こんにちはTARASUKIN BONKERSです。
『ROPE VASE(ロープベース)』
ガラスボトルをロープで巻いた花瓶です。
ガラスボトルはリサイクルされるものやリユースされもの、単に廃棄されるものや波を漂って浜に流れ着いたものなどいろいろある。
そんないろいろなガラスボトルに、ウィンチのように緻密にロープが巻き付くことで、ボトル固有のシルエットがアウトライン化される。(ウィンチとは船舶の係留ロープなどを巻取る機械のこと)
色ロープは、一本一本、染色したものを使用しています。
花瓶として純白のマーガレットを挿すもよし、オブジェとして棚に据えるもよし。
『ROPE VASE』は銀座<CIBONE CASE>にてお選びいただけます。
素敵なクリスマスアイテムを探しに、ぜひいらしてくださいませ!!
商品を出荷する道すがら、海の向こうに富士山が見えていました。
自然の作る美しさには、さまざまな要素がぎっちりと詰まっている。
そんな清々しい眺めに、思わず合掌!
2017/11/30
2017/11/28
冬の特等席
こんにちはタラスキンボンカースです。
今日の朝食。
サツマイモ(ムラサキだった)・キャベツとキノコのソテー・ソーセージ・タマゴ。
ついにイモ中心。
陽ざしのうれしい季節。
トンガリ屋根でサマーハウス風に建てられた私たちの家には、『軒先』というものがなく窓の全面から太陽がふりそそいでくる。
夏の前後、陽が斜めから差してくると家の中にいながら日焼けができそうなほどなのですが、11月の末ともなるとポカポカと気持ちがイイ。
今はココが特等席。
ぼんやりと入り江を眺めていると、眼下をトンビがスイーッと飛んでゆきました。
太陽のありがたさ!
今日の朝食。
サツマイモ(ムラサキだった)・キャベツとキノコのソテー・ソーセージ・タマゴ。
ついにイモ中心。
陽ざしのうれしい季節。
トンガリ屋根でサマーハウス風に建てられた私たちの家には、『軒先』というものがなく窓の全面から太陽がふりそそいでくる。
夏の前後、陽が斜めから差してくると家の中にいながら日焼けができそうなほどなのですが、11月の末ともなるとポカポカと気持ちがイイ。
今はココが特等席。
ぼんやりと入り江を眺めていると、眼下をトンビがスイーッと飛んでゆきました。
太陽のありがたさ!
2017/11/27
ニホンミツバチのハチミツが固まった
こんにちはTARASUKIN BONKERSです。
今日の朝食。
キノコ・タマネギ・ニンジン・サツマイモ・菜の花のソテー。
パン・ソーセージ・目玉焼き。
根菜が中心となって、もうピーマンやナスは来年まで登場しない。
「ピーマン、ナス、サヨーナラー。」
『ニホンミツバチのハチミツ』がいよいよ固まってきた。『ニホンミツバチのハチミツ』は『セイヨウミツバチのハチミツ』と異なって、11月の気温で固形になる。
※ニホンミツバチは日本にいる野生のミツバチ。体は黒っぽくて小ぶり。
固形になると『ニホンミツバチのハチミツ』は、独特な味わいになります。
だから10月末に絞られてから、固まるまで楽しみに待っていた。
こんな。
ハチミツは不思議なもので、冷蔵庫で冷やせば固まるというわけでもなく、ちょうど11月の気温になると(朝夕が肌寒く感じ始めるころ)1~2週間ほどかけてゆっくりと固まります。
さっそくひと匙すくいとってみると、「サックッ」という何とも言えない手ごたえ。
今年の『ニホンミツバチのハチミツ』!
蜜の採取は毎年10月。
ニホンミツバチの行動範囲は半径およそ2キロ程度といわれているので、このあたりの野山に咲いた1年分の花の蜜の味がするわけです。
小さな野生のハチが集めてきた、慈悲深い味わい!!
2017/11/26
2017/11/21
丁寧な暮らしのたたずまい
こんにちはTARASUKIN BONKERSです。
良く晴れた日曜日、伊豆半島の西側『松崎町(まつざきちょう)』へ散歩に行きました。
半島南端の南伊豆町と松崎町の境近くにある展望駐車場↑。
伊豆半島では11月から2月まで強い西風が吹くのですが、この日も西側にひらけた海からは猛烈な風が吹いていました。
手を広げたら飛びそう。
おいしいたくあんになるのでしょうか。
地道な人の暮らしぶりが形作るここちのよい風景です。
松崎町の中心街に到着しました。
松崎町にはこうした古い町並みが、今でもごく自然な姿で残っています。
海辺の民家のたたずまい。
山際の民家のたたずまい。
こんな。
愛を感じる・・・。
干し柿。
そんなどれもが、丁寧な暮らしのそものが醸し出す、美しいたたずまいなのでした。
良く晴れた日曜日、伊豆半島の西側『松崎町(まつざきちょう)』へ散歩に行きました。
半島南端の南伊豆町と松崎町の境近くにある展望駐車場↑。
伊豆半島では11月から2月まで強い西風が吹くのですが、この日も西側にひらけた海からは猛烈な風が吹いていました。
手を広げたら飛びそう。
さて、松崎町『石部(いしぶ)』の棚田に到着しました。
西側の海から、山に向かって扇を広げたように棚状の田んぼが広がっていました。
もちろん西風は、ものすごい勢いでこの田んぼを駆けあがってゆきます。
収穫を終えた稲は、小さな籾(もみ)をつけた二番穂が育ち始めていました。
海風に耐える『石部』の集落。
海風にゆれるダイコン。おいしいたくあんになるのでしょうか。
地道な人の暮らしぶりが形作るここちのよい風景です。
松崎町の中心街に到着しました。
松崎町にはこうした古い町並みが、今でもごく自然な姿で残っています。
海辺の民家のたたずまい。
山際の民家のたたずまい。
長い年月を経てなお、美しく力強い表情。
路地裏の庭木。こんな。
愛を感じる・・・。
干し柿。
そんなどれもが、丁寧な暮らしのそものが醸し出す、美しいたたずまいなのでした。
2017/11/20
冬のハチ
こんにちはタラスキンボンカースです。
この週末、いきなり秋から冬に飛び越したような寒さになりました。
そんな夜、何気なく上を向いたら、2階の天井のてっぺんに変なものを見つけた。
私たちの家の2階は、トンガリ屋根の小屋組みの内部になっていて、天井は一番高い場所で5メートルくらいある。
変なものはその天井の、一番てっぺんの梁にしがみついていた。
2メートルの棒を2本つないで、変なものをそっと突っついてみたところ・・・。
すーっとまっすぐ落ちてきたのですが、わずかに羽ばたいたように、ふわりと床に着地した。
その変なものの正体は、『キイロスズメバチ』。
『キイロスズメバチ』は、夏には攻撃的で危険な存在ともいわれるのですが、この子にはまったくその気がない様子なのでした。
単独でこの時期にじっとしているということは、この子は今年生まれた女王バチで、これから冬ごもりをしようとしているところ。
きっと私たちの家にうっかり入ってしまったまま、人の手も届かない天井の梁の隅っこで、「ここで冬ごもりできるかしら・・・」と思ったのかもしれません。
ホウキの先にのせてみると、決して弱っているという雰囲気でもなく、かと言って、まったく活動的な様子も見せない。
それは、夏の働きバチたちとは違う、女王の威厳のようにも見える落ち着き具合なのでした。
外は寒風が吹きすさびかわいうと思ったけれど、春まで一緒に暮らすことも一瞬考えたのだけれど、けれど、外に出した。
この週末、いきなり秋から冬に飛び越したような寒さになりました。
そんな夜、何気なく上を向いたら、2階の天井のてっぺんに変なものを見つけた。
私たちの家の2階は、トンガリ屋根の小屋組みの内部になっていて、天井は一番高い場所で5メートルくらいある。
変なものはその天井の、一番てっぺんの梁にしがみついていた。
2メートルの棒を2本つないで、変なものをそっと突っついてみたところ・・・。
すーっとまっすぐ落ちてきたのですが、わずかに羽ばたいたように、ふわりと床に着地した。
その変なものの正体は、『キイロスズメバチ』。
『キイロスズメバチ』は、夏には攻撃的で危険な存在ともいわれるのですが、この子にはまったくその気がない様子なのでした。
単独でこの時期にじっとしているということは、この子は今年生まれた女王バチで、これから冬ごもりをしようとしているところ。
きっと私たちの家にうっかり入ってしまったまま、人の手も届かない天井の梁の隅っこで、「ここで冬ごもりできるかしら・・・」と思ったのかもしれません。
ホウキの先にのせてみると、決して弱っているという雰囲気でもなく、かと言って、まったく活動的な様子も見せない。
それは、夏の働きバチたちとは違う、女王の威厳のようにも見える落ち着き具合なのでした。
外は寒風が吹きすさびかわいうと思ったけれど、春まで一緒に暮らすことも一瞬考えたのだけれど、けれど、外に出した。
2017/11/16
簡単サバラン
こんにちはタラスキンボンカースです。
「Happy birthday to you~。」
昨日は北田ボンカースの誕生日でした。
先日、「チョコレートとサバラン、どっちがイイ?」
とさりげなく聞いてみたところ、「サバラン。」と答えが返ってきたので、仕事を終えた夜こっそりとサバランを作った。
「チョコレート」と答えられたらスポンジを焼くつもりだったのだけれど、「サバラン」は実に簡単な方法で作った。
サバランは、イースト発酵させた卵とバターたっぷりのブリオッシュのようなパンを使って作るので、①まずはブリオッシュ的なパンを買ってきた。(デニッシュやクロワッサンでもよいよ)
②ずっしりと濃く淹れた紅茶(500㏄)に、たっぷりの砂糖(150g)とオレンジリキュール(レモンを絞るだけでもよいよ)、ラムかブランデー(好きなのを好きなだけ)を加えてシロップを作る。
③手ごろな容器にブリオッシュを隙間なく詰め込んだら、その真中に穴をあけ、マーマレード(または、ほろ苦さや酸味のあるジャムを使うとよいよ)を詰める。
④シロップをたっぷり注いでヒタヒタにする。(スプーンなどで押して空気を押し出し、よーく浸み込ませましょう)
⑤そのまま冷蔵庫へ一晩いれておく。
さて、お誕生日の当日、⑥お皿パカッとにあけて、少量の砂糖とバニラを練りこんだサワークリーム(生クリームでも)とカシスジャム(または、ほろ苦さや酸味のあるものがよいよ)を添えて出来上がり。
洋酒たっぷりの、大人な甘苦すっぱさ!!
夜中に音もなくひっそりと作りましたが、おいしく出来上がりました。
ハッピーバースデー!
「Happy birthday to you~。」
昨日は北田ボンカースの誕生日でした。
先日、「チョコレートとサバラン、どっちがイイ?」
とさりげなく聞いてみたところ、「サバラン。」と答えが返ってきたので、仕事を終えた夜こっそりとサバランを作った。
「チョコレート」と答えられたらスポンジを焼くつもりだったのだけれど、「サバラン」は実に簡単な方法で作った。
サバランは、イースト発酵させた卵とバターたっぷりのブリオッシュのようなパンを使って作るので、①まずはブリオッシュ的なパンを買ってきた。(デニッシュやクロワッサンでもよいよ)
②ずっしりと濃く淹れた紅茶(500㏄)に、たっぷりの砂糖(150g)とオレンジリキュール(レモンを絞るだけでもよいよ)、ラムかブランデー(好きなのを好きなだけ)を加えてシロップを作る。
③手ごろな容器にブリオッシュを隙間なく詰め込んだら、その真中に穴をあけ、マーマレード(または、ほろ苦さや酸味のあるジャムを使うとよいよ)を詰める。
④シロップをたっぷり注いでヒタヒタにする。(スプーンなどで押して空気を押し出し、よーく浸み込ませましょう)
⑤そのまま冷蔵庫へ一晩いれておく。
さて、お誕生日の当日、⑥お皿パカッとにあけて、少量の砂糖とバニラを練りこんだサワークリーム(生クリームでも)とカシスジャム(または、ほろ苦さや酸味のあるものがよいよ)を添えて出来上がり。
洋酒たっぷりの、大人な甘苦すっぱさ!!
夜中に音もなくひっそりと作りましたが、おいしく出来上がりました。
ハッピーバースデー!
2017/11/14
ヤブニッケイの実の味
こんにちはタラスキンボンカースです。
私たちの家のベランダの先に生えているヤブニッケイにたくさんの実がついて、黒く熟し始めました。
野生で庭のあちこちに生えているヤブニッケイは、毎年30センチくらいずつ成長して、こずえの先端にたくさんの実をつける。
ヤブニッケイはシナモンやゲッケイジュと同じくクスノキ科なので、葉っぱをちぎるととても良いニオイがするので好き。
煮込み料理をする際には、ベランダから手を伸ばして2~3枚ちぎって、ゲッケイジュと同じように使ったりもできます。
黒く熟した実には鳥がたかる。
葉っぱと同じくらいの大きさの小さなメジロや、バサバサとせわしなく飛んだまま実をほおばろうとするヒヨドリ。
ともかく、そんなにおいしいのかしら・・・。
収穫した。
ヤブニッケイは大小さまざま庭のあちこちに生えているので、手の届く実をとってみた。
実の見た目は、つやつやと黒に近い藍色で、オリーブの実をひと回り小さくしたような感じ。実の中央には丸い種が1コ入っている。
果肉をかじってみた。
・・・。
「こっここ・・・コレはっっ!!」
とにかく、かじる前からクスノキ科特有のとてつもなくさわやかな芳香があるのですが、舌に感じる味はほんの少しだけ甘く、何やら濃厚な脂質を感じる味で、「アアア・・・アボカド???」
そう、アボカドの若い実または、皮に近い部分を食べた時のような味なのです。
そうして調べてみれば、やはりアボカドも同じクスノキ科なのでした。
なるほどー。
私たちの家のベランダの先に生えているヤブニッケイにたくさんの実がついて、黒く熟し始めました。
野生で庭のあちこちに生えているヤブニッケイは、毎年30センチくらいずつ成長して、こずえの先端にたくさんの実をつける。
ヤブニッケイはシナモンやゲッケイジュと同じくクスノキ科なので、葉っぱをちぎるととても良いニオイがするので好き。
煮込み料理をする際には、ベランダから手を伸ばして2~3枚ちぎって、ゲッケイジュと同じように使ったりもできます。
黒く熟した実には鳥がたかる。
葉っぱと同じくらいの大きさの小さなメジロや、バサバサとせわしなく飛んだまま実をほおばろうとするヒヨドリ。
ともかく、そんなにおいしいのかしら・・・。
収穫した。
ヤブニッケイは大小さまざま庭のあちこちに生えているので、手の届く実をとってみた。
実の見た目は、つやつやと黒に近い藍色で、オリーブの実をひと回り小さくしたような感じ。実の中央には丸い種が1コ入っている。
果肉をかじってみた。
・・・。
「こっここ・・・コレはっっ!!」
とにかく、かじる前からクスノキ科特有のとてつもなくさわやかな芳香があるのですが、舌に感じる味はほんの少しだけ甘く、何やら濃厚な脂質を感じる味で、「アアア・・・アボカド???」
そう、アボカドの若い実または、皮に近い部分を食べた時のような味なのです。
そうして調べてみれば、やはりアボカドも同じクスノキ科なのでした。
なるほどー。
2017/11/10
豆州白濱太鼓
こんにちはTARASUKIN BONKERSです。
日曜日、天気が良かったので車で買い物に出かけました。
下田の港を通り過ぎたときに、何やら色とりどりのテントが並んでいるのを発見!立ち寄ってみた。
場所は下田港の道の駅で、『伊豆大特産市』という看板。
どうやら、伊豆半島のあちこちのおいしいものを一堂に集めた催しのようで、大変賑わっている。
炭火焼のおいしそうな香りとともに、太鼓の軽快なリズムが・・・。
ドドド・・・ンチャカ!
ステージの上で太鼓の演奏をしているのは『豆州白濱太鼓』というはっぴの一団でした。
その独特なリズム・・・。
見た目はまったく和風なのですが、リズムはなんというか洋風。
とにかく、聞いていてとても楽しい太鼓でした。
日曜日、天気が良かったので車で買い物に出かけました。
下田の港を通り過ぎたときに、何やら色とりどりのテントが並んでいるのを発見!立ち寄ってみた。
場所は下田港の道の駅で、『伊豆大特産市』という看板。
どうやら、伊豆半島のあちこちのおいしいものを一堂に集めた催しのようで、大変賑わっている。
炭火焼のおいしそうな香りとともに、太鼓の軽快なリズムが・・・。
ドドド・・・ンチャカ!
ステージの上で太鼓の演奏をしているのは『豆州白濱太鼓』というはっぴの一団でした。
その独特なリズム・・・。
見た目はまったく和風なのですが、リズムはなんというか洋風。
とにかく、聞いていてとても楽しい太鼓でした。
2017/11/06
2017/11/02
秋祭り
こんにちはタラスキンボンカースです。
11月1日の浜辺。
私たちの住んでいる町では、11月1日と2日、町内34の各地区ほとんどが一斉にお祭りを行う。
その日はみんな、仕事もお休み。
(タラスキンボンカースはお休みしませんが、お手伝いをした)
その日はお祭りに専念するので、みんな出歩くこともなく、つまりよその地区でどんなお祭りが行われているのかを見ることもないし、またある意味、関心のない様子でもある。
それくらい、みんな自分の地区のお祭りだけに専念する。
土台のすき間に浜に寝かせた竿の根元を据えつけ、先端にかけたロープでいっきに引き上げる。
全員が大声をかけて、思い切りロープを引くと、玉串をワサワサと揺らしながら長い竿が勇壮に立ち上がった。
立った竿にのぼりを張って、8時半には朱色の大きなのぼりがふたつ、バタバタと海風にはためいた。
本当は4本、これが浜に立つのだそうだけれど、現在は高齢化のために2本になったらしい。
いっぽう、こちらはメインの神社。
神社境内には8メートルほどののぼりが8本と、5メートルほどののぼりが2本立つ。
いつもはひっそりと閉じているお宮の扉が開かれて、お神輿やお供えが用意された。
11月2日の朝、このお宮でお祓いが行われた。
本来はこのあと、浜まで大名行列を模した行進が行われるのだけれど、高齢化と人数不足のためここ数年行われていない。
その代わりに、境内で太鼓お囃子が披露されて、集まった集落の人たちに焼きとりやお酒がふるまわれた。
にぎやかなお囃子の中に、集落の人たちの楽しそうな声が重なる。
「祭りの日には飲むのが仕事」
そんな楽しそうな声とお囃子の音が、お昼過ぎまで続いていた。
1年に1度の楽しいお祭りの日。
それは、仕事も日常も関係なく過ごすことのできる「ハレ」の日。
みんなが普段とは異なる雰囲気に見えて、そしてこれが暮らしというものなのだなぁと感じるのでした。
11月1日の浜辺。
私たちの住んでいる町では、11月1日と2日、町内34の各地区ほとんどが一斉にお祭りを行う。
その日はみんな、仕事もお休み。
(タラスキンボンカースはお休みしませんが、お手伝いをした)
その日はお祭りに専念するので、みんな出歩くこともなく、つまりよその地区でどんなお祭りが行われているのかを見ることもないし、またある意味、関心のない様子でもある。
それくらい、みんな自分の地区のお祭りだけに専念する。
11月1日の朝、お祭りは浜にのぼりを立てるところから始まる。
朝6時に浜の掃除を済ませると、男の人たちが一斉に砂浜に穴を掘り始める。
そこへ立てるのぼりの高さは15メートルほど。
穴に埋めた土台の横から突き出ている貫の高さまで、人が立てば頭が届かないほどこの”のぼり”は大きい。
土台のすき間に浜に寝かせた竿の根元を据えつけ、先端にかけたロープでいっきに引き上げる。
全員が大声をかけて、思い切りロープを引くと、玉串をワサワサと揺らしながら長い竿が勇壮に立ち上がった。
立った竿にのぼりを張って、8時半には朱色の大きなのぼりがふたつ、バタバタと海風にはためいた。
本当は4本、これが浜に立つのだそうだけれど、現在は高齢化のために2本になったらしい。
いっぽう、こちらはメインの神社。
神社境内には8メートルほどののぼりが8本と、5メートルほどののぼりが2本立つ。
いつもはひっそりと閉じているお宮の扉が開かれて、お神輿やお供えが用意された。
11月2日の朝、このお宮でお祓いが行われた。
本来はこのあと、浜まで大名行列を模した行進が行われるのだけれど、高齢化と人数不足のためここ数年行われていない。
その代わりに、境内で太鼓お囃子が披露されて、集まった集落の人たちに焼きとりやお酒がふるまわれた。
にぎやかなお囃子の中に、集落の人たちの楽しそうな声が重なる。
「祭りの日には飲むのが仕事」
そんな楽しそうな声とお囃子の音が、お昼過ぎまで続いていた。
1年に1度の楽しいお祭りの日。
それは、仕事も日常も関係なく過ごすことのできる「ハレ」の日。
みんなが普段とは異なる雰囲気に見えて、そしてこれが暮らしというものなのだなぁと感じるのでした。
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