2018/03/24

林の中にいました

こんにちはタラスキンボンカースです。

良く晴れた土曜日。

「ホ~。ホケキョ!」
と、ウグイスのなき声もだいぶ流暢になって、競い合うように山から、谷から、サラウンドに聞こえています。
もっぱら鳴いているのは、なわばりを主張するオスらしい。

そんな声につられて、お弁当を持って山へやってきました。

塩にぎり3個と、塩ゆでの緑の野菜(明日葉・キャベツ・ブロッコリー)。
お湯を沸かして、コーヒーも淹れました。
さて。お腹もいっぱいになったので、歩いてみましょう。

山の登り口には、「今ワラビ採れます」と看板が立っていた。

木々のコヅエには鮮やかな緑の芽吹きが始まっていました。

あたりには『ヒサカキ』の花の、独特な春らし~いかおりが、みっちりと漂ています。
(このヒサカキの花のかおりは独特で、よくガス漏れと勘違いした通報があるとかないとか。)
今日はこんなのを履いている。

いつもはサンダル(ギョサンと呼ばれる、漁業の人が履くサンダル)を履いて歩きまわっているのですが、今日は『Vibram FiveFingers』です。

山道のように凹凸の激しい地面を踏みしめるとき、足のゆびひとつひとつでバランスを取ることができるので、快適。
歩いているのは林道です。

この山はヒノキとスギの植林で、日々伐採と搬出が行われている。
林道は、最近切り出している場所や、以前切り出した場所などが網目のように繋がっていて、迷路のようです。

かつて搬出車両が上り下りした、やや古い林道はおもむろに自然に還り始め、わだちの上ではヒノキやスギの種子がいっせいに次の世代を育み始めていました。

たくましい自然のサイクル・・・。
お地蔵さま。

登山道を登りきると、尾根となる場所に出て道が3つに分岐している個所にお地蔵さまがあった。

伊豆では遊歩道や登山道の多くが、昔のひとが行き来した道の名残であることが多い(車道が整備された歴史が浅い)ので、やまの中にもこうしてお地蔵さまがおかれている。

あたりの空気は緑いろで、小鳥のさえずりが降り注いでいました。

植林された林と切り拓かれた林道のなかにいながらも、圧倒的な自然の空気の中で、人の存在はずいぶんとちっぽけなものだなぁと感じるのでした。