先日、冬の『八丁池』に行ってきました。
伊豆半島のほぼ真ん中に位置する『天城連山』の中ほどにぽっかりとある天空の池で、湖面の標高はおよそ1170メートル。真冬には湖面全体が厚く凍るので、その昔(およそ昭和40年代)にはスケートリンクとして賑わったのだそうだ。
先週に寒波があったので凍っているかも。
スタート地点は『寒天橋』。
現国道414号線沿いにある『二階滝』の駐車場に車を停めておよそ10分ほど歩くとこの『寒天橋』に到着します。
『寒天橋』から旧天城峠を分岐して『寒天園地(昭和の森)』と言うバス停のある場所までの舗装道路をおよそ1時間ほど登ってゆきます。
『寒天園地(昭和の森)』バス停。
バス停は広いロータリー型の駐車場となっていて(一般車両は寒天橋から先に入ることは出来ませんのでバスとタクシーのみが利用できる駐車場)創建当時の賑わいを彷彿とさせるものがあります。
ここでおひるごはんを食べました。
バス停からは山道になります。
はじめはコンクリートに舗装された道が続きますが、おもむろに山道となる。
地図を見ると『コルリ歩道』とか『コマドリ歩道』とかかわいい名前が付いていますが落ち葉のじゅうたんに道は隠れて(しかも地形がなだらかなので)どこが道なのかよくわかりません。
が、林の中は明るいうえ、迷っても必ず林道にぶつかるので安心して進むことができました。
上り坂も緩やかなので気持ちよく歩ける。
あたりには『ヒメシャラ』や『ブナ』『アシビ』所々に『ナツツバキ』『シャクナゲ』といった決まった種類の木しか生えていません。
極相林(きょくそうりん:森林の最終段階で比較的安定した状態となったもの)と言った感じなのでしょうか。
歩く土の表面にまでみっちりと細かく木の根が伸びていました。
いつの間にか雪道となりました。歩くこと2時間ほどで『八丁池』展望台に到着しました。(まだ『八丁池』ではない)
展望台から見る『八丁池』は山の上に浮かぶようにあって不思議な眺めです。
芽吹きを待つ木々の梢は繊細な柔毛のように白銀色に輝いて見えました。
そして、まさに凍っているではありませんか。
さっそく湖面へ下りてみましょう。
誰もいない真っ白な景色は、音もなく凛としていて、るで異世界に居るような気分を味わうことができました。
まさに天空の池といった感じです。