こんにちはタラスキンボンカースです。
雨上がりの玄関先に、モヤシのような芽がいっせいに出てきた。
これは、家のよこに生えている大きなエノキの子供たちです。
この小さな芽のどれか一つでも、ひょっとしたら親のエノキと同じくらいに大きく育つのかもしれません。
家のよこに生えている大きなエノキは、大人がふたりで抱えるほどの太さで、梢の先は家の屋根のはるか上まで広がっている。
その昔、私たちの暮らしている海辺の小さな集落は、入り江を囲む山のあらゆる場所が畑だったそうです。
今は畑をやる人がいなくなって久しく、山は豊かな森に生まれ変わっています。
山の木々には都会では感じることのできない強大な生命力があって、それぞれの木々が絶妙なバランスを保って山全体を育んでいる。
つまり、枯れるものは枯れるし育つものは育つ。
そんな木々に囲まれて暮らしていると、そのうちその木々の個性に見分けがつくようになってくる。
あの木、花が咲き始めたな。
とか
あの木、最近枝が伸びたな。
とか
あの木、最近げんきないな。
とか
枝のカタチ、樹皮の表情、葉の色、落葉の時期、花の時期、みんなそれぞれ違う。
時に、台風などで倒れた木を見つけるとその枝を切って集めておく。
美しいカタチの枝、変わったカタチの枝、素敵な樹皮を持った枝。
『枝のフック』はそんな枝から出来上がったプロダクトです。
<NHK BS プレミアム ニッポンの里山>
番組の中でこの『枝のフック』そして『枝のロウソクたて』をご紹介くださいます。
放送は明日4月7日、ごご5:20からです。