こんにちはTARASUKINです。
昨日のウォーキングに物足らなかったタラスキンは、
今日は一人で裏山あたりを散歩することにしました。
家の裏山をこえておよそ20キロのコースです。
さっそくお弁当のタマゴサンドを製作。
庭で採れたルッコラ入りです。
まずは裏山の小道。
家の裏山にはこんな小道があって、
その昔はたくさんの人がここを行き交ったのだそう。
海で摂れた魚を隣の集落へ行商に行く人、
学校へ通う子供たち。
集落の、おじさんくらいの人が子供のころは、
そうやって使っていた道なのだそうです。
その頃は、山には畑もあって山仕事の人で賑わったとか。
しばらく行くと、変わった景色の場所に出た。
山に生えている樹は、たいてい『スダジイ』や『マテバシイ』
といった、常緑の照葉樹(葉っぱがツヤツヤしているやつ)。
ツヤツヤした硬い葉っぱは、潮風に強く、
海辺の山で育つのには適している。
そして、この辺りの『マテバシイ』は
根元からたくさんの幹が伸びた『株立ち(かぶだち)』の姿で、
樹高は30メートルほどもあって巨大。
↑株立ち。
樹が株立ちになるのは、その昔、人が根元から切ったから。
ガスが普及するまで、山の樹は大切な熱源だったわけで、
集落の人たちは、この山の木を切って薪や炭にしていた。
切られた木は、根元からたくさんの脇芽を出して
やがてそれらが複数の幹に育つ。
15年から20年でそれらが始めの木と同じ太さになるので
今度は一度に複数の木を伐りだせるという仕組み。
そして再びたくさんの脇芽が伸びて・・・。
これが里山のサイクルなのだそうです。
ガスが普及して、薪も炭も使わなくなったので
山の木はもう切られることもなく、こんなに大きく成長した。
さて、今度は植林のヒノキ林。
家を出発して2時間ほど歩いたところです。
こういう植林の林は、里山とはまた違って、
木材を生産するために作られた、材木の畑のようなもの。
たぶん50年くらいかけて、こんな具合に育ったところ。
木材として有意義に利用されるのを、じっと待っている。
今日の折り返し地点に到着。
ここまでおよそ10キロでした。
海辺にある家から比べると、少しだけ標高が高いので寒い。
タマゴサンドを食べて、ポットに入れたコーヒーを飲んで
すこし温まったところで帰路につきます。
ヤシャブシの実。
ウズラのタマゴほどの、松ぼっくりみたいな実がカワイイ。
この木もそうだけれど、落葉樹の葉が落ちずに付いたまま。
暖かい冬だったからでしょうか。
しばらく下ると、山間の集落に出ました。
南向きに開けた山の斜面に、オレンジ色のミカン。
きれいに刈り込まれた段々の畑には、
冬の葉野菜にまじって、春の野菜も育っていました。
シイタケの林。
スギ木立の木陰に並んだホダギ(クヌギなどの丸太)には
シイタケが生えていた。
シイタケ。
そして山をひとつ越えました。
やっと海が見える場所へ来た。
この山を下ってゆくと、海辺の我が家です。
およそ20キロ。
スタートから4時間ほどがたっていました。