2010/01/19

幸せな昼ごはん

こんにちはtarasukinです。
今日は週に一度の買出しの日。お弁当を持って出かけます。
昨日から、どこに行くか何を買うかと、楽しみな僕たち。
(実際は、食品と日用品を買うだけなのに・・・。)
 
この日は伊豆半島の西側、松崎町方面へ向かうことに。
途中、いつもは車で通り過ぎてしまう「雲見温泉」を散策します。
 
伊豆半島は、下田市のある東側と、松崎町のある西側とでは、
異なる雰囲気をもっています。
東側は、白い砂浜とヤシノキ。西側は富士山とマツノキです。
西側の「雲見温泉」は、100戸ほどの温泉旅館街で、
富士山を望む松の生えた海岸が、昭和の海を感じさせます。
 
集落のほとんどが旅館や民宿で、旅館に囲まれた細い路地が
迷路のようにくねくねと続いています。
路地のそこかしこでは、簾の上で岩海苔が干されていました。
めずらしそうに(ものほしそうに)眺めていると、民宿の奥さんが
一枚、バリバリむしって食べさせてくれました。
 
「こっちは岩海苔で、こっちはハバ海苔よ。」
 
ハバ海苔というのはハンバ海苔などとも言いますが、
伊豆など海沿いの地域で、ある時期にしか採れない岩海苔。
1枚2千円とか5千円とかいう高価なもので、
東京などでは、あまり流通はしていません。
その味と香りは、一度食べたら忘れられないものです。
ゆっくり炙って、くしゃくしゃに揉んで
温かいご飯にのせて、お醤油を少したらして食べます。
それがたくさん干してあります。いいなぁ。
雲見の漁港。
路地を抜けると、小さな海岸に出ます。
べっ甲色の暖かい砂浜では、おじいさんと海鳥が休憩中。
 
砂浜のはずれにある漁港は小ぢんまり。
ぷかぷかと浮かんでいる船の下の砂がはっきりと見えるほど
海の水は澄んでいます。
 
僕たちは岩の上に腰掛けて、持ってきたおにぎりをぱくり。
海の上の富士山を眺めながら、
こんな幸せな昼ごはん、何回食べたんだろうね、って。