2016/05/10

5月の香り

こんにちはタラスキンボンカースです。

近くの直売所に、ソラマメが並んでいました。

少し前までたくさん並んでいたタケノコは姿を消して今度はソラマメ。
こうして季節ごとに、並ぶ野菜が次々と変わってゆきます。

緑のカワイイ姿のソラマメを見ると、5月だなぁ~と感じる。
今朝は、雨上がりの朝でした。

しっとりとした朝の空気に、再び5月だなぁ~と感じるのですが、もう一つ、5月らしい香りが漂ってきました。

甘い、5月の花の香りです。
庭に出て、香りの正体を探しに行きましょう。

庭は、先週草刈りをしました。この季節の草花の成長はとても速い。
先ず、近くに咲いていたのは『テイカカズラ』でした。

巻きながら張り付いて成長するタイプのツル植物で、ジャスミンのような良い香りがしますが、探しているのは、この香りではない。
石垣に垂れ下がっているのは『ヒメツルソバ』です。

ピンクと白の小さなボンボンのような花がびっしりと咲きますが、香りらしい香りはせず・・・。
庭のあちこちに1メートルほどの低木のように育っているのは『マーガレットコスモス』。

タネが落ちて増えるらしく、どんどん株が増えてゆく。キクのような香り。
大木の根元を囲むように咲いているのは『ウツギ』。

クンクンしてみましたが、それなりの香りはありませんでした。
次は『シャリンバイ』。

車輪梅という名前なので良い香りがしそうですが、どうやら違うらしい。
年々増えてゆく『ツルニチニチソウ』。

ツルが伸びて、容赦なく根を張る。刈り取ったりツルを切ったりすると、根っこごとに新しい株になる仕組みで増える。
先週咲き始めた『フジサンシキウツギ』。

3メートルほどの低木で、やや濃いピンク色がとてもカワイイ。
よく似た木で、『ハコネウツギ』。

こちらは白とピンクが混ざって咲く。どこかからタネがやってきたらしく、30センチくらいのコドモだったのですが、1メートルほどに成長して今年初めて咲いた。

どちらも淡い香り。
白とピンクが咲くと言えばこの花『エリゲロン』。

広い範囲にびっしりと咲く姿は、白とピンクの水玉もようのジュータンのように見える。
キクみたいな花だから、香りはあまり期待せず・・・。

むしろ、刈り取ると葉っぱが良い香り。
『コバノランタナ』。

『ランタナ』のツルになるバージョンなのですが、巻きつきも、張り付きもしないので、おさまりが悪いのか、ちっとも大きくならない。

いつでもふわふわと長いツルの先っちょに白い花をつけている。葉っぱが良い香り。
どよ~んと薄暗がりで咲いているのは『カラー』。

庭のいちばん奥の、ジャングルチックな場所に、白い花がポッと咲く・・・。

サトイモ科の花はたいていイイにおいではないはずなので、嗅いでみませんでした。
そのさらに奥に咲いているのは『マユミ』。

見落としてしまいそうなほど小さな花です。
この花ではないけれど、良い香りが近づいてきました。
庭の斜面の、いちばん高いところに白く咲き乱れているのは『スイカズラ』です。

香りの主はこの『スイカズラ』でした!

巻きつくタイプのツル植物で、タケのヤブに絡まって咲いていました。
園芸用の『ハニーサックル』の野生版で、とても甘い香り。実際に花の蜜も相当甘いらしい。

なかなかしっかりしたツルがあちこちに巻きつくので、厄介ものと感じる『スイカズラ』ですが、甘~い5月の香りに、「咲いてくれてよかった」と思うのでした。