12月になりました。
けれど、半そでで過ごせるほど伊豆半島の南端は温かい。
私たちの住んでいる集落では、毎月1日にそれぞれの家がそれぞれの持ち場を掃除する『持ち持ちの掃除』というのが行われています。
朝6時15分に集落の放送が鳴って、みんながわらわらと掃除を始める。
路地の掃除をする人、石段に茂った雑草を刈る人、砂浜のゴミを集める人、などなど。
そうやって小さな集落の中は、それなりの具合に清潔に保たれているのです。
玄関のドアを空けると、朝陽がモワリとあたたか~い空気を透かして少しかすんで見えました。
さて。掃除しましょう。
掃除はおよそ30分間。
そのあとは庭をぐるぐる回って鉢植えのトゲトゲたちを手入れしたり、伸びた草を刈り取ったり、冬に備えて木々の剪定をしたりしました。
切った草木の匂いや踏んだ芝生の匂い。
庭で過ごす時間はとても気持ちがイイ。
クリスマスの「ク」の気配もない12月の伊豆半島南端でした。