2023/09/29

夏の声

こんにちはtarasukin bonkersです。

もう9月も終わるというのに、南伊豆ではセミがやたらと元気に鳴いています。

『ツクツクホウシ』の鳴き声は、子供のころに「もうすぐ夏休みが終わるョ」と言っているように聞こえたものです。

夏休みが始まる7月ころには、「シャンシャン」とにぎやかに鳴く『クマゼミ』。
夏の真っ盛りには「ジリジリジリジリ」と暑苦しい声でなく『アブラゼミ』や「ミーンミーン」とセミらしい声の『ミンミンゼミ』。
そして8月も半ばになると「オーシー、ツクツク」と『ツクツクホウシ』。

そう。『ツクツクホウシ』が鳴くと、夏休みも折り返しという意味でした。
しかし今日は9月の終わりで、ススキにお団子並べて『お月見』する季節です。

いったい、夏はいつまで続くのでしょうか。
暑さにうんざりしながらセミの声を聴いていると、こんな『声』が聞こえてきました。

「イッチ・ニッ!」「ソーレー!」

家から見える入江で、子供たちが『カッターボート』を漕ぐ声です。
先生の「イッチ・ニッ!」に合わせて、子供の声が「ソーレ。」と応える。

集落の施設に2泊ほどで行われる臨海学校で、海や山で様々な活動をするらしい。

『カッターボート』は、10人ほどが乗れる手漕ぎのボートで、乗組員がタイミングを合わせてオールを漕ぐことで、思う方向へ進むことができます。

初日の「ソーレ。」は元気がなくてバラバラに小さい声。
それが、2日目には「ソーレーッ!」と、みんながそろって元気な声に変わる。

バラバラに動いていたオールも力強く水面をかいて、ボートは入江の中をすいすいと進んでゆきました。
そして、もうひとつ、めいっぱい楽しそうな『声』。

カッターボートの練習が終わると、自由時間。
小さいボートやカヌー。そしてサップがピチャピチャと水しぶきを上げて動き回っています。

水の弾ける音と、カラカラと笑う楽しそうな声が、暑苦しいセミの鳴き声を楽しい夏のBGMに変えてくれました。

こんな景色が日常にあって幸せ。