2019/04/20

茹で上げヒジキ

こんにちはタラスキンボンカースです。

4月18日、伊豆半島の南端は大潮を迎えました。

大潮。
つまり、潮が大きく引いて磯が水面から顔を出している状態で、普段は波の下でゆれている海藻もこの日は波の上です。

この日、集落では一斉にヒジキの刈り取りが行われました。
小舟で磯へ渡り、カマでヒジキを刈ります。

刈り取ったヒジキは焚火の上の”鉄”の窯(ドラム缶など)でおよそ8時間かけて茹でます。
ヒジキは”鉄”と反応することでまっ黒になるのです。(刈り取ったときはカーキ色)

翌日(19日)
茹であがったヒジキをブルーシートの上に広げて天日で干します。
あたりに磯の香が広がります。

まる一日干すと、乾物売り場で見かけるカリカリのヒジキの出来上がり。
庭の隅にある『タラスキン農園』。

春先に植えたセロリが収穫時期を迎えていました。
収穫。

セロリ・コリアンダー・フキの新葉。
トマトは見事に冬を越し、完熟した甘い実をつけています。

それを放っておいたら土に落ちてトマトの2世が誕生。
この夏に実がなるかどうか、育ててみる。
フキの新葉。

肉厚でやわらかいフキの新葉は、そのまま薫り高い野菜として食べることができます。
サラダによし、オリーブオイルで焼いてよし、また天ぷらやかき揚げにすれば春を食べているような華やかな香り。
コリアンダー。

冬に種をまいたのが育った。
さまざまな料理のアクセントになる食欲をそそる香り。
セロリ。

このセロリは株の周りに出ている子株(脇芽みたいなもの)で、細くて柔らかい。

イタリアンパセリのようなまたはミツバのような。
でも味はセロリ。
8時間茹でて干す前のヒジキをご近所の方にいただきました。

すべてのヒジキは干して保存するので、干す前のヒジキはこの時にしか味わえない貴重な食べ物です。

プリプリと太くて長い。
庭で採れた野菜と新玉ねぎを刻んでヒジキサラダ。

オリーブオイル大匙4+ビネガー大匙1+岩塩小さじ半+粗く挽いた黒コショウ小さじ半+醤油少々+マヨネーズ好みで。

磯の香りが口いっぱいに広がり、弾けるような歯ごたえの茹で上げヒジキは、とてつもなくおいしい。