いしているような、手作り出来立ての味。
こういうおいしさを感じられるものは、原材料がシンプルで
よけいな添加物が入っていません。かわいい包みの中身はチョコレート。
 
指先ほどの大きさの、いろいろなチョコレートが
缶の中にぎっしりと詰まっている。
 
そのひとつひとつが個性的な味で、どこか懐かしい
よい香りがします。
一粒口に入れると、胸がわくわくするような味。
 
こういうおいしさを感じられるものもまた、
「おいしいものを、喜んで口に入れてもらいたい」
という気持ちを込めた材料から、出来上がっています。

2010/12/20

贈り物

こんにちはtarasukinです。
  
昨日、庭でたき火をしていたら裏の畑で”おばさん”が
「おはよー。」
って言っているのが聞こえた。 
「おはようございますー。」
 
”おばさん”は、畑いちめんにピンク色の花を咲かせている
サヤエンドウを、袋いっぱい摘み取って渡してくれた。
「はじめてのだよ。」初摘みです。 そして、お昼飯を食べていると、宅急便が届いた。
 
真っ白の段ボール箱をあけると、
真赤なリボンのかかった、また真っ白な箱。
「すてきなクリスマスを。」って、手書きのカードが入っている。
 
ワインやチーズ、レバーパテなどがぎっしり詰まった
真っ白な箱は、 
大切な人たちからの贈り物。
 
キラキラ輝くものが溢れるような、真っ白な箱の贈り物も、
”おばさん”が摘んでくれた、サクサク甘いサヤエンドウも、
  どちらも僕とbonkersの心にとどいた、とっても大切な贈り物。

2010/12/18

一年に1度。

こんばんはtarasukinです。
 
昨日の朝食に、こんなタマゴやき。
僕とbonkersは、まいにち交代でご飯の準備をしています。
昨日の朝食はbonkers作。
 
昨日、12月17日は僕の誕生日。
ニホンミツバチのハチミツ!
 
一年に1度だけ巣から絞られるニホンミツバチのハチミツは
普通の(セイヨウミツバチの)ハチミツとはまったく違う味。
甘くてすっぱくて、ほろ苦くて、いろいろな花の香りを湛えていて。
ビンの中では、たいてい半分固形。
 
一年に1度なので、大切に頂きます。
バターを塗ったトーストにのせて。
待ちに待った、この季節の楽しみです。

2010/12/16

こども靴下

こんにちはtarasukinです。
 
ガーッ!
おかしな顔つきで笑っているのは、
「顔柄ソックス五本指」の子供たち。
13~15センチの小さな靴下です。
 
木綿糸で、グルグル絞った目や鼻や口。
だから、みんな違う顔です。
山から集めてきた木の実を使って、
bonkersがいっしょうけんめい染めています。
 
染め上げて、木綿糸の絞りをほどくと
その表情が現れます。
「ガーッ!」「キー!キー!」
やんちゃな子供たち。
 
作業部屋がだんだん賑やかになってきます。

2010/12/13

おじや

こんにちはtarasukinです。
 
寒い日には、「おじや」をつくりましょう。
たっぷりの汁でコトコト煮た、ほわほわの「おじや」。
 
まず、大きな鍋にたっぷりの汁を用意します。
小さく切った鶏肉からは、よい出汁が出ます。
裏の畑の”おばさん”がくれた大根や、その葉っぱ、ネギ、
その他の野菜を細かく刻んで、たっぷり使います。
 
ベースは赤みそ。そして塩、しょうゆ、すこしの砂糖。
ご飯を入れます。汁5:ご飯1くらいです。
コトコト・・・。
弱火で、よーく煮ましょう。
 
とろとろのお味噌汁に、ほわほわに脹らんだご飯が
ふわふわ浮かんでいるような感じです。
雲を食べているような、やさしい「おじや」
 
お休みの日のお昼ご飯に。

2010/12/12

カラスミ

こんにちはtarasukinです。
 
僕たちの住んでいる地域には、
「カラスミ」を作っている海辺の集落があります。
 「カラスミ」はボラのタマゴ。
 濃厚な風味でとてもおいしい食べ物です。
 
大根のサラダに「カラスミ」。
薄くスライスした、大根とタマネギを水にさらしてシャキッと。
春菊は洗って細かく刻みます。
 
オリーブ油、塩、コショウ、しょうゆ、砂糖と、バルサミコ酢を
シャカシャカ混ぜると、クリーム状になります。
これらを良くあえて、最後にすりおろした「カラスミ」。
 
大根のさっぱりシャキシャキと、カラスミの濃厚な風味が
とてもよく合うサラダです。
 
休みの日の朝食に。
水筒。
 
僕たちがどこかに出かけるときに持ってゆく水筒。
暑い夏は、冷たいコーヒーを。
寒い冬にはあたたかいコーヒーを。
 
ちょこっと一口飲みたいときに。
手作りの飲み物はおいしいし、ペットボトルのゴミも出ません。

2010/12/11

イカの一夜干し

こんにちはtarasukinです。
 
風にゆれるイカ。近くの浜で。
この季節、あちこちでこんなふうに、揺れているのを見かけます。
「イカの一夜干し」。
  
程よい潮風に吹かれて、いい塩梅に仕上がるのでしょうか。
 さっと炙って食べると、厚みがあってとってもおいしい。
 
水平線の上には、伊豆七島がうかんでいます。
小山のような三角形の島は、「利島(としま)」です。
小さな浜辺には 水鳥の足跡があります。
 
小さな足跡が、あっちにいったりこっちにいったり。
なんとなく、その足跡をたどってみたりします。
 
ちょこちょことウチマタで、かわいい・・・。

2010/12/10

ミツロウ

こんにちはtarasukinです。
 
僕が作っているのは、「小枝から型をとって作ったろうそく」。
使っている”小枝”は、サクラとマサキ。
 
”小枝”からとった型に流し込む蝋には、
山で集めてきたニホンミツバチの蜜蝋を混ぜています。
 
木綿の芯は、庭で集めた草木で染めています。
黄色い芯は、センダングサ。
黒い芯は、ウバメガシのどんぐりで染めています。
”ウバメガシ”は、備長炭の材料になる木です。
布にくるんであるのはニホンミツバチの蜜蝋。
 
こうやって溶かすと不純物が混じらない。
少しずつ蜜蝋が溶け出して、
白い蝋が、やさしい色に染まります。
山で集めてきた蜜蝋は、チョコレートのような色をしています。
 
ニホンミツバチの蜜蝋には、独特な香りがあります。
すこし香ばしいような、森の匂い。
どこか懐かしい、こころが安らぐ匂いです。 
こちらはニホンミツバチのハチミツ。
 
ニホンミツバチは、セイヨウミツバチと違って、
1年かけて蜜を巣に集めます。
1年分の花の蜜が詰まっているので、”百花”ハチミツと
言われます。
 
ハチの住んでいる地域に咲く、1年分の花の味。 
感動的な味わいです。

2010/12/09

ワッフル古布ブランケット 冬

こんばんはtarasukinです。
 
「ワッフル古布ブランケット 冬」
bonkersがチクチク手縫いで作っていたのが、出来上がりました。
 
昨年の夏頃、bonkersがありあわせの布で作った、
おひるね用のハラガケが、デザインのもとになっています。
これは、”冬”用なので、一回り大きくて、裏地付き。
 
しなやかで、ふっくらとしたトリプルガーゼの裏地は、
どこか懐かしくて、しあわせな肌触りです。
野山であつめた草木をつかって染めた、やさしい色と、
どこかの国で織られた織物の、個性的な色合い。
そして、緻密で品のある、美しい木綿シャツ生地。
 
いろいろな生い立ちの、いろいろな布地。
大好きな布地をあわせて、ひと針ひと針つくったブランケットは、 
思わずくるまりたくなる、愛おしさです・・・。

2010/12/08

秋のみのり

こんにちはtarasukinです。
 
秋の実りを探しに行きましょう。
おにぎりと、ポットに入れたコーヒーを持って、
枯葉の山道をザクザク・・・。
 
まっ赤に色づいているのは、「ハゼノキ」。ウルシの仲間です。
赤や黄色、ムラサキにオレンジ。色とりどりの木々に、
色とりどりの木の実が、たくさん付いていました。
 
キラキラ輝いて、デパートのお菓子売り場のようです。
おいしそう・・・。
山道を2時間ほど行くと、山の上に集落があります。
 
ゆるやかな斜面には畑が広がって、数軒の家と、牛舎。
木造の牛舎からは牛たちの声が聞こえてきます。
牛が蹴ったのでしょうか、壁にあいた穴からは、
かわるがわる、黒い牛が外をのぞいては、モー・・・ォ。
 
「だれか来た・・・。」と、
言っているように、じっと外をうかがいます。
牛小屋の脇の納屋はカラフルです。
 
ありあわせのペンキで塗ったのでしょうか。
赤にブルー、オレンジに黒。そして窓枠は白です。
壁には、スコップや鋤が丁寧に引っ掛けてあります。
 
きれいに刈り込まれた生垣の中では、
きれいなキクの花がたくさん咲いていました。
腰のまがったおじいさんが、なにやら作業をしています。
ゆっくりゆっくり、そして丁寧に丁寧に。
 
山のてっぺんで、おにぎりを食べます。
片道3時間。
秋の野山は、豊かな実りでいっぱいでした。

2010/12/05

静かな水族館

こんにちはtarasukinです。
 
伊豆の下田は、日本で最初の開港地。
ながい鎖国が終わったときに、開港した場所です。
 
黒船に乗ってやってきた、ペリーの一行が通った道は、
今でも古い家々が点在する小道として残っています。
海水の出入りする小さな川に沿って、その道はあります。
 
石で積まれた川岸には、アロエの花が咲き始めていました。
ペリーが通った小道から、 静かな町並みをすこし行くと、
小高い山を抜ける、トンネルがあります。
 
車がやっと、すれちがえるほどの細くて長いトンネルを抜けると、
森に囲まれて、ひっそりと静かに海が開けます。
その海の手前には、水族館。
入江に作った水族館では、イルカが跳ねていました。
 
海がそのまま、イルカのプールになっているのです。
一方、水族館の入り口では、大きなウミガメが
5~6匹、こちらを気にしながら、スイスイと泳いでいます。
 
「アシカのショーが始まります・・・。」
園内からは、楽しそうなアナウンスが聞こえてきます。 
 
のんびりと、静かな雰囲気が心地のよい水族館です。
水族館から海に沿って遊歩道が作られています。
 
海を眺めながらお散歩ができます。海の水はよく澄んでいて、
所々で、白い砂の水底が見えます。
 
少し行くと、つり橋でつながった小さな島。 
島には、細い小道がぐるりと作ってあって、
ひと周りすることができます。
岩の階段を登ってゆくと、島のてっぺんに小さな祠がありました。
てっぺんは、少しだけ高くてよい眺め。
小さな木に囲まれた小さな島は、なんだか心地のよい場所でした。
 
ふたたび海沿いの遊歩道をゆきます。
徐々に空がピンク色に染まってきて、もうすぐ日暮れ。
ほとんど人影はなく、ただ波の音だけがずっと聞こえています。 
タラスキンボンカースのホームページ
 
ほんのすこし、新しくしてみました。

2010/12/03

雨と風の固まり

こんにちはtarasukinです。
 
釣りをする人々。
朝、まだ暗いうちから釣り人は、防波堤で釣りを始めます。
 
みんな、測ったように等間隔に並んでいます。
ふと、電車のシートに座るときのことを思い出しました。
 
伊豆では、電車にのる機会がありません。
旅のおみやげ。
 
きのう、裏の畑の”おばさん”が、フーフー言いながら、
階段を登ってきた。
 
出てゆくと、「はい。」とわたされたのが、おみやげ。
バス旅行に行ってきたのだそうです。
 
わざわざ僕たちに、おみやげを買って来てくれたというのが
とってもうれしかった。
しかも、フーフー言いながら、階段を登って持ってきてくれて。
 
僕たちに買ってきてくれたのは、アサリのしぐれ煮。 今日は大嵐。
 
夜中からずっとです。
映画の嵐のシーンのように、雷がピカピカ光ながら、
ザーザーの雨が、横向きに吹き付けています。
 
お昼、突然青空になって、日差しが暑い・・・。
そんな中、お昼ご飯を食べ終わって、ふと窓の外を見ると、
海の向こうから、再び雨と風の固まりがやってきた。
 
本当に「海の向こうからやってくる」のです!
 
ねずみ色の固まりが、すごい勢いで近づいてきて、
突然(本当に突然!)凄いことになるのです・・・。
 
海辺ってコワイ・・・。

2010/12/01

12月です。

こんにちはtarasukinです。
 
 12月1日です。
僕たちの住んでいる集落では、毎月1日は掃除の日。
今朝も、6時に掃除が始まりました。
  
「もちもちの掃除を始めます・・・。」と放送が流れます。
浜や、神社、路地など、それぞれが持ち場を掃除します。
だから、きっと「もちもちの掃除」。
僕たちの持ち場は、家まで登る90段の階段。
 
 庭先で、真っ赤な実が弾けているのは、「トベラ」。 
真っ赤な実と、緑の葉っぱのトベラや、
野ばらの、つややかな赤い実を見ると、
そろそろ、クリスマスだなぁって感じる。 
 
とはいえ、僕たちの住んでいる地域では
クリスマスらしい雰囲気は、あまり感じられません。
サヤエンドウ。

 夏の終わり頃、裏の畑の”おばさん”が
タネを蒔いていたサヤエンドウが、
いつの間にやらこんなにかわいい花をつけていました。
しかも、小さなサヤエンドウができている!

 ”おばさん”が、バケツいっぱいくれたサヤエンドウを
お腹いっぱい食べたのは、春のこと。

 こうやって、季節は次々にやってくる。
”おばさん”の畑は、一面ピンクの花が揺れて、
すでに春らしい色に。
干しサンマ。

 峠のてっぺんにある、小さなお店で干しているサンマ。
この、小さなお店は、僕たちが
ニホンミツバチの蜂蜜」を買うところ。

 たいてい、11月頃に絞られて、ビンに入れて売られる
ニホンミツバチの蜂蜜ですが、
今年は少しおそかったようです。
 この日、ようやく蜂蜜のビンがお店に並んでいるのを
見つけてお店へ。
「こんにちはー。」
 
小さなお店のおばさんは、僕のことを覚えている。
「あなたの分、仕舞ってありますよ。」
今年は、夏に暑い日が多かったせいか、
蜂蜜の量が、いつもの半分しか絞れなかったそうです。
お店に並べると売れちゃうので、仕舞っておいてくれたらしい。
 
来週、取りに来ますね。って伝えると、
小さなお店のおばさんは、店先に干してあったサンマをいくつか
紙につつんで渡してくれた。
 「お昼に焼いて食べなさい。」
 
この、ちいさなお店の干しサンマ、
半干しで旨みが詰まっていて、とってもおいしい。
ごちそうさま。