2021/06/02

ロープの囲い

こんにちはタラスキンボンカースです。

よく晴れた週末、商品の撮影のために、ふたつ隣の町『西伊豆町』へやってきました。

美しい地層が露出した岩山に囲まれた小さな漁港は、のんびりと静かな様子。
ロープで囲われて何か干してある。
↑これ。

干してあるのは、『天草(てんぐさ)』です。

今は『天草』の収穫シーズン。
あちこちの広場で、こうして『天草』を干しているのを見かけることができます。

『天草』は、海中から収穫するだけではなく、地域の人たちは自家用に、浜に打ち上げられた天草を集めては庭先で干したりもしています。

赤茶色の『天草』を数日間、太陽にさらしておくと色が脱色する。
色が抜けて白くなった『天草』。

伊豆半島の、特に西海岸は『天草』の生産が盛んで、こうして干した『天草』は、主に長野県へ出荷されます。

『天草』を水で煮て、その溶液を冷やすと、弾力の強い『心太(ところてん)』が出来上がります。(←伊豆ではこの状態で食べる)

『心太』を柵に切り分けて、氷点下で凍らせると『棒寒天』になります。(←長野は寒い)

『棒寒天』を水で煮て、その溶液を冷やすと、『寒天』が出来上がります。(←みつ豆などにいれるやつ)
漁港のロープ。
ロープ。
ロープ。

海辺の暮らしの中で、必ずと言ってよいほど目にするロープ。

その使い道は無限大。