2010/01/30

寒々しい日の

こんにちはtarasukinです。 
 
私たちの家の近くの、まあるい小石の浜にある、まあるい石。
ちょうど手のひらにおさまる大きさと、やさしいカタチです。
浜辺一面にころがっている、まあるい石の中からなぜか、
これ。という一つが見つかります。
 
これを手のひらにのっけていると、幸せな気持ちに
 太陽を浴びて、波打ち際でぽかぽかになった、まあるい石を、
コットンとニットで包んで、チクチクとぬい合わせてみました。
ほどよい重量が、手の中で存在感をアピールしています。
 
曇り空の寒々しい日、これを少し温めておきます。
(レンジで1分ほど加熱。)
 
手の中でコロコロ。冷たくなったほっぺたや耳にあてても。 
じんわりと、穏やかな温かさが伝わってきます。
(石焼いもとおなじ仕組み)
 
よく晴れた日の、浜辺のかおりがしてきそうです。

2010/01/29

小さいみかん

こんにちはtarasukinです。

小さいみかん。大きさは500円玉ほどです。
近所の直売所で、20個ほど入った袋で、50円で売っていた。
きっと、「小さすぎて売るのにも気が引けるんだけれど・・・。」
という雰囲気で、少しひねた感じ。

買い物の道すがら、のど湿しに買って車の中で食べてみた。
すごく甘みが凝縮している感じの味。

多分このみかんは、木になったまましばらく放置されたもの。
(はじめから少し小さくて、収穫されなかったもの。)
だから、腐らずに糖分がどんどん凝縮しているみたいな味。

捨てられてしまいそうなほど小さいけれど、価値のある一品。

2010/01/27

パッチワーク

こんにちはtarasukinです。
 
私たちの家の壁。築40年の家なので、木の羽目板(外壁)は
伊豆の強い太陽光と、潮風に晒されてかなり痛みが激しく、
反ったり割れたり。
所によっては腐っていたり、キツツキに突っつかれていたり。
 
でも、僕たちはこの色褪せた木の外壁が気に入っています。
だからキツツキの穴や、腐ったところを四角く切り取って、
パッチワーク。
同じ羽目板が手に入らないので、外壁部分の改装で出た
羽目板の、使えそうな部分をやりくりして、パッチワーク。
ここも三角にパッチワーク。

羽目板の外壁は、塗料やオイルを塗ると良いようだけれど、
銀灰色になったツギハギの外壁も、僕たちはけっこう好き。

2010/01/26

サクラの匂い

こんばんはtarasukinです。
 
サクラの匂い。かいだこと、ありますか?
よく、咲いている花をクンクンかいでみたりしますね。
いい香りですが、僕がかいだ匂いは、木の匂いです。
 
先日、近所で枝打ちされているサクラをもらってきました。
その瑞々しい枝の匂い。
切り分けた枝を、背負籠にたくさん入れて車につんでいると、
車の中が桜餅の香りに。
あまくて優しい、春の和菓子の香り。
もらってきたサクラの枝は、樹皮を削ぎとってチップにします。
僕がナイフで削ります。シャッ、シャッ・・・・。
そうすると部屋の中は桜餅の香りに。
 
bonkersがこれをクツクツと煮出して、染料を作ります。
湯気といっしょに立ち昇る桜餅の香り。
 
サクラモチ・・・・。あぁ食べたい。

2010/01/24

裏山

こんにちはtarasukinです。
 
昨夜の夕食でおいしく頂いた「イセエビ」のカラ。
 
ミキサーで荒く砕いて、バターで静かに煮ること1時間。
濾して瓶に詰めて保存します。「海老のバター」です。
この上なく良い香りと、風味。パンや、魚介料理に。

今日は良い天気なので、おにぎりをもって裏山へ行きます。

切り通しになっている山の真ん中あたりで、
bonkersが見つけた、蜂の巣のかけら。
いわゆるミツロウでできています。

崖の上には、ニホンミツバチの巣箱があったので、そこから
落ちてきたようです。さっそく拾って帰ることに。
(bonkersは落ちていたゴミも拾っていた。とてもえらい。)

ニホンミツバチの巣のかけらは、
新しい巣箱を作るときに使います。
新しい巣箱は、なるべく古い木材を使って作り、
内側にハチミツやミツロウを塗っておくと、
蜂たちが安心して
住み着くのだそうです。
 
この春、庭の隅っこに「僕たちのニホンミツバチの巣箱
を設置しようと思っています。
巣箱を気に入って蜂たちが住み着いてくれれば、毎年、
ハチミツがたくさん採れる予定です。
毎年たくさん・・・です。

これは帰り道に見つけた、ニホンミツバチの巣箱。
よく見かけるものよりも立派な作りなので、参考に。
なにやら難しそうな設備がいろいろと付いていますが・・・。
 
巣箱の小さな穴からは、ニホンミツバチが出たり入ったり。
静かな山の奥で、ブ・・・・ンと、小さな羽音。
どこかで咲いている春の花の蜜を集めているのでしょうか。
ブ・・・・ン・・ブ・・・・ン。すこし心が温かくなる、よい音です。

2010/01/23

試し染め

こんばんはtarasukinです。

先日、金物店で購入した、青い琺瑯の容器。
さっそくこれを使って草木を煮出して、試し染めをしています。

「この容器がかわいいから、染料を煮出すのがたのしい。」
なのだそうです。

私たちの庭や近くの山には、沢山の草木が自生しています。
トベラ・ツワブキ・シャリンバイ・ウバメガシ・マテバシイ。
みんなどこかしら個性的(アクが強い)な雰囲気です。
というのも、そのほとんどが、海岸地帯特有の植物たちで、
潮風に強くできているようです。(たいてい葉が硬い。)

それぞれ、見た目に応えた個性的な色を出してくれそうです。
たのしみ。
イセエビ。
私たちの住んでいる町は、伊勢エビ漁が盛んなところです。
伊勢エビ漁は、毎年9月から翌年5月まで行われます。
 
これは先日、近くの民宿の”おねえさん”に頂いたもの。
シンプルに食べたほうが良いと思ったので、
半分に割ってオリーブオイルと岩塩を振って、
ニンニクをのっけて250度のオーブンへ ウバメガシのどんぐりを煮出した染料がとても濃い色に
染まったので、二人とも満足な気分。
イセエビとシチュー、1本のワインで過ごす、楽しい夕食。

2010/01/22

流木

こんにちはtarasukinです。
 
今日は、朝食をとったあと海岸へ行きます。流木を探しに。
車で少し走ったところにある海岸は、
手のひらにおさまる、まあるい小石で、浜ができています。
流木を発見。
見つけた流木。浜に流れ着いた船や家屋などの残骸です。
  
砂の浜には、枝や根っこの流木がよくあがっているのですが、
小石の浜では、丸太や船の残骸らしきものをよく見かけます。
 
今回はこういうのがほしかったので、まあるい小石の浜へ。
朝の広い浜にはだれひとりいなくて、
波が引くたびに、ゴロゴロゴロ・・・・・と、まあるい小石が
波にのまれて、一斉にころがる音がしています。
気持ちの良い自然の音です。波がザザ・・・・。
ゴロゴロゴロ・・・・・。ザザ・・・・。ゴロゴロゴロ・・・・。ザザ・・・・。
 
波と小石に揉まれて滑らかになった船の残骸は、人の手では
作りようのない、やさしい手触りがあります。

2010/01/21

植物

こんばんはtarasukinです。

へんな花。私たちの庭で。
今朝、この花のことを調べてみると、シュスランというらしい。
これは花の終わった姿で、花はもう少し可憐な様子。
なんだかいろいろな植物が生えている。
伊豆の海岸地帯には特有の植物があるので、なかなか楽しい。

2010/01/20

セール

こんにちはtarasukinです。
皆さんのお近くでは”春のセール”なんてやっていましたか?
 
私たちの住んでいる地域には”セール”がありません。
そもそもの話、デパートがないので。
結果、必要以上のものを買ってしまうこともありません。
 
し、しかし・・・。
昨日の買出しの終盤、下田方面へ移動したときに、
ほんのちょっと欲しいものがあったので、のぞくつもりで
金物店に寄り道をしました。
 
この金物店、カンキリ1つから住宅建材までそろう、
工務店御用達の本格的金物店なのです。
お店に入ると、なにやらいつもと様子が違います。
なんだかガランとしているような・・・。
店内のキッチン用品コーナーの品物がほとんどないのです。
訊いてみると、在庫一斉入れ替えのために、ここ数日、
9割引で販売をしているのだそうです。9割引で!
 
最初は、なんだかピンと来なかったのですが、
値札2100円の商品を手に取ると、210円ですよ。って!
で、残り少なくなっている商品棚から二人で探し出したもの。
 
青い琺瑯の容器。
小さいの(170円!)を5個と、大きいの(210円!)を5個。
乾物入れや、染物用にいつか欲しいと思っていたやつ。
深くて大き目のオーブン皿(94円!)。
さっそく夕食で白菜のグラタンを作ってみる。たっぷり。
bonkersが欲しがっていた、小さい包丁。(28円!)
(bonkersはぺティナイフみたいので何でも刻んで調理します。)
ずっと使っていたヘンケルのが折れちゃったので、その代わり。
銀の茶漉し。(78円!)
コーヒーを淹れるのに、ペーパーフィルターじゃなくて
ネルのフィルターを使いたくて探していたところ。
この茶漉しは、非常に細かい銀糸の網が3重になっていて
きっとコーヒーをうまく落とせると思ったので買ってみた。

白い琺瑯の洗面器は、薄汚れたのが最後の一つで、
bonkersがそれをにぎりしめていると、お店のお姉さんが、
それ・・・汚れているから、あげます・・・。って。
 
あと、ステンレスのタオル掛け。(63円!)
 
で、両手いっぱいに商品を抱えて幸せな僕たち。
全部で2000円くらいだったので、2万円分ってことです。
だから、どれもみんな大事に使いましょうね。

2010/01/19

幸せな昼ごはん

こんにちはtarasukinです。
今日は週に一度の買出しの日。お弁当を持って出かけます。
昨日から、どこに行くか何を買うかと、楽しみな僕たち。
(実際は、食品と日用品を買うだけなのに・・・。)
 
この日は伊豆半島の西側、松崎町方面へ向かうことに。
途中、いつもは車で通り過ぎてしまう「雲見温泉」を散策します。
 
伊豆半島は、下田市のある東側と、松崎町のある西側とでは、
異なる雰囲気をもっています。
東側は、白い砂浜とヤシノキ。西側は富士山とマツノキです。
西側の「雲見温泉」は、100戸ほどの温泉旅館街で、
富士山を望む松の生えた海岸が、昭和の海を感じさせます。
 
集落のほとんどが旅館や民宿で、旅館に囲まれた細い路地が
迷路のようにくねくねと続いています。
路地のそこかしこでは、簾の上で岩海苔が干されていました。
めずらしそうに(ものほしそうに)眺めていると、民宿の奥さんが
一枚、バリバリむしって食べさせてくれました。
 
「こっちは岩海苔で、こっちはハバ海苔よ。」
 
ハバ海苔というのはハンバ海苔などとも言いますが、
伊豆など海沿いの地域で、ある時期にしか採れない岩海苔。
1枚2千円とか5千円とかいう高価なもので、
東京などでは、あまり流通はしていません。
その味と香りは、一度食べたら忘れられないものです。
ゆっくり炙って、くしゃくしゃに揉んで
温かいご飯にのせて、お醤油を少したらして食べます。
それがたくさん干してあります。いいなぁ。
雲見の漁港。
路地を抜けると、小さな海岸に出ます。
べっ甲色の暖かい砂浜では、おじいさんと海鳥が休憩中。
 
砂浜のはずれにある漁港は小ぢんまり。
ぷかぷかと浮かんでいる船の下の砂がはっきりと見えるほど
海の水は澄んでいます。
 
僕たちは岩の上に腰掛けて、持ってきたおにぎりをぱくり。
海の上の富士山を眺めながら、
こんな幸せな昼ごはん、何回食べたんだろうね、って。

2010/01/17

岩肌

こんにちはtarasukinです。
 
岩壁に立つbonkers。岩肌が放射状になっています。
私たちの住んでいる地域では、山や海でよく見かける岩肌。
場所によって、いろいろな種類や色があります。
白い粉砂糖のような砂岩の崖や、縞模様のある崖、
小石を埋め込んだコンクリートのような岩肌や、
薄緑色のつるりとした岩肌。規則正しい六角形の岩肌など。
 
伊豆半島は大昔(とても大昔)、
プレートに乗って太平洋のはるか遠くからやってきた島。
そんなわけで、なんとなく特徴的な岩肌をしているのかも。
bonkersが立っているのは「逢ヶ浜」という浜のすみっこで、
岩肌は、なにやらすごい力で圧縮されたようにも、また
溶岩の流れ出した痕跡のようにも見えます。かっこいい。
崖の脇にはこんな洞窟も。こういう洞窟はたくさんあって、
場所によっては海の中に半分沈んでいるので、よく
シーカヤックが出たり入ったりしています。おもしろそうです。
そんな岩肌から登って行く遊歩道があります。
岬を巡っておよそ1時間。隣の集落に続いています。
 
遊歩道はきれいに整備されていて、今の季節は
たくさんの椿が、いろいろな色の花を咲かせています。
大きくのびのびと枝を広げた椿。きれいな姿の木です。
到着した集落(田牛と書いてトウジ)は、下田市になります。
集落を散策して、浜で小石を拾って、お菓子を食べて、
別の山道を辿って出発地点に戻ります。もう日暮れです。
再び「逢ヶ浜」で夕日を眺めて、貝を拾ってから帰ります。

2010/01/16

浅草散歩

こんにちはtarasukinです。これは1月6日の景色。

散歩が大好きな僕たちは、目的地に向かう際、その道のりを
楽しんでしまう癖があります。結果、到着が遅くなります。
この日は、ほとんどの時間を移動(散歩)に費やしていました。
 
見えているのは新しい東京タワー。どこからでも見えそうです。
で、歩き疲れて日も暮れて、たどり着いたのが浅草・・・・。
 
どうせなら、旅行気分でホテルに一泊なんていうのもいいね、
って言うことで、浅草寺からすぐ近くのホテルに一泊。
たまにはこういうのも、結構楽しい。 
 
翌朝は、ホテルで朝食を摂った後、さっそく浅草寺でお参り。
いやー、楽しい。
 
お祭り用品の店など見てから、歩いてカッパ橋へ行きます。
通りにずらりと並ぶ調理用品店を、端から順番に見ます。
こういう問屋街みたいなところが、僕たちは大好き。
買ったのは四角いオーブン皿と、21cmのフライパン。
フライパン。深いので鍋とフライパンのミックスみたいです。
「nakao」というお店の自社製品で、取手が小さくてかわいい。
丈夫そうなので、きっと活躍してくれるでしょう。
とりあえずはビーフステーキを焼く予定。

2010/01/14

2010年です。

明けましておめでとうございます。tarasukinです。
 
再び伊豆半島での暮らしが始まりました。
みなさま、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
 
2週間ぶりに見る私たちの庭。草の背丈はいくらか伸びて、
スイセンの花がずいぶんと増えたみたい。
強い風に倒れたのをむしってきて、さっそく部屋に飾ります。
 
いつもお世話になっている、ご近所のみなさんに
年始のご挨拶をしにゆきます。