2018/11/02

大切な時

こんにちはタラスキンボンカースです。

11月1日と2日。
私たちの暮らしている伊豆半島の先端では、町を構成する34の集落が一斉に秋祭りを執り行います。

”一斉に”というのは、34の集落がそれぞれに、それぞれのお宮で、それぞれ独自のお祭りを執り行うのです。

日にちだけは同じですが、それぞれが違うお祭りなのです。

私たちの住んでいる集落では、砂浜に高さ20メートルほどの大きなのぼり旗を2本(正式には4本)立てるところから始まり、お宮では普段は仕舞われている様々なお祀りの道具が披露されます。

そして勇壮で雅な太鼓と笛の音。
集落の人たちが太鼓を聞いている様子。

お祭りは、のぼり旗を立てる11月1日と、お祓いと太鼓の披露がある11月2日のたったの2日間で終わってしまいますが、集落の人たちにとってこの2日間は本当に楽しみな2日間なのです。

誰もが、自分の暮らす集落で執り行われるお祭りを精一杯楽しみにして、また、楽しんでいるので、ほかの集落でどんなお祭りが行われているかを知る由もありません。

ふだん静かな海辺の集落に、こごもるようなお囃子の音がこだまする楽しいお祭り。

それは、今の時代にあってとても貴重で、とても大切な時(時間)なのです。