2017/08/28

水の味

こんにちはタラスキンボンカースです。

蛇口をひねると水が出る!なんというありがたみ!!
普通のことのようですが、場合によっては「魔法のよう!」とまで思えるときがあります。

なぜならば断水していたから。

高台に建っている私たちの家の水道は、水圧が足りないために庭に設けたタンクにいちど水を溜め、それを電動ポンプで家へと送っている。

先日の夜のこと、(暑い日でした。汗もいっぱいかいてのども渇いていました。シャワーを浴びるのが楽しみでした。)ポンプが突然コワレた。

そして水が使えないこととなったわけです。

暗闇の中、動かないポンプをいじくりまわしながら、しょんぼりと考えた末、裏の畑で”おばさん”が使っている水があることを思い出した。

集落には2つの水道があって、一つは私たちの家でも使っている町営の上水道で、もう一つは”おばさん”が畑に引いている沢水。
沢水は集落の組合で管理送水しているそうで、組合加入料を払って組合員になると毎月定額料金で使いたいだけ使えるのだそうです。

「庭に水まくなら使いなー。」と、以前”おばさん”が教えてくれた沢水の出る蛇口を畑の草をかき分けて見つけ出し、ホースをつないで家まで引っ張ってきた。

そんなこんなで、暗がりの中(よる11時だった)玄関前で水浴び。
次の朝、”おばさん”にそのことを話したら、こころよく「いいから使いな」と言ってくれた。

そしてありがたく、週開けに新しいポンプを買うまで使わせてもらうことにしました。

しばらくは、バケツに汲んだ水をトイレのタンクへ入れたり、コップで水をかけながら食器を洗ったりしていたのですが、ふいに、ひらめいた。

家の中の水道はいとも簡単な仕組みで、全部の蛇口がパイプで繋がっているようなものなので、家の外流しにある蛇口に”おばさん”の畑から引いてきたホースをつないで蛇口を開けると、あら不思議。そこから家じゅうの蛇口に”おばさん”の畑の水を届けることができるのです。

つまり、出口と入り口は同じということ。
そうこうして、台所や洗面所やシャワーの蛇口をひねったら、外流しの蛇口から取り込んだ”おばさん”の畑の水が出た!

そして驚いたのが、その水の味。
沢水ということで、口に含んだ瞬間に「甘い!」のです。水が甘い。
しかも、シャワーで使っていて何だかわからないけど気持ちがイイのです。

それで、さっそくコーヒーなんか淹れてみた。

・・・新しいポンプが届くのがちょっと残念だったりなんかして。

2017/08/24

編む

こんにちはタラスキン ボンカースです。

今日は41人のコドモを対象にワークショップを行いました。
夏休みの『漁村交流ツアー』2泊3日の旅の、プログラムの1コマです。

みんなに作ってもらったのは『お守りキーホルダー』。
ひとりひとりが2メートルのロープを編んで、ボールを作りました。

編んだボールの中には、それぞれが砂浜で拾った大事なお守り(小石や貝ガラや何かのカケラ)が入っています。
さて、始めてみましょう・・・。
こうして・・・。
こうして・・・。
こうしてみれば簡単そうに見えますが、1時間30分、みっちりかかりました。

それでも、41人のみんなが自分だけのお守りが入ったキーホルダーを、ちゃんと完成させることができました。

編むという行為は、1本のひもと手さえあればできてしまう、とっても単純で、それでいてとってもこんがらがる作業の連続です。

それはまた、文明の始まりに起源する行為でもあって、私たちの本能に訴えかける動作なのかもしれません。

41人のコドモたちは、はじめは頭で理解しようとしながらこんがらがりつつも、後半には本能に導かれるように勝手に手が動いている様子でした。
海辺の暮らしでは、編み込まれたロープを見かけないことはありません。

編まれたロープの機能美をデザインに落とし込んだ『YACHT WEIGHT(ヨットウェイト)』。
無骨でいて美しいペーパーウェイトです。

『YACHT WEIGHT』は、GINZA SIX 4F<CIBONE CASE>でお求めいただけます。

2017/08/23

子供は元気!

こんにちはタラスキンボンカースです。

スイカ。
ちょっと熟れすぎ・・・。

毎日食べていると、そんな日もあります。
外で作業をしていると、海から子供たちの楽し気な声が聞こえてきました。

暑かろうが寒かろうが、子供は元気!

静かな海辺の集落に、さわやかな風が吹き抜けてゆきました。

2017/08/22

遊びというかエクササイズ

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

日曜日、お昼ご飯を食べた後に海へ行きました。

家の周りには、たくさんの浜や磯や崖っぷちがあるので、どこへ行こうかと暑い夏にはいつでも考えている。

白い砂浜でゴロゴロ昼寝したいとき。のんびり波にゆられたいとき。賑やかにリゾート気分を満喫したいとき。海の底を探検したいとき。体脂肪を燃やしたいとき。

そして今日やってきたのは『タライ岬』。

南伊豆町と下田市の境にあるタライ岬は、南伊豆町の側から遊歩道をゆけば、およそ30分のコースですが、下田市の側からはかなり岬の近くまで車で行くことができる。

駐車場に車を止めて、そこから2分ほど歩くとベンチが置かれた展望台のような場所へ出ます。

タライ岬はまだもう少し先なのですが、泳ぐ海は、この手すりのすぐ真下にあります。
手すりの下を見下ろすと、透き通った海が広がっている。

水面までは30メートルほどの高低差。
タライ岬へ向かう遊歩道が波打ち際まで続いているので、さらに2分ほど歩くと磯へ出ることができます。

右手に見えているのは遠国島(おんごくじま)。

波にゆられながら遠国島まで100メートルほどの距離を行ったり来たりするのが、今日の遊び・・・というか、エクササイズ。

2017/08/18

お守りチャーム(仮

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

今朝のごはん。

赤いピーマンは、ピーマンが枝で完熟したもので、緑のピーマンを採らずに放っておくとこういう風になる。

赤い完熟ピーマンは丸ごと鉄のフライパンで空焼きにして味を加えずにそのまま、もしくは香り高いオリーブオイルと塩だけを振って食べると、甘酸っぱく濃厚な、ドライトマトみたいな味を堪能できる。

パパイアは若いときには野菜で、熟れればフルーツになる。
ダイズをまだ若いうちに引っこ抜いて、茹でて食べれば枝豆。
グリーンピースを若いうちに収穫するのがサヤエンドウ。
ヤングコーンは大きくなる前に摘んだトウモロコシ。
ブリを若いうちに捕れば、ハマチ。

赤いピーマンも、名前さえ付けてあげればちゃんと野菜の一種になれる。
お守りチャーム(と、いちおう名付けた)。

ロープで編んだボールの中に、小さい宝物(またはお守りアイテム)をひとつ、忍ばせておくことができる。

小学生を対象にしたワークショップ案。
ピロロと、一本のひもを決められたとおり順番に編んでゆくと、いつの間にやら丸いボールが出来上がるという「わぁっ!」を感じてもらう予定。

こんがらがってムズカシイこの世の中。焦らず、丁寧にひも解いてみたならば、実はたった1本の線だったりするのだよ。

2017/08/17

ひと泳ぎ

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

今日はよく晴れて、空は真っ青です。
ということは、もちろん暑いわけですが・・・。

今日の作業はロープの染色。
お湯と火を使います。

まずこちらは、4メートルに束ねた4mmの木綿ロープを、お湯で洗っているところ。
お湯のせっけん液で洗うことで、染色前に汚れやノリを取り除いておきます。

ロープの束は、全部で22束あります。
染色。

火にかけた2つの容器には、それぞれ別の色が入っています。

ひとつの容器に2束ずつ、洗ったロープを投入して染色をします。
2束のロープを、時間差で染料から取り出すことによって、それぞれの色の淡いバージョンと濃いバージョンの合計4色が染め分けできます。

この作業を、色を変えながら22束分おこなう。
染料から取り出したロープを洗います。

中性洗剤を加えた溶液で洗ってから、何度かすすぎ。
できた。

濃淡のバージョンだけではなくて、色どうしの混色もできるので22束のロープはすべて違う色に染まりました。

ぜんぶまとめて色止めの処理を施したら、染色の作業は終了。
さて・・・。窓の外を眺めると青空に青い海が見えるではありませんか・・・。

海が呼んでいる!ような、いないような・・・。
来ちゃった。(いま5:00)

買うものがあるとか言い訳を考えて、車でちょこっと走った所のビーチまでやって来た。

ひと泳ぎしたら、買い物をして素知らぬ顔で帰るつもり。

2017/08/16

スイカ&ラップ

こんにちはtarasukin bonkersです。

毎朝、食卓にスイカが登場します。

いつも、顔ぐらいの大きさの小玉を買うのだけれど、大きいのしか売っていなかった日は8等分に切ってラップをして冷蔵庫へしまっておく。
そのスイカにかぶせてあったラップフィルム。

何度水で洗っても、このスイカ色が落ちない。
スイカ色に染まったラップ。

淡~いスイカ色の汁で染まるのもすごいけれど、ラップが染まっちゃうというのも何だかすごい。
↑こんなだよ。(なんども水洗いしても落ちない。)

2017/08/15

焼きピーマン手抜き風

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

ボー。

朝ごはん。
ちょっと面倒くさかったので、ピーマンをごろっとバーナーの上に置いて点火。
こちらも。

トングで2~3回ひっくり返す。
ヘタと種を取って。
刻んで鰹節と醤油を振りかけた。

朝ごはんのおともに、焼きピーマン手抜き風。

2017/08/14

GINZA SIX

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

GINZA SIXのフロアー4にある<CIBONE CASE(シボネケース)>へ納品です。

大きな段ボール箱を抱えて、こんな空気感の漂う中をスタスタと歩くのは、なんだか勇気がいるというか・・・。

モノトーンを基調とした<CIBONE CASE>はそんなファサードとは裏腹に、心が動ウズウズとき出すようなモノたちで彩に溢れていまいました。
まさに、緻密に編集された”楽しい”CASE(ケース:箱)のようです。

そんな<CIBONE CASE>の正面Galleryでは、8月16日から『CASE 04 編む』が開催されます。

TARASUKIN BONKERSのアイテムも、皆様のお目にかかります。
ぜひ!
銀座から帰ったら、野菜が育っていた。

この季節、少しでも雨が降ると、野菜はまたたくまに大きくなる。
たった2本のオクラの株には、12コのオクラが育っていました(いつのまに!)。

毎日採っても、採っても、採っても・・・次から次へと何かしら収穫ができる。
(1日採らない日があると、2日分が一度に採れるという仕組み。)

タタミ1枚ほどのタラスキン農園は、生ける野菜庫なのでした。
たくさん食べよっと。

2017/08/12

ROPE

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

ずっしりと重量感のあるステンレス製の金物は、ロープの先端に作った輪の部分を擦り切れから保護するためのもの。

船上で使われる武骨な姿を切り取ってペーパーウェイにした。
『YACHT WEIGHT』
『流木のHANGER』

ここに使われているロープの巻き方、締め方、編み方は、どれも漁船など船舶の上で見ることのできるロープワーク。

ぶら下がっている真鍮製のフックも、もちろん船舶金物。

船の上の様々な景色が詰まったハンガーです。
海辺の暮らしにロープは欠かすことができない。

浜で、波止場で、家々の軒先で、ロープが生き生きと光を浴びて活躍している姿を見ることができる。

たかがロープされどロープ。

海辺の人々にとってロープは、便利で、重要で、大切な要素。
だから、使っていないときには丁寧に巻き取って置いてある。

丁寧に巻き取られたロープの整然とした姿は、まるでロープが胸を張って出番を待っているようにも見える。

巻き取られたロープの整然とした潔さをデザインエッセンスに取り入れた。
『ROPE VASE』

GINZA SIX<CIBONE CASE>にまもなくデビューです。

2017/08/11

イノシシのレバーの味

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

イノシシ!
以前、イノシシを仕留めてもってきてくれた新聞社の方。(仕留めるのはご主人です)

今日も仕留めたのを、サクッとさばいて持ってきてくれました。
ななななんとうれしい!

↑こんな部分(見たことのあるカタチです。モモかしら。)
だとか、アバラ骨のついた上半身の一部とか、レバーやハツ(心臓)もついてきました。
(見た目がアレなので、かろうじて写真はこの1枚)

ともかく、両手にずっしりと肉の塊を抱えるという幸せ。

↑この部分は、全体に塩をまぶして冷蔵庫で寝かしてみました。
うまそうな予感・・・。

アバラ骨は骨に沿っていくつかに切り分けて保存。
(肉には肩甲骨のようなのがついてる)

切り分けているうちに、なんとなくイノシシの体の構造がわかったりする。
アバラの横の肉(肩の肉だと思われる)を一部そいで、さっそく夕食に。

これはステーキ。
そしてレバーをバターでソテーしました。

こんがりと焼けたレバーをひと口、切り分けていただくと、甘ーい香りが口の中に広がりました。

ブタのレバーで作ったソテーの、3倍おいしい!
なんだコレ。

マグロとハマチの味が違うように、ブタとイノシシも味が違うのだね。
このさき、しばらくはいろいろとイノシシ料理を楽しめそうです。

まさに自然の恵み。
ごちそうさまでした!

2017/08/10

スイカのヘタ

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

今朝のスイカ。

スイカを食べながら、スイカのヘタについて考えた。
(↑右にぴょろっとついているやつ)

「スイカは、この細いヘタ1本でスイカの株とつながっているわけで、ということは、スイカのシャクシャクの中身は全部、このヘタを通ってきたということだよね・・・。」
(もちろん、果肉が通ってくるということではなく)

そう思って、しげしげとヘタを見ていたら、ものすごく細いホースで、プールに水をためる絵が頭の中に浮かんだ。

世界の仕組みは思っているより地道なのかも。

2017/08/09

10th

こんにちはTARASUKIN BONKERSです。

私たちが伊豆半島の先端にやってきて、今日で10年が経ちました。

不動産屋で受け取った家の鍵を握って、はしゃいだあの日。
見知らぬ土地の住人となる不安もあったけれど、ただうれしかった気がする。

10年の間にいろいろなことが変わったけれど、
窓の外には、今日もあのころとかわらない景色が広がっていました。

ふたりで鍵を開けたこの家、碧い入り江、あたたかく受け入れてくれているこの集落の人たちに、感謝。

そして、これからもどうぞよろしく。

2017/08/08

貴重な場所

こんにちはタラスキンです。

今日のスイカ。(食べたあと)

果物を食べることの楽しみは、季節感や、味や、香りでもあるけれど、”割ってみなければ中身がわからない”という、おたのしみ感みたいなのもきっとあるな!ということに気づいた。

だって買った時からずっと「うまいかなぁ」なんて思ったりしているわけだから。
(そして、包丁を入れる瞬間の期待の高まり!)
先日、買い物をしている時に、あまりにも暑いのでアイスバーを買った。

買い物へは車で出かけるのですが、スーパーの駐車場に止めてあるアッツ!い車の中でアイスを食べるのも何だか味気ないなどと思い、涼しげな場所を探して少しさまよったところ・・・。

車で河原に降りられる場所を見つけた。

芝生の先で、澄んだ水面が呼んでいるではないか・・・。
芝生の上で裸足になると、さっそくヒザまで水に入りました。

ちょっと不自然ですが、水の中に立ったままアイスバーをかじるという状況に。
でも、涼しい。

幅が20メートルほどの川の向こう岸は、ところどころ岩肌の露出した崖になっていて、木々が水面にかぶさるように茂っている。

そしてこちら岸は芝生の草原です。

穏やかな川の流れは、ゆったりとたっぷりと清らかな水を湛えていた。
足もとを行き過ぎる魚のコドモたち。

夏の太陽は水底までくっきりと差し込んで、きらきらと光っていました。
河原の草原が風に揺れると、澄んだ水面がそれに応えるようにさざ波立った。

ヒザまで水に浸かってアイスバーをかじっている、こんな日常の場所。

けれども実は、とってもとっても貴重な場所。

2017/08/07

碧い岬へ

こんにちはタラスキンです。

天気の良い日曜日。
家の玄関を出て10分ほど歩いてゆくと、こんなに見晴らしの良い岬の上に到着します。

真夏の日差しを浴びながら、これだけ碧い海を見たところで、飛び込まないわけにはゆきません!

とはいえ、この高さから飛び込むのはあまりにも勇気がいります。

まずは岬の下へ降りてゆくことにしましょう・・・。
緑の小径をたどってゆきます。
両側に海が見えている!いかにも岬らしい。

岬に作られた遊歩道は、手をかけすぎず、かけなさすぎず、自然の地形をうまく生かした具合に整備されている。

遊歩道のところどころに設置されている標識類には『環境省』の文字が。
ウバメガシの群生の中をゆきます。

ウバメガシは海岸地帯におおく生える樫の木の一種で、堅く緻密な材は水に沈むらしい。
また、”備長炭”はウバメガシで作った炭のこと。

カリカリと堅くて小さな丸い葉、ゴツゴツのずんぐりとした幹、盆栽のような背の低い林は、まるでおとぎの国の森のようでとてもカワイらしい。

カワイらしいけれど、海風の吹き付けるほとんど土のない岩肌に、しっかりと根を張って生きる姿は、とてつもなく力強い。

なんだか、たのもしい屈強な輩に囲まれているような感じがする。

※この場所のウバメガシ群落は県指定の天然記念物。
そんな私の足元は、今日もサンダル(ギョサン)。

どんなトレッキングシューズよりも、私にとってはこれがいちばん歩きやすいのです。
(裸足でもいいくらいだ)
林の間をグングン下ってゆくと、木々の隙間から碧い水面が見えてきました。

待ちきれぬ!
岬のてっぺんからおよそ15分。磯に到着しました。

あたりの岩肌は、火山灰や火山の噴出物、溶岩、さらには海底に堆積した物など、さまざまなものが積み重なって出来上がっています。

そして、そのあちらこちらには、たくさんの洞窟があります。

どこか、遠くの世界のような景色。
待ちきれず、とびこみました。

(ざぁーっ!)
とにかく気持ちがイイのです!