2019/11/28

秋の旅

こんにちはタラスキンボンカースです。

紅葉の季節。
ドライブにやってきました。

朝早くに到着したのは群馬県。 
まず訪れたのは世界遺産『富岡製糸場』。

早い時間でしたので町はしんと静かで、市営の駐車場には車が1台も止まっていませんでした。

1872年に完成した繰糸所(そうしじょ)は国宝となっており、太い柱と梁の間にレンガを隙間なく積み上げた『充填型の”木骨煉瓦造”』。

淡いグレーに塗られた木骨と赤い煉瓦の組み合わせが印象的な建物で、木骨の杉は妙義山から、煉瓦は隣接する甘楽町の土で焼成されたものが使われているそうです。
柱と梁はかなり太い。

明治初期に導入された『木骨煉瓦造』。

日本の近代建築の試行錯誤の真ん中みたいな工法で、今では珍しい建物構造です。
『峠の釜めし』

コレは横川駅の名物です。
その昔、電車で軽井沢へ行くときには、横川駅に停車中、駅弁として多くの人がこの釜めしを買いました。

平成9年に横川駅から軽井沢への区間は廃線となっており、今ここは終点。
だから、今では発車時刻を気にすることなく『峠の釜めし』を食べられる。
その廃線となった軌道は『アプトの道』と名付けられた遊歩道になっています。

レールや架線がそのままの状態で、歩道として舗装整備されているのです。
この建物は、横川駅からおよそ2キロほど歩いた線路わきにある『丸山変電所』。

軽井沢への急こう配を上るアプト式機関車へ、電力供給するために明治45年に作られた施設。

大きな電池みたいなもの。
電池。

煉瓦積みの壁構造に鉄骨トラスの屋根が乗っている。
壁以外だいぶひどく痛んでいたようですが平成14年に改修工事を終え、キレイに修復されている。

CADもCGもなかった時代、人の手が描く図面から形づくられる建物のディテール。
そしてホテルについた。

部屋はメゾネットになっており、1階にはキッチン・ダイニング・リビング。
2階にはツインのベッドルームがふたつある。

100平米ということで・・・ひろい。
『おやき』と『りんご』。

旅のたのしみは地域の食べ物。

素朴な『おやき』は野沢菜とおからがみっちりと詰まっていて、採れたての『リンゴ』は弾けるようなみずみずしさ。

ちょっとしっぽりした秋の旅。

2019/11/25

渋谷PARCOでぜひ。

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

<渋谷PARCO>

2016年からの建替え工事を経て、2019年11月22日に<”新生”渋谷PARCO>として同じ場所にOPENしました。

ということで、先週のプレオープンに入館してきました。

建物をとりかこむ景色は、「スペイン坂」「公園通り」「オルガン坂」と昔と変わりのない面影。
「PARCO」の「P」

新しい建物は”今らしい”真白なCG画像のような印象ですが、随所にその昔の<渋谷PARCO>の面影が余韻を残していました。

この「P」は昔の<渋谷PARCO>の壁面に掲げられて、渋谷の街を見下ろしていたサインの一部です。

また、真新しいエントランスドアーには、昔の<渋谷PARCO>でたくさんの人が手をかけてきた”デパートドアの取手”がそのままの姿でくっついていました。

使われ続けてきたものを新しい時代の中にリスペクトする姿勢がうかがわれる事、そのものが『今の時代』らしいのかもしれません。

地下1階から地上10階まで、各フロア各ショップがともに”今らしい何か”を漂わせているのでした。
『みかん網のショルダーバッグ』

<渋谷PARCO>の2階フロアー<OIL by 美術手帖>のオリジナルアイテムとしてデザインしています。

<OIL by 美術手帖>はアートと暮らしを「ショッピング」という日常的感覚で繋ぐ役割を担っています。

『みかん網のショルダーバッグ』は、伊豆半島の先端にあるちいさな集落で、今でも人々が暮らしの道具として使い続けている”竹籠の肩紐”と農作物を入れるための”農業用の網”でできています。

ちいさな集落に暮らし、なんの変哲もない暮らしの道具をリスペクトし、”美しさ”や”愛らしさ”を見出すTARASUKIN BONKERSのデザイン。

『今の時代』感溢れる<渋谷PARCO>で、ぜひお手に取ってみてください。

2019/11/18

なんとも気持ちがイイ。

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

「さんぽ行こうー。」

天気のよい土曜日。

晴れた空を眺めながら、私たちが同時に口にしたのは「『須崎半島(すざきはんとう)』を歩きたい」という言葉でした。(気が合う~)

『須崎半島』は伊豆半島から突き出した、およそ2キロ四方ほどの半島で、周囲を海に囲まれた半島独特の雰囲気が私たちは好きなのです。

さっそく車に乗り込み、半島の付け根あたりから、先端の『爪木崎(つめきざき)』まで、道のりにして往復およそ8キロの散歩に出かけましょう。

『須崎半島』の付け根でお弁当を食べ、歩きだすこと50分。
まずやって来たのは『九十浜(くじゅっぱま)』です。↑

青い海に向かって小道を下ってゆくと、その先に小さな砂浜があるのです。

サヤサヤとササが揺れ、なんとも気持ちがイイ。
『九十浜(くじゅっぱま)』

海の水はとてつもなく澄んでいました。

砂浜のわきには磯に続く遊歩道があります。
遊歩道は磯から林を縫って岬へ上がり、爪木崎の灯台まで続いています。

小さな波の音がシャバシャバと絶え間なく、なんとも気持ちがイイ。
マツのトンネルを抜けます。

マツ独特のすがすがしい芳香に包まれるようで、なんとも気持ちがイイ。
その先は照葉樹の林です。

潮風の強い海岸地帯では、葉っぱが硬くてツルツルとした木々だけが生き残って林を作っています。

硬い落ち葉が降り積もった小径は、一足ごとにカリカリ・サクサクと音を立て、なんとも気持ちがイイ。
そして岬の上に出た。

鮮やかな青い海が、目の前に広がります。

この景色、なんとも気もちがイイ!
こうして、「なんとも気持ちがイイ」のを感じながら散歩している土曜日。

わたしたちは、なんとも幸せ。

2019/11/13

西宮阪急催事『旅して恋した、鹿児島さん。』

こんにちはタラスキンボンカースです。

『旅して恋した、鹿児島さん。~器とイワシたち~』

こちらは、兵庫県の<西宮阪急2階トップステージ>にて11月13日~19日まで開催中の催事です。

西宮阪急開業11周年を記念して、西宮阪急のバイヤー自らが「本当にいいなぁ」と思える暮らしやアイテム、人やコトを紹介するこちらの催事では、鹿児島県阿久根市の<イワシビル>から、いつもお取り扱いをいただいている『流木と汎用ロープのホウキ』『KNOT bag "BENTO"』『みかん網の手提げ』などをお求めいただけます。

<西宮阪急>
兵庫県西宮市高松町14番1号
西宮北口駅 東改札より徒歩3分

お近くの皆さま、この機会にぜひ!

2019/11/12

ホシガキ


こんいちはタラスキンボンカースです。

天気の良いカラッとした空気にぶら下げて干すこと5日間。
『干し柿』が完成しました。

周りはザグッとした歯ごたえで、中はソフト。

吊るしていた紐からひとつひとつ外しながら、8個くらいつまみ食いした。

甘い。

もう甘いのなんのって。
羊羹と同じくらい甘いです。
・・・はっ!

気づけば、台所には丸々と太った『甘柿』もあるではありませんか。

この季節、ご近所の方々から柿をいただく機会がたくさんあるのです。

柿の木は山の畑などに比較的よく植えられているうえ、良く実がなります。そして柿はどんどん熟すので、短期間にたくさんの柿の実を食べることとなるわけです。

台所には、このほかにもシブを抜いた『ヌキ柿』もあるのでした。
というわけで、おひるごはん。

『ヌキ柿』の柔らかくなったもの4個+できたての『干し柿』2個+イモ。

これで栄養バランスはよろしいのでしょうか・・・。
でも、お腹はいっぱいになります。

デザートには、おおきい『甘柿』が2個付いてきました。

そんな食卓が2日ほど続き・・・。
今朝の朝ごはん。

バケットに『干し柿』をのせてオーブンで焼いてみた。
そして、焼きあがったところにクリームチーズをたっぷりと乗せ・・・。

おーっ!おーいーしーいー!!

なんと『干し柿』がとてもおいしい『ドライフルーツ』だということに、今更ながら気づいた朝なのでした。

2019/11/10

なんにもしない日

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

伊豆半島の南はし一帯は、11月のはじめにお祭りを行う地域が多い。
集落ごとのお祭りで、どちらかというと神事に近い。

集落の神社には鏡餅が供えられるのだけれど、お祭りのあと、それを切り分けてくれた。

さっそく、つきたてのお餅で『おしるこ』をつくった。
そんな季節。
せんじつ干したシブ柿が、だいぶ小さくなってきた。

そろそろ食べごろ。

きょうの風に干したら収穫しようっと。
秋らしい良い天気。

海も穏やかで、11月らしいキラキラの水面。
陽ざしは伊豆の11月らしくジリジリと暑い。

何をするわけでもなく、ただのんびりと過ぎる日曜日。

2019/11/06

<OIL by 美術手帖>in新生<渋谷PARCO>

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

新生<渋谷PARCO> 11月22日にグランドオープン!

<渋谷パルコ>は、1973年の<PARCO Part1>開店より40年以上にわたり渋谷のモード・カルチャーを牽引してきました。
そして2016年からの建替工事を経て”原点進化”し、いよいよオープンを迎えるのです。

こちらはそのプレオープンイベントの案内。
そしてこちらが新生<渋谷PARCO>の外観。

ビルのファサードは、今の東京らしいものとなっています。

その内部は、東京の最も先端にある『ファッション』『アート&カルチャー』『エンターテイメント』『フード』『テクノロジー』それらと、新たな手法とカタチをもって出会うことのできる場となっており、まさにこのビルは東京の視座でとらえた『日本の文化』を世界へ向けて発信するための巨大なアンテナとしての役割を担うこととなるのでしょう。
2階-MODE&ART-のフロアには<OIL by 美術手帖>の実店舗がOPEN!

OIL by 美術手帖>とは、美術出版社から刊行される美術専門誌『美術手帖』によって展開されているアートのインターネットマーケットプレイスです。

”アートを買う”という体験を通じて、アートとともに生きる喜びを提供してくれるサイトとして運営されてきた<OIL by 美術手帖>ですが、このたび新生<渋谷PARCO>に実店舗として存在し、より日常的な感覚でアートに触れる機会を私たちに与えてくれます。

TARASUKIN BONKERSでは<OIL by 美術手帖>実店舗のオープンに向け、オリジナルのアイテムをデザインさせていただきました。

モード・アート・クラフト・プロダクト・・・それぞれの枠に収まることなくそれぞれの要素をデザインとして構成するのが、TARASUKIN BONKERSのデザインアプローチです。

どのようなアイテムをお求めいただけるのかは、またのちほどのお楽しみに。

新生<渋谷PARCO>は11月22日グランドオープンです。
皆さまぜひ!お出かけくださいませ!

2019/11/05

干し柿

こんにちはタラスキンボンカースです。

この季節、家々の軒先で柿を干しているのを見かけます。
青い空の下、オレンジ色の玉がたくさんぶら下がっている様子はなんとも秋らしい風景。

我が家でもいくつか干してみましたょ。

潮風を浴びて、おいしくできるかな。

2019/11/01

柿のヘタ

こんにちはタラスキンボンカースです。

朝、私たちの家の裏で畑をやっている”おばさん”が、畑のシブ柿をもいでくれると言う。

「干し柿(つるして干すやつ)にする?ヌキ柿(シブを抜くやつ)にする?」
と訊かれて、
「ヌキ柿にします。」
と、答えると・・・。

昼にもいでくれた↑。

「ヌキ柿にするって言うから、ヘタは残してないよ。」と”おばさん”が言う。
「へ・・・?」(私)

「ほら、干し柿にするならヘタをこう、”T”の形に残さなきゃならないから。」(”おばさん”)
↑こちらが干し柿仕様のヘタ

干し柿にする場合、柿のヘタ(実際はヘタについている枝)を『T』の字型に残して収穫をする必要があります。これは、つるすときに『T』の部分に紐をかけるためです。

ヌキ柿にする場合この『T』は不要なので、枝になっている柿をただもげば良いのですが、『T』に枝を残すためには、カキが成っているところより先端の枝をすべて切り落とさなければいけないと言うことです。

「なるほど~!」(私)

「焼酎をまんべんなくまぶして、密閉して5日間だよ。」(”おばさん”)
「霧吹きとかじゃダメなの?」(私)
「それじゃあムラができるじゃ。ちゃわんに焼酎を入れてサァ、その中で柿を1個ずつコロコロ転がすんだよ。」(”おばさん”)

さっそくやってみようっと。

(追記:焼酎につける前にヘタの先っぽ(枝)を切り、ヘタにまんべんなく35度以上のアルコールを付け、吸わせる。柿の実はヘタからアルコールを吸収すると内部にアセトアルデヒドを生成する。アセトアルデヒドはシブ味の原因となるタンニンと結合し、シブ味を感じさせなくする。という仕組み。
つまり、コロコロ転がすというよりはヘタの部分をアルコールにくぐらせるということのようだ。)

それにしてもゴロゴロと60個くらいの柿、木から採るの大変だったろうなぁ。
感謝。
ゴロゴロといえば。

いろいろなロープで球をたくさん編んでいます。
これはある商品のパーツ。

何でしょうか・・・!