こんにちはtarasukinです。
この日、出来上ったモノタチ。
『顔柄ソックス五本指』
ひとつひとつ、糸でグルグル絞ってから、
庭先で集めた草木で、草木染めしています。
左のキイロっぽい色の子は、センダングサ。
庭に、ボウボウ生えている緑色の草ですが、
染めるとこんなキイロになるのです。
緑の葉っぱが、緑に染まるというわけでは
ないところが、草木染の面白いところです。
たとえば茶色い桜の樹皮は、桜の花と同じ
きれいなピンク色に染まります。
ちなみにセンダングサの花は、キイロです。
出来上った『顔柄ソックス五本指』を
箱に詰めて、最終の東京便に載せます。
「さあ、行っておいで。」
僕たちはさまざまな思いで、送り出します。
そして、少しホッとして、浜辺を散歩します。
広い広い砂浜には、人の影はありません。
ザザァ・・・・。
浜辺からは、集落に向かって細い路地が
迷路のように、くねくねと伸びています。
路地は、ていねいに刈り込まれた壁のような
マキの生垣でできています。
生垣の隙間からは、海辺の宿や瀟洒な別荘、
お屋敷のお庭が、ちらちらと見え隠れします。
辺りからは、おいしそうな香りがしてきます。
金目鯛の煮付けでしょうか・・・。
路地を抜けて、午後6時になりました。
すっかり陽が傾いて、ながいながい影。
「夕ご飯、なにつくるの・・・?」「・・・塩焼き。」
お魚を買って、そろそろ家に帰りましょうか。