2015/08/02

弓ヶ浜海岸

 こんにちはタラスキンボンカースです。

「ほら、弓だわよっ!」
と、弓を掲げている少女の像がお出迎え。

ここは南伊豆の『弓ヶ浜(ゆみがはま)』への入り口です。

『弓ヶ浜』は
<日本の渚100選>や<日本の”快”水浴場100選>
に選ばれているそれはそれは美しい海岸で、
およそ1kmにわたって白い砂浜が弓なりにつづく。
『弓ヶ浜温泉民宿案内図』

温泉があり、民宿があり、保養所があり、美しい浜があり・・・。
完璧な行楽地なのです。

案内図から浜辺までは800メートルほど。
路地づたいに浜辺まで歩いてみましょう。
「心暖まるおもてなし」

生垣をめぐらした静かな路地は、右を見ても左を見ても
民宿か保養所です。

この看板が、ここが『レジャー』や『行楽』の場所として
古くからにぎわってきたことを物語っています。

浮き輪が転がった、少し色褪せた芝生の庭のある
昭和らしい民宿の、楽し気な玄関先。
ブロック塀でさえこんなに愛らしく。

それにしても人影もなく、路地は静まり返っています。
洋品店。

売る人も買う人も見当たらず、静かに揺れるお洋服・・・。
さて、静かな路地を抜けて、バス通りを渡りました。

渡るとすぐに、『岩田商店』という酒屋があります。

塩アイス。

店内は普通の酒屋なのですが、
レジの横にアイスケースがあって、塩アイスを注文すると
ジェラートのように、ねりねりとカップに入れて渡してくれる。

波の泡のような、薄蒼色のアイスは
濃厚なミルクの味に、きりっと利いた塩が清冽な味わいです。
岩田商店から海岸まではあと少しです。

再び静かな路地。

海に近いためか、会社の保養所や、やや大きめの民宿、
別荘風の建物が多く目立つようです。

いくつか商店らしいものも見当たりますが、
たいていはシャッターがなんとなく閉まっている。
つっかえ棒したり。
ひっぱったり。
空家風。

夏真っ盛りの弓ヶ浜ですが、どうして誰もいないのでしょう。

少し行くと、にわかに海の気配がしてきました。
人影を発見。

青い水平線が見えた途端、現実の世界があふれだしたように、
波の音と、はじけるような歓声が聞こえてきました。
そして弓ヶ浜に到着。

わーっっ!賑やか。
長さ1Kmの砂浜は、大勢の人でにぎわっていました。

民宿も保養所も、お留守なわけだ。