2022/04/21

ヒジキ干し

こんにちはタラスキンボンカースです。

昨日、集落では『ヒジキ干し』が行われました。

3月の下旬に入江の磯で芽吹き始めたヒジキです。

1年に1度だけ、この時期の大潮の日に磯のヒジキを鎌で刈りとって、その日のうちに鉄鍋で煮ること8時間。

翌日、ブルーシートのうえに広げて丸1日かけて天日干し。

その一連の行程を経て、乾燥ヒジキが完成するのです。

つまり、ヒジキの刈取り適期は、大潮と翌日の晴天がセットになっていないといけません。

辺りは、集落の人たちのにぎやかな声とともに、磯の香りがいっぱいに広がる。
そんな暮らしのサイクルのひとコマ。

4月は上旬から雨の日が多く、今日からしばらく雨の予報。

2022/04/18

ビーツとウド

こんにちはタラスキンボンカースです。

↑『ビーツ』と『うど』。

直売所で見つけたので買ってきました。
さっそく食べた。

昼ご飯に『ポークピカタ』を作りましたので、『ビーツ』は皮付きのまま櫛切りにして軽く塩を振って。
『うど』は春キャベツのサラダに加えてお酢とオリーブオイルで作ったドレッシングで。

ご飯は、『白米』に『もち麦』と『玄米』と『蕎麦の実』を適当に混ぜて炊いた。 
『ビーツ』

『ビーツ』は赤を通り越したような深紅というかなんというかスゴイ色なのですが、切るとまな板および包丁が真っ赤になる。

『ビーツ』は、『ホウレンソウ』と同じヒユ科なので、『ホウレンソウ』の根っこのピンク色の部分とよく似た味がします。

『ホウレンソウ』も根っこやその付近がとても甘いですが、『ビーツ』はさらに輪をかけて甘いです。

というのも、『ビーツ』は砂糖の原料になる『テンサイ』の仲間。

ホリホリとした独特な歯応え。
『うど』

『うど』は、皮をむいて拍子木切りにします。
先端の芽の部分は、うっすらと産毛が生えていますが、あえてそのまま。

フルーティーでさわやかな香りと、ホリホリとサクサクを足して割ったような独特な歯応えがほかにない味わい。

毎年、この季節にしか味わえない貴重な味覚。

2022/04/05

ヤマザクラの香りオオシマザクラの香り

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

先週の日曜日。

集落を囲む山のいたるところで自生のヤマザクラが満開です。

多くは、『オオシマザクラ』や『ヤマザクラ』その他の亜種や雑種などの天然のサクラ群で、ピンク・白・クリーム・薄緑など様々な色のサクラが入り乱れて咲いています。
サクラが山肌のほとんどを埋め尽くしている。

伊豆半島の中でも、私たちの住んでいる集落の山だけがこんなにサクラまみれです。

と言うのも、サクラの中でも『オオシマザクラ』は特に潮風に強い性質を持っているので、潮風の強く当たるこの海岸沿いで他の植物に代わって繁殖したのかも。

ちなみに『オオシマザクラ』は、花の芳香も華やかで豊かですが、葉にも同様の芳香があります。

そのため、このあたりは、古くサクラ葉(さくら餅を包んでいるサクラ葉の塩漬け)の産地となっていたそう。

家の外に出ると、あたりの空気は芳醇なサクラの香が満ちています。

1年に一度、今だけの香り。