2017/02/27

長い春

こんにちはタラスキンボンカースです。

近所の民宿に植わっているカワヅザクラが満開です。

すこしムラサキがかった濃いピンク色のカワヅザクラは、春にしてはまだキンと冷たい空気、クリアな日差し、真っ青な空の南伊豆の初春によく似合う。

2月のはじめに咲き始めたカワヅザクラが3月になって散った後には空気も緩んで、ちゃんとソメイヨシノとヤマザクラ(オオシマザクラ)の季節もやってくるので、南伊豆のサクラシーズンは延々と5月まで続くのでした。

長い春。何だかお得。

2017/02/26

焼きダイコンを煮ましょう。

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

今日はダイコンを焼いて、そして煮てみましょう。

輪切りにした大根を、ひとつまみのお米を入れた水で煮ること15分。

さらに火を止めて5分ほどさますと、しっとりと火が通る。

鍋からダイコンを取り出してフライパンに並べましょう。
(ゆで汁はあとで使うのでとっておきましょう)
ヂーッ。

オリーブオイルを振りかけて、中火でゆっくりと焼きます。
香ばしく焼き色がついたら、塩を振って裏返しましょう。
両面焼けたら鍋に投入。

鍋には、豚バラ肉の角切りを香ばしく焼いたものと、ゆで卵、ダイコンのゆで汁、しょうゆ、おさけ、さとう、そして小さく切ったスルメが入っています。

分量は以下の通り:
ダイコン3センチの輪切り×6(写真はさらに半分に切っています)。
豚バラ肉300gくらいのを3センチ角にきったもの。
ゆで卵4個
ダイコンのゆで汁を500ccくらい。
しょうゆおおさじ3くらい。
日本酒はおおさじ5くらい。
さとう大さじ1
スルメ1センチくらいにさいたの×3本をちいさくきざむ。

弱火でコトコトと20分ほど煮ましょう。

おつゆも頂ける、やさしい味の煮物が出来上がります。

2017/02/25

干しさんま

こんにちはタラスキンボンカースです。

さんまの干したの。

先日、裏の畑の”おばさん”が「おいしかったから。」と言って持ってきてくれた。

丸干しのさんまは、伊豆の先端ではよく見かける食べ物で、冬の西風が強い時期になると軒先でさんまを吊るしていたりする。

しっぽを洗濯ばさみのようなものでつまんで、一晩さかさまに吊るす。
お昼ごはんでいただきました。

水分が程よく抜けたさんまは、コクのある味で頭から丸ごと食べられる。

ジューシーな大根おろしを添えて。

西風が止んで、ハエが飛び始めるころ、さんま干しはおしまいになるのだそうです。
”おばさん”ごちそうさまです。

2017/02/24

庭の菜の花。

こんにちはタラスキンボンカースです。

ナノハナ。
庭のあちこちに勝手に生えてくるナノハナがつぎつぎと黄緑色の花を咲かせて、春らしーい雰囲気。
ナノハナは咲くだけではない。

当たり前だけれど、咲く前の新芽は食べられる。
と、いうことで摘んできた。

太くて柔らかい茎は、指で簡単に折れる。

野生のナノハナは、ニンニクといっしょにオリーブオイルで焼いてもおいしいし、お味噌汁の仕上げに、ザクザクと切って放り込むとシャキシャキとしていてとてもおいしい。

ほろ苦い春の味です。

2017/02/22

出世豆

こんにちはタラスキンボンカースです。

朝、裏の畑の”おばさん”が玄関先で呼んでいる。
出てゆくと、袋いっぱいのマメを渡してくれた。

「まだ入(い)ってないやつだよ。」

”入ってない”というのは、中の豆が大きくなっていないという意味で、『エンドウマメ』は中の豆が大きくなっていないモノを『サヤエンドウ(キヌサヤ)』→中の豆が大きくなったモノを『グリーンピース』→もっと大きくなると『エンドウマメ』と、呼び名が変わる。

出世魚ならぬ出世豆。
”おばさん”の畑で咲いている『エンドウマメ』の花。

『エンドウマメ』は、”ヤサイ”として出世するだけではなくて、切り花としての需要もあるのだそうです。

”おばさん”がくれた『サヤエンドウ』は、甘くてものすごく濃厚な味がする。
朝ごはんの後、庭で草刈り。
枯芝をかき集めたり・・・。

”おばさん”の畑を囲っているトタン板の1枚が、先日の風で飛ばされていたので直しておいた。
庭からもどると、玄関前に抜いたばかりのダイコンが置いてあった。

”おばさん”からのお返し。
さっそく、ダイコンステーキ。

作り方:
輪切りのダイコンを、一つまみのコメとひたひたの水でコトコトと(中火)煮ること、20分。

火を止めて10分ほど冷ます。(こうすることで、しっとりとみずみずしく火が通る)

水気を切って(水気があると油がはねます)、オリーブオイル・塩・コショウを振って中火でじっくり焼く。(こんがり焼けるまで、あわててひっくり返さないこと)

しっとりと甘くて、とってもおいしい。

きょうの付けあわせは、牛肉のステーキです。

2017/02/21

いろいろと春。

こんにちはタラスキンボンカースです。

朝ごはん。(ごはん担当は1日交代で、今日はボンカース作です)

最近、テーブルの上がグリーン一色となってきた。
春なので、近所の野菜売り場では葉物野菜がたくさん手に入るから。

ミズナ・ハクサイ・ダイコン・生ワカメのサラダは、山田鰹節店の『食べる煮干』入り。

目玉焼きに添えてあるのは、キャベツ・ブロッコリー・コマツナのソテー。
バターと塩のみの味付けですが、甘くて濃厚な味。
春なので、庭にはいろいろな草が生え始めました。

放っておくとみるみる増える雑草たちですが、ちょっと放ってます。
というのも、庭の改造計画。

斜面を削って平地を増やしたり、芝生を植えたりする予定。
ふたりで、ああだこうだと、庭の将来像を頭に描く。

春は、庭いじりにはもってこいの季節なのです。
生ワカメ。

先日、近所のご主人が袋にいっぱいのワカメを持って玄関に現れた。

「ハァッ!かったるい!(家の玄関は階段を90段登ったところにある)ワカメ!」

息を切ってそう言いながら、渡してくれる。

目の前の入り江では、毎年みんながワカメを育てているのです。
11月に『種』を沈めて、春が収穫時期。
こちらはメカブ。

入り江で採れたばかりの生のワカメは、広げるとビロビロと大きくて長さが1.5メートルほどもあった。

そして、その根っこに近いところについているのがメカブ。
メカブごはん。

生ワカメは刻んでサラダにすると、ザクザクと心地よい歯ごたえで磯の香りが口いっぱいに広がる。

みそ汁の仕上げに入れても良いし、ゴマ油風味のワカメスープにしてもよし。一瞬で火が通る。

メカブは刻んで熱湯をかけると、これも一瞬で鮮やかなミドリ色に変わる。
強い粘りと、コリコリの歯ざわり。そしてなんとすばらしい磯の香り!
入り江。

昨日は嵐のような風雨だったので、海水がかき混ぜられたのか、なんだかすごくきれいな水色になっていました。
いっぽう、山の中のエリカ畑。

長い間だれも手入れをしていないので、普段はただの草むらに見えるのだけれど、春になるとこうやってピンクの花を咲かせる。

少しずつ、春が深くなる。

2017/02/19

カワヅザクラ(南伊豆町編)

こんにちはタラスキンボンカースです。

2月19日の土曜日は、南伊豆町のカワヅザクラを見にゆきました。

南伊豆町のカワヅザクラは、『青野川(あおのがわ)』の両岸におよそ3キロにわたって咲いています。

今日は、『青野川』の『前原橋』から『日野の菜の花畑』へ向かって歩いてみましょう。
あいにくの曇り空・・・!
『前原橋』付近。人も少なく静か。
並木道の中間地点にある『ゆけむりばし』付近。
南伊豆町のカワヅザクラは9~10分咲き。

今週は風の強い日が多く、金曜日にはドシャブリの雨も降りました。
そんなわけで、つぼみがついているものの、開いた花びらがカワイソウな具合にちぎれているものが多くありました。
ゆっくりと、1時間ほど歩いて菜の花畑に到着。
菜の花は草丈60センチほどに成長していました。

菜の花は、昨年の12月には小さな花をつけ始め、これから3月~4月と、ソメイヨシノが咲き終わるまで背を伸ばしながら咲き続けます。
最終的には草丈1.5メートルほどに成長することも。

菜の花を一周したら、『青野川』の対岸に渡ってもう一度、河をさかのぼってみましょう。
さっき歩いていたのが、向こう側の岸辺。

およそ3キロある並木道の中間地点には『道の駅・湯の花』がありますが、この施設の中にだけ、いくつかの出店が出ていました。

また、今年はこの『道の駅・湯の花』の周辺のカワヅザクラが ベストな咲き具合。

河津町のカワヅザクラに比べると、ゆったり、のどかな雰囲気の南伊豆町のカワヅザクラでした。

2017/02/13

カワヅザクラ(河津町編)

こんにちはタラスキンボンカースです。

カワヅザクラが咲き始めました。

伊豆半島の先端には、河津町と、南伊豆町にカワヅザクラの並木があります。

お祭りの雰囲気がある河津町のカワヅザクラと、里山の雰囲気がある南伊豆町のカワヅザクラ。
それぞれに異なる雰囲気と見どころがあるので、両方を見比べてみるのも楽しいかもしれません。

2月11日の開花状況は、
河津町のカワヅザクラが7分咲き。
南伊豆町のカワヅザクラが5分咲き。

今日は河津町のカワヅザクラをご紹介しましょう。

カワヅザクラの原木が存在する、その名の通り河津町は、この時期大変な混雑が予想されますので、みかん畑の広がる山の上からウォーキングをすることにしました。
サクラ並木の最上流。(河津町川津筏場~河津町沢田)

カワヅザクラの並木はここから海岸まで、およそ4キロほどの長さがあります。

最上流(峰大橋)から海岸(浜橋)まで歩くことにしましょう。
 カワヅザクラ7分咲き。
最上流から2キロほどの地点。(河津町田中)

この辺りは木が大きくてキレイ。
川下に見える赤い欄干の橋(豊泉橋)も風情があります。

この辺りから、すこしづつ人が増え始めました。

伊豆急電鉄の河津駅がやや海岸近くにあるので、海岸に近くなればなるほど人が増えてくる模様。

ここから海岸までの間は、出店が連なってお祭りの雰囲気が色濃くなりました。
海岸から帰りは、町の中を歩いてみました。

街路樹にも、やはりカワヅザクラ。

河津川の両岸にサクラ並木が全長4キロ。両岸を歩くと8キロとかなり長い。

盛大に咲くカワヅザクラを静かに見るならば、上流~中流へ。
賑やかなお祭り気分を楽しむならば、中流~海岸へ行くのが良いでしょう。
電車の駅はやや海岸より。駐車場は上流~海岸の各所に設けられています。

尚、車でお出かけの際は渋滞の少ない西伊豆経由(136号)がお勧め。

次週は南伊豆町のカワヅザクラをご紹介します。

2017/02/09

雨だのに・・・。

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

日曜日のこと。

どちらからともなく、「散歩がてら歩いて買い物に行こう!」ということになりました。
天気予報は”雨”だのに・・・。

最寄りのスーパーまでおよそ12キロ。買うものは牛乳とタマゴ。
私の足元。

私はいつもはサンダルで歩き回るのですが、この日はボンカースの持っていたvibram(ビブラム)社のファイブフィンガーズを借りて履いてみました。

ソール厚が4ミリと、サンダルでさえ脱いで裸足で歩きたくなってしまう私にはピッタリ。
ららら~。

歩く国道は静かなもので、車も人もほとんど通りません。
しかし、今にも雨が降りそうな空もよう。
(ふたりとも傘を持ってない)

出発したのは9:40。
スーパーまではおよそ2時間30分かかる予定なので、12:10に着くはずです。
帰りはバスに乗る予定なのですが、スーパー近くのバス停から私たちの家へ向かうバスは12:20発。(その次は13:25)

ということで滞在時間は、なっなんと10分しかありません!
寄り道したり・・・。

急がねばと言いつつ、どうしても集落や路地を見ると寄り道したくなるふたり。

そんなことをしているうちに冷たい雨が降ってきた。
また寄り道。

無人の販売小屋を見つけたので覗いてみると、一袋100円のキンカンが売られていたのでさっそく購入。

「ラッキー!」とキンカンを口の中に放り込みつつも、足早に進みます。

スーパーまであと3キロ。
そして冷たい雨は、ますます強く降るのでした・・・。

2017/02/05

茅場

こんにちはタラスキンボンカースです。

よく晴れた土曜日、”簡単な”山登をしよう!ということで、東伊豆町の『細野高原』へやってきました。

『細野高原』は見わたす限りのススキの原っぱで、散歩気分で”簡単”に『三筋山(みすじやま)』のてっぺんまでゆくことができる。

風車のあるところが『三筋山』の頂上↑。
こんな道をゆるゆると、登ってゆく。

ところで、『細野高原』にはどうしてこんなにススキが茂っているのでしょうか。
樹木は、数えるほどしか生えていません。
ススキの原っぱが広がる。(くねくねは、今しがた上がってきた道。)

実は、ここは昔の茅場(カヤバ)なのでした。

カヤバというのは、まだ家々が茅葺き屋根だったころ、地域(集落)の人々の手によって設けられた屋根材確保のための場所のことで、山を切り開いてススキを”育てて”いた。

ひとつの家の屋根に使われるカヤ(ススキ)の量はとても多く、地域(集落)の家々は順番で茅場のカヤを使用していたのだそうです。

こうした『茅場』と同じように薪や材木、落葉を調達してきた『里山』なども、今の私たちが見るとただの自然の風景のように見えるのですが、実はそこで暮らす人々がきちんと手入れをして”作ってきた”場所だったりするのです。

そうした場所は人々の暮らしの風景となっていて、手つかずの自然という場所は実際にはほとんどないらしい。

カヤの利用がなくなった今でも、『細野高原』では地域の人々の手による山焼きなどの手入れによって、このススキの原っぱを維持しているのでした。

『細野高原』の山焼きは毎年2月に行われるということです。

2017/02/03

豆まきの日

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

玄関先で裏の畑の”おばさん”が呼んでいる。
「おーい。大根。」

長いダイコンと丸いダイコン。

”おばさん”はこの季節、畑で育てた『菜花』を刈り取っては集落の中にある自宅へと運んでゆく。
一日に何度も、山の畑(僕らの家の裏)と、集落の自宅を行ったり来たり。

刈り取った『菜花』は同じ長さに切りそろえて一束にまとめて、スーパーで見かける姿に仕上げて出荷しているらしい。

「お金になるまで容易じゃないよ・・・。」

今収穫している菜花は、昨年の10月頃に”おばさん”が植えたもの。
風がぴたりと止んだ。

あっという間に波も静まって、「待っていました」とばかりに、防波堤にはおしゃべりするおじいさん達の姿や、釣り糸を垂れる人の姿が。

今日は豆まきの日!