2014/05/27

使われるモノ

 こんにちはタラスキンボンカースです。

西伊豆町を散歩。の続きです。

伊豆では、トタンのパッチワークを良く見かけます。
石を「オモリ」にしたり、洗濯洗剤のポリ容器を「浮き」
にするのと同じように、身近にある材料を利用しているので、
結果的に、こういうモノが出来上がるわけです。

こんなトタン一枚でも活躍する場所はあるものです。

それにしても、なんとカワイイ・・・。
 ひなびた天草倉庫。

この倉庫は、国道に面しているので、車で通り過ぎるたびに
なんとカワイイ・・・と思っていたのですが、
この日は初めて、車から降りてしげしげと眺めてみました。

もう使われていない倉庫のようです。
 この、フォントの愛らしいこと!!

その昔、このフォントを考えて、描いた人がいるわけで、
そのころはきっと、この建物もピカピカで、
天草(ところてんの素)の生産も、盛んだったのでしょう。

そういうことも含めて、このフォントにいろいろなモノを感じる。

今にも取り壊されそうな雰囲気だったので、
たくさん写真に収めました。
 車で少し移動しました。

こちらは、海沿いの番屋のようなところで、漁に使う道具が
ずらりと整理保管されています。

珍しいモノがたくさんありますが、どれも大抵
手づくりまたは、使う人によってアレンジされたモノばかりです。

「みんな自分で作るんだ。」
通りすがりのおじさんが教えてくれました。
 浮き。

道具は、何度も修理され、使われ、また修理され、こうして
番屋で次の出番を待っています。
大事な道具ですから。

古くなっても、活躍し続けている道具たちは、
活き活きと輝いて見えました。
さびた倉庫。

古くても、汚れていても、「大事」に思って使われれば
きっと輝くものになるのだと思いました。

このさびた倉庫も、さっきの天草倉庫も。

それは、きれいにペンキを塗るということではないのです。