田んぼの向こうに海。
伊豆半島の西側を車でドライブしていて見つけた集落。
周囲を森に囲まれて、海に開けた小さな田んぼは
稲がたくさん実って、収穫の時期を迎えているようです。
小さな田んぼを中心に、ほんの数件の集落です。
午後の日差しが、海に反射してギラギラと光ります。
伊豆半島の西側には電車が走っていません。
国道ができるより以前は、舟で行き来する集落が
数多くあったようです。
くねくねと崖に張りつくような道を行くと、
大きなゴロゴロ石の浜がありました。
さっそく、大きなまるい石のうえを飛び越えて
あたりを散策します。
小さなネコの声がします。
丸い石の下から。
子ネコが這い出してきました。
僕が指で、小さな頭を撫でていると
離れたところからじっと見ているのは黒いネコ。
どうやらお母さんのようです。
僕が子ネコから離れるや、
「うちの子に触らないでちょうだい!」みたいに、
やってきて子ネコの頭をペロペロ。
と、ばかりに子ネコをくわえて連れて行ってしまった。
浜辺の石の下に住んでいた子ネコと母ネコ。
ペロペロ舐められていた子ネコの、とっても安心した顔。
たっぷりの愛情をもらって、元気でね。