2020/12/06

暮らしの中の「ありがたい味」

こんにちはタラスキンボンカースです。

師走となりました。

私たちが暮らしている海辺の集落では、11月の半ばころから、波止場の舟が頻繁に出入りするようになります。
漁の季節なのです。

集落では、漁師のひとも、そうでない人も、大なり小なり自分の舟を持っていることが多く、海の幸がおいしくなる季節になると沖へ漁に出かけてゆきます。

「もしもし~。カワハギ食べない?」

夕方、集落のおじさんから、そんな電話がかかってきました。

ビニール袋をもって、桟橋へ向かうと、ゆれる舟の上からピチピチと元気な魚(大きいウマヅラハギと、イサキをたくさん)を渡してくれました。

イナダ(ブリの子ども)を捕りに行ったら、いっしょに釣れたのだそうです。

↑さっそく、いただいたウマヅラハギをさばいているところ。
夕食。

数匹のイサキは塩焼きにしました。
ふっくらと繊細な白身で上品な味です。

ウマヅラハギは、身を刺身に、あらを潮汁に、キモを酢醤油でいただくことにしました。
プリプリでコリコリとした弾力のある身でとてもおいしい。

なにより、濃厚な旨味のあるキモは、想像を絶するおいしさなのでした!
翌日の夕食にも。

残り数匹のイサキをから揚げにしました。
コチラもまたふんわりと繊細な味わい。

集落の人が冷たい海で捕ってきた海の幸。
おいしいだけではなく、とてもありがたい味がするのでした。