2010/12/09

ワッフル古布ブランケット 冬

こんばんはtarasukinです。
 
「ワッフル古布ブランケット 冬」
bonkersがチクチク手縫いで作っていたのが、出来上がりました。
 
昨年の夏頃、bonkersがありあわせの布で作った、
おひるね用のハラガケが、デザインのもとになっています。
これは、”冬”用なので、一回り大きくて、裏地付き。
 
しなやかで、ふっくらとしたトリプルガーゼの裏地は、
どこか懐かしくて、しあわせな肌触りです。
野山であつめた草木をつかって染めた、やさしい色と、
どこかの国で織られた織物の、個性的な色合い。
そして、緻密で品のある、美しい木綿シャツ生地。
 
いろいろな生い立ちの、いろいろな布地。
大好きな布地をあわせて、ひと針ひと針つくったブランケットは、 
思わずくるまりたくなる、愛おしさです・・・。

2010/12/08

秋のみのり

こんにちはtarasukinです。
 
秋の実りを探しに行きましょう。
おにぎりと、ポットに入れたコーヒーを持って、
枯葉の山道をザクザク・・・。
 
まっ赤に色づいているのは、「ハゼノキ」。ウルシの仲間です。
赤や黄色、ムラサキにオレンジ。色とりどりの木々に、
色とりどりの木の実が、たくさん付いていました。
 
キラキラ輝いて、デパートのお菓子売り場のようです。
おいしそう・・・。
山道を2時間ほど行くと、山の上に集落があります。
 
ゆるやかな斜面には畑が広がって、数軒の家と、牛舎。
木造の牛舎からは牛たちの声が聞こえてきます。
牛が蹴ったのでしょうか、壁にあいた穴からは、
かわるがわる、黒い牛が外をのぞいては、モー・・・ォ。
 
「だれか来た・・・。」と、
言っているように、じっと外をうかがいます。
牛小屋の脇の納屋はカラフルです。
 
ありあわせのペンキで塗ったのでしょうか。
赤にブルー、オレンジに黒。そして窓枠は白です。
壁には、スコップや鋤が丁寧に引っ掛けてあります。
 
きれいに刈り込まれた生垣の中では、
きれいなキクの花がたくさん咲いていました。
腰のまがったおじいさんが、なにやら作業をしています。
ゆっくりゆっくり、そして丁寧に丁寧に。
 
山のてっぺんで、おにぎりを食べます。
片道3時間。
秋の野山は、豊かな実りでいっぱいでした。

2010/12/05

静かな水族館

こんにちはtarasukinです。
 
伊豆の下田は、日本で最初の開港地。
ながい鎖国が終わったときに、開港した場所です。
 
黒船に乗ってやってきた、ペリーの一行が通った道は、
今でも古い家々が点在する小道として残っています。
海水の出入りする小さな川に沿って、その道はあります。
 
石で積まれた川岸には、アロエの花が咲き始めていました。
ペリーが通った小道から、 静かな町並みをすこし行くと、
小高い山を抜ける、トンネルがあります。
 
車がやっと、すれちがえるほどの細くて長いトンネルを抜けると、
森に囲まれて、ひっそりと静かに海が開けます。
その海の手前には、水族館。
入江に作った水族館では、イルカが跳ねていました。
 
海がそのまま、イルカのプールになっているのです。
一方、水族館の入り口では、大きなウミガメが
5~6匹、こちらを気にしながら、スイスイと泳いでいます。
 
「アシカのショーが始まります・・・。」
園内からは、楽しそうなアナウンスが聞こえてきます。 
 
のんびりと、静かな雰囲気が心地のよい水族館です。
水族館から海に沿って遊歩道が作られています。
 
海を眺めながらお散歩ができます。海の水はよく澄んでいて、
所々で、白い砂の水底が見えます。
 
少し行くと、つり橋でつながった小さな島。 
島には、細い小道がぐるりと作ってあって、
ひと周りすることができます。
岩の階段を登ってゆくと、島のてっぺんに小さな祠がありました。
てっぺんは、少しだけ高くてよい眺め。
小さな木に囲まれた小さな島は、なんだか心地のよい場所でした。
 
ふたたび海沿いの遊歩道をゆきます。
徐々に空がピンク色に染まってきて、もうすぐ日暮れ。
ほとんど人影はなく、ただ波の音だけがずっと聞こえています。 
タラスキンボンカースのホームページ
 
ほんのすこし、新しくしてみました。

2010/12/03

雨と風の固まり

こんにちはtarasukinです。
 
釣りをする人々。
朝、まだ暗いうちから釣り人は、防波堤で釣りを始めます。
 
みんな、測ったように等間隔に並んでいます。
ふと、電車のシートに座るときのことを思い出しました。
 
伊豆では、電車にのる機会がありません。
旅のおみやげ。
 
きのう、裏の畑の”おばさん”が、フーフー言いながら、
階段を登ってきた。
 
出てゆくと、「はい。」とわたされたのが、おみやげ。
バス旅行に行ってきたのだそうです。
 
わざわざ僕たちに、おみやげを買って来てくれたというのが
とってもうれしかった。
しかも、フーフー言いながら、階段を登って持ってきてくれて。
 
僕たちに買ってきてくれたのは、アサリのしぐれ煮。 今日は大嵐。
 
夜中からずっとです。
映画の嵐のシーンのように、雷がピカピカ光ながら、
ザーザーの雨が、横向きに吹き付けています。
 
お昼、突然青空になって、日差しが暑い・・・。
そんな中、お昼ご飯を食べ終わって、ふと窓の外を見ると、
海の向こうから、再び雨と風の固まりがやってきた。
 
本当に「海の向こうからやってくる」のです!
 
ねずみ色の固まりが、すごい勢いで近づいてきて、
突然(本当に突然!)凄いことになるのです・・・。
 
海辺ってコワイ・・・。

2010/12/01

12月です。

こんにちはtarasukinです。
 
 12月1日です。
僕たちの住んでいる集落では、毎月1日は掃除の日。
今朝も、6時に掃除が始まりました。
  
「もちもちの掃除を始めます・・・。」と放送が流れます。
浜や、神社、路地など、それぞれが持ち場を掃除します。
だから、きっと「もちもちの掃除」。
僕たちの持ち場は、家まで登る90段の階段。
 
 庭先で、真っ赤な実が弾けているのは、「トベラ」。 
真っ赤な実と、緑の葉っぱのトベラや、
野ばらの、つややかな赤い実を見ると、
そろそろ、クリスマスだなぁって感じる。 
 
とはいえ、僕たちの住んでいる地域では
クリスマスらしい雰囲気は、あまり感じられません。
サヤエンドウ。

 夏の終わり頃、裏の畑の”おばさん”が
タネを蒔いていたサヤエンドウが、
いつの間にやらこんなにかわいい花をつけていました。
しかも、小さなサヤエンドウができている!

 ”おばさん”が、バケツいっぱいくれたサヤエンドウを
お腹いっぱい食べたのは、春のこと。

 こうやって、季節は次々にやってくる。
”おばさん”の畑は、一面ピンクの花が揺れて、
すでに春らしい色に。
干しサンマ。

 峠のてっぺんにある、小さなお店で干しているサンマ。
この、小さなお店は、僕たちが
ニホンミツバチの蜂蜜」を買うところ。

 たいてい、11月頃に絞られて、ビンに入れて売られる
ニホンミツバチの蜂蜜ですが、
今年は少しおそかったようです。
 この日、ようやく蜂蜜のビンがお店に並んでいるのを
見つけてお店へ。
「こんにちはー。」
 
小さなお店のおばさんは、僕のことを覚えている。
「あなたの分、仕舞ってありますよ。」
今年は、夏に暑い日が多かったせいか、
蜂蜜の量が、いつもの半分しか絞れなかったそうです。
お店に並べると売れちゃうので、仕舞っておいてくれたらしい。
 
来週、取りに来ますね。って伝えると、
小さなお店のおばさんは、店先に干してあったサンマをいくつか
紙につつんで渡してくれた。
 「お昼に焼いて食べなさい。」
 
この、ちいさなお店の干しサンマ、
半干しで旨みが詰まっていて、とってもおいしい。
ごちそうさま。

2010/11/30

ひこうき

おはようございますtarasukinです。
 
橋の上から手を振っているところ。おーい。
朝食の後、家のまわりを散歩。
 
玄関の裏の小道を登ってゆくと、国道に出られます。
緑に囲まれた静かな国道。
少し行くと、深い谷にかかる、橋の上に出ます。
長くて高い橋。
覗き込むと、谷底の木々の上に僕の影。
見上げると飛行機。
 
伊豆半島の上を、毎日たくさんの飛行機が飛んでゆきます。
朝も、昼も、夜も、たいてい西から東に向かって。
朝の時間なら、機内は朝食の時間でしょうか。
 
真夜中にピカピカ光りながら飛んでゆく飛行機は、
きっと、どこかの国から来て、どこかの国へ行く途中。
(日本の空港はもう閉まっているから。)
どこかの国の人が、夜食のサンドイッチでもかじりながら
頭の上を飛んでゆくのでしょうか・・・。
橋の上で引き返して、家に帰ります。
 
山と反対側には、海が見えます。
いつもは静かな入り江が、冬の風に波立っています。
 
往復30分くらいの散歩です。

2010/11/29

ゆったり丁寧に

こんにちはtarasukinです。
 
田んぼに白いせんたくもの。おおらかに揺れています。
山間の集落では、時間が止まったようにゆったりと
そして、丁寧に暮らしが営まれているようです。
 
ずっしりと大きな瓦屋根を持った家々は、長い年月を経て、
周囲の景色に溶け込んでいます。
その庭先の木々や、周りを囲む田畑は大切に手入れされて。
地に足の着いた暮らしの姿です。
 
庭先で、枝付きの大豆を干しているおばあさん。
「これで味噌を作るのですよ。」
しわしわの小さなおばあさんが、小さな声で言います。
「口に入るまでは、容易じゃありません・・・。」
 
それでも、買って食べる味噌とは違う嬉しさが
あるのだそうです。
積み藁。
 
たんぼのあちこちに点々と積まれた藁の固まりは、
場所によって、いろいろな形をしています。
これは、3本の竹を使って、地面から浮かせてある。
 
宇宙船みたいでかわいい。モンブラン。
 
たんぼの中の小さな商店に、ヘルメットをかぶった
子供たちが自転車に乗って集まってくる。
古い商店の店先には、「お菓子」と書いた、赤いのぼり。
駄菓子屋だと思ったので、行ってみる。「何か食べよう。」
 
ガラスの入った木戸をガラガラと開けると、
お店の中には木製の古いガラスケース。
そして、その中に色とりどりのケーキ・・・。
 
いちごのショートケーキ。モンブラン。ロールケーキ。
小さなタルト、クッキー、パウンドケーキ。
プリンにゼリー。そしていろいろな和菓子。
お店の奥では、白いかっぽうぎのおじさんが、
オーブンをいじっている。
 
洗剤なんかも売っている店内は、昔の商店そのまま。
お菓子は、全部お店の奥で作っているのだそうです。
 
僕はクリののったモンブラン。180円。
bonkersは小倉クリームのロールケーキ。140円。
 
パクリッ。口の中で解けるような、やさしいケーキは、
意外すぎるおいしさ。
 
心を込めて、丁寧に作っているケーキの、おいしさ。
ご近所への手土産に、いくつか買って帰ることに。

2010/11/28

ガーゼ

こんにちはtarasukinです。
 
ヤシャブシ。
bonkersが草木染に使う木の実です。
木の実というより、小さなマツボックリみたいなやつで、
枝の先っぽに、たくさんくっついている姿がかわいい。
 
1年中枝にくっついていますが、この時期、
風で、枝ごと地面に落っこちてきます。
これは、裏の山で拾い集めてきたもの。
 
拾い集めたヤシャブシは、水で洗って鍋でグツグツ・・・。
深い褐色の染液になります。
オーガニックコットンの三重ガーゼ。
 
柔らかな3枚のガーゼが、一体で織られているもの。
適度なボリュームと、真綿のような柔らかさがあります。
 
生成りの三重ガーゼをヤシャブシの染液に浸します。
かき混ぜながら、20分ほど。
鉄くぎや、ミョウバンで作った媒染液に移して、
また20分ほど。
 これを何回か繰り返す度に、どんどん色が変わって行きます。
 
ヤシャブシから、4つの色のガーゼが染め上がりました。
毎回違う色に染まる草木染。だから毎回たのしい。
 

2010/11/27

ワカメのタネ

こんにちはtarasukinです。
 
日暮れ。
ポカポカとあたたかな太陽が、徐々に傾いて、
すこし肌寒くなってきました。
 
防波堤では人々が、思い思いに釣り糸をたらしています。
夕食のおかずでしょうか・・・。
入り江の中ほどには、色とりどりの浮きが、
夕日にキラキラと輝いて見えます。
水面にびー玉が転がっているみたいです。
 
「ワカメのタネが準備できましたので、
港まで取りに来てください・・・。」
  
今朝、集落でそんな放送がありました。
この浮きは、入り江でワカメを育てているところです。
 
”ワカメのタネ”をこうやって入り江で育てると、
来年の春、ワカメやメカブが収穫できるのです。
 
採ったワカメは、そのままサラダにしたり、
しゃぶしゃぶにして、酢醤油で食べたりします。
たのしみ。

2010/11/26

カブみたいな大根

こんにちはtarasukinです。
 
裏の畑の”おばさん”が毎年作っている大根。
 
「おーい。」と、呼ぶ声がしたので、外に出てみると、
”おばさん”が、大根を引っこ抜いてくれた。
「初めてのやつだよ。」って。
 
夏の終わりの頃、”おばさん”が植えた大根が、
いつの間にか、こんなに大きくなった。
これは、その初収穫。
 
このカブみたいな形の、大きな大根をみると、
「冬だな」って感じる。
 
コトコト煮ると、とろとろにやわらかくなって
とってもおいしい。

2010/11/24

木の実

こんにちはtarasukinです。
 
今日は、早めに仕事を終わらせて、
木の実を採集に出かけます。
 採集ぶくろと、剪定ばさみを持って行きます。
 
集めた草木や木の実は、草木染の材料になります。
秋の木の実は、コトリに食べられないうちに。
プチップチッ・・・。
  
この時期にしか採れない、この時期の色です。
 摘み取った木の実は、大切に少しずつ使います。
 
枝を折ったりしないように、やさしく摘みます。
来年も、たくさん実をつけてね。

2010/11/23

雨降りの浜辺

こんにちはtarasukinです。
 
久しぶりに、シトシトと冷たい雨が降りました。
空気がしっとりと潤いを帯びて、
紅葉した木々が、よりいっそう深く色づいたようです。
 
雨あがり。グレーの雲の合い間から、
つぎはぎのような青空が見え隠れ。そんな中、海辺の森へ。
 
充分に水分を蓄えた森は、深く吸い込む空気もやさしく。
木々の甘い香りが際立っていました。
 
曲がりくねった森の小道を行きます。
まるで、おとぎの国にでも迷い込んだようです。
ツバキ・ユズリハ・ウバメガシ・カクレミノ・・・。
 海辺の木々が生い茂る森を抜けてゆきます。
 
開けた視界の先に、グレーの空と水平線が広がります。
 雲の隙間からは、金色の光が何本も何本も、
グレーの海に降り注いでいました。
 
ジャリジャリと、小石や貝殻の浜辺に下りてゆきます。
浜辺にいろどりを添えているのは、「ハマゴウ」の実。
 
浜辺に生える「ハマゴウ」はとてもよい香りのする草。
夏には薄ムラサキの花をいっぱいに咲かせて、
秋にはアプリコット色に、そして、深い赤紫に紅葉します。
 
ガサガサと茂みに分け入ると、とってもよい香り。
bonkersが大好きな貝拾い。
 
時折、パラパラと雨つぶが落ちてきます。
ジャリジャリと、小石と貝殻でできた浜は、雨にぬれて、
いつも以上に色とりどりに。宝石箱のように見えます。
 
赤い石、黄色い石、緑色の石。
赤い貝、黄色い貝、緑色の貝。そして紫色のタカラガイ。
 
素敵な雨降りの浜辺です。