2018/09/24

昭和的工業製品

こんにちはタラスキンボンカースです。

昨日、おふろばの天井で迷子になっているカマキリのコドモを救出してやった。

3日間、おふろばの天井をうろうろしてたやつ。

指をそっと近づけると、私のほうを見て首をちいさくかしげて(おや?の顔)、スタタと指先に登ってきた。
なんかこっちを見て、首を振って見せるカマキリのコドモ。

「 アナタワダレ?アナタワダレ??」

うろうろと私の手の上を歩き回ると、さっき手を洗ったときに拭き残した水滴を見つけて、ゴクゴクとおいしそうに飲んでいる。

しばらくそうして手の上で過ごした後、ベランダごしに、木の枝に乗せてやると、あわてたように指の上に戻ってきた・・・。

「おうちでは飼えません。お外で生きなさい。」

そして今朝、何気なく外を見ると、枝の先っちょでカマキリのコドモが小さな獲物を狙っているのが見えた。
ワイングラス。

日曜日、海であそんだ帰りみち、下田の町を散歩していて買ったやつ。

下田の市街は昭和のなつかし~い面影の残る町並みで、古い商店がひっそりと軒を連ねている。あるセトモノ屋では昭和から置いてあると思しきものたちが、ちょっぴりホコリをかぶって売られていたり。

私がキタダとおそろいで買ったのは、チープ風ぶどうのレリーフが優美な、手のひらに収まるくらいのワイングラス。

型どりで作った感じの、昭和的工業感がたまりません。

ワインではなく、「ぶどう酒」と呼びたくなる風情。
いっぽう、キタダが私とおそろいで買ったのはコレ。

細身のマグカップで、すこし濁った金彩やら、プリントしましたといった感じのチープ風「カーネーション」や真赤な筆記体「S」が何とも素敵です。

ことに、緩やかに口が広がる繊細で優雅なフォルムが、昭和のカフェーをほうふつとさせます。
「マグ」ではなく「カップ」と呼びたい風情。

今は失われてしまったであろう、昭和的工業。そしてその製品。
だいじにしたいですね。